酒井直斗のラジノート

中学生から年収を尋ねられて困惑…ローカル芸人の悲哀

名古屋を中心に活躍する芸人の酒井直斗は、先日名古屋市内の中学校から招かれ、芸人になった経緯やスタンスを話しました。

9月18日放送のCBCラジオ『酒井直斗のラジノート』では、中学生から鋭すぎる質問を受けて困惑したエピソードを披露しました。

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中学生に職業について語る

酒井は名古屋を拠点に大須演芸場などの舞台や、ラジオパーソナリティとして活動しており、11月2日にはデビュー15周年記念単独ライブも控えています。
そんな酒井が、自身の活動経歴やお笑いに対する考え方について話す機会があったそう。

酒井「名古屋市南区にある中学校で、『職業講話』というのをしてくださいと。様々な職業の方が集まって、その学校の中2の生徒に向けて『将来の夢選び』ということで、どんな感じでその夢を目指してきたのか、夢だけじゃなくて現実のつらさなども話してくださいっていうオファーをもらったんです」

当日酒井の他にペットトリマー、看護師、パーソナルトレーナー、芸術家などさまざまな職業に就く方が招かれていました。
生徒たちから「誰の話を聞きたいか」と希望をとり、約20名ずつのグループに分かれました。

期待に満ちた目で話を聞く生徒たち

酒井を案内した男子生徒の目は輝いていました。
「すごいですね!僕、お笑い芸人さんと生で会ったの初めてです」と言われて上機嫌の一方、内心では不安がよぎります。

酒井「俺、こんなに純粋な子たちに対して何を話してあげられるんだろうって思った」

簡単な自己紹介の後、なぜお笑い芸人という仕事を始めたのか、なぜこの肩書を選んだのかを真面目に話す酒井。

もともと他人が目の前で喜んでくれる仕事が好きで、結婚式の司会・ラジオパーソナリティー・テレビの仕事・俳優もひっくるめて「お笑い芸人」と言えば、窓口として総合職のように選べると思ったという実体験を披露。

生徒たちが「芸人」に抱いているであろう、舞台で賞レース優勝を目指すような生き方とは方向が違うことを伝えます。

また地元に根ざす道を選んだ理由については、高校時代の同期や先輩に元相方のパーマ大佐さん、霜降り明星の粗品さん等がいるための生存戦略であることも語りました。

地方ローカル芸人の哀しい現実を暴露

幸いにも生徒たちは興味津々、その場には実際にお笑い芸人になりたい生徒が何人もいたものの、話は妙な方向へと傾きます。
お笑い芸人になりたい生徒たちに「どうなりたいの?」と問いかけると、「稼ぎたい」「他人を笑わせたい」「喜ばせたい」という答えが返ってきます。

自分の実体験をもっと話してあげられそうと思った矢先、一人の生徒から質問が。

酒井「『酒井さんは、いくらくらい稼いでいるんですか?』ときた。めっちゃリアルに聞いてくれるわけ」

その質問を聞いた瞬間、心のシャッターが閉まった酒井。

酒井「M-1を目指せば、優勝したら高額賞金が手に入り知名度も爆上げ。でもそれまでは給料が月数万円かもしれない。俺にはそういう生き方はできないけど、程よく稼ぎ話す仕事を長く続けるために、多少は捨てないといけないものもあった。生活できなくはないし、結婚してこどもを持つこともできている」

妙に世知辛い現実を晒した酒井には、生徒たちから何とも言えないリアクションが。
目を輝かせながら案内してくれた生徒も、冷めた目で酒井を見つめていたそうです。

さらに隣の教室にいたパーソナルトレーナーがイケメンで、女子生徒たちが目を輝かせて群がっている様子に嫉妬した酒井でした。
(葉月智世)
 
酒井直斗のラジノート
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2024年09月18日22時14分~抜粋

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