八木志芳の私たちは求めてる

生物学から学ぶ。「恋愛の勝者」になる秘訣

なぜ「男らしさ」がモテるために必要なのでしょうか?そもそも男らしさって何でしょう?

6月9日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』では、小出もと貴さんの漫画『あくまでクジャクの話です』(講談社刊)を紹介しました。

生物として「恋愛の勝者」になるために必要な真実を、生物学の視点から解き明かす一冊だそうです。

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生物学的に「モテる」とは?

『あくまでクジャクの話です』の主人公は、「男らしさがない」という理由で、彼女に浮気されフラれた教師・久慈弥九朗。
世の中ジェンダーフリーのはずでは?と苦悶する彼の前に、モデルでインフルエンサーで成績優秀で生物学部の部長の女子・阿加埜が現れ、生物学部の顧問になってくれと迫ります。
そしてなぜモテるために「男らしさ」が必要なのか、クジャクの派手な羽を例に、身も蓋もない残酷な真実を突き付けまくる、生物学コメディです。

八木「多様性と言われている時代だからこそ、すごく考えさせられる」

この漫画は、生物としての生存戦略のための恋愛や、SEX、結婚や人間関係についても生物学的な視点から解説する内容になっています。

物語の軸となる生物学部部長の阿加埜はとても美人。頭も良くてSNSのフォロワーも多いのですが、誰とも群れないという個性強めのキャラ。
色白で女子力高めな久慈弥九朗は、そんな阿加埜から「顧問になってくれ」と切望されるのです。

阿加埜の生物学の知識と久慈の先生という立場を活用し、2人で学校内で起こる恋愛の問題や、生徒や教師の悩みなどを解決していきます。

恋愛こそ利己的になるべき

本作で八木が最も心を動かされたエピソードは「学校のクラスの女子同士の喧嘩」とのこと。

A子ちゃんが一人の男の子C男くんといい感じになってる。A子ちゃんの親友B子ちゃんも入っているグループチャットの中で、B子ちゃんが「A子ちゃんの乳首が汚い」と見た目を批判するような投稿をします。

八木「好きな男の子がいる中で、そういう投稿されると、すごい嫌じゃないですか」

A子ちゃんは激怒して「お前もC男くん狙っているんだろ!」とB子ちゃんと大喧嘩。

仲裁する久慈先生に、阿加埜は「B子ちゃんは真っ当なことをやっている」と言うのです。「恋愛の世界においてはライバルを蹴落としてこそ勝ちだ」と生物学的見解で、アデリーペンギンの生態を例に挙げます。

アデリーペンギンは餌をとるために海に飛び込まなくてはいけません。ですが、その先にアザラシがいたら食べられてしまいます。そんな危ない場所にペンギンだって飛び込みたくはなく、その場にいる仲間を突き落とすそうです。

八木「それを恋愛に例えて言っていて『恋愛こそ利己的になるべき』だって」

人間なら親友同士でやってはいけないことがあります。しかし「相手を蹴落としてでも手に入れないといけないものがある」と八木。

違う視点から恋愛を見直す

物語のストーリーは1話完結型で、どんどん話が進んでいくタイプの漫画だそう。

本作は講談社の「コミックDAYS」という漫画アプリで連載されていますが、まだ話数が少ないので、今から読み始めてもすぐに最新話に追いつけそうです。

八木「自分はモテたいとか恋愛で勝ちたいと思った方、ひとつ参考になるかもしれません」

生物学の知識を活用すれば、ちょっと違う視点からの人間関係や恋愛の真実が見えてくるかもしれません。
(野村)
八木志芳の私たちは求めてる
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2024年06月09日22時41分~抜粋

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