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立候補者は20人以上?気になる東京都知事選の行方

6月20日告示、7月7日に投開票が行われる東京都知事選挙。

先週の月曜に立憲民主党の蓮舫参議院議員が無所属で立候補すると表明し、「反自民・非小池都政」の姿勢で都知事選に臨みたいとしています。

「小池VS蓮舫の戦いか」と大きく報じられているものの、あと2週間を切った6月5日時点でも、現職の小池百合子都知事は出馬表明をしていません。

現時点で25名以上が出馬を表明しているという混迷状態ですが、いったいどうなるのでしょうか?

6月5日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が東京都知事選の現状について解説しました。

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東京都知事の歴史

今回の選挙について解説する前に、まずは東京都知事の歴史についておさらいする石塚委員。

都知事を選挙で選ぶようになったのは1947年(昭和22年)からで、昔は官選といって国が選んでいて、呼び方も戦時中は東京都長官、さらにその前は東京市長、東京府知事などと呼ばれていました。

東京都知事選挙はこれまで21回行われていて、1995年に放送作家でタレントの青島幸男氏が知事になるまでは、学者や官僚出身の人がなっていました。

青島氏の後は作家の石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏、政治学者の舛添要一氏と、いずれもテレビでよく知られた方、知名度の高かった方が知事になっています。

小池知事が出馬表明しない理由

小池氏も蓮舫氏も知名度が高いのですが、現時点でなぜ、小池氏は現在も出馬を表明していないのでしょうか?

石塚「自民党といろいろ話したんじゃないか、バックアップするから都知事を続けないかと言われたとか、国会に出る時に一番支援をしてくれる可能性があった二階(俊博)さんがリタイアしたとか。

いろんな事情がたぶんあるんでしょうけど、次も都知事になりそうですけど、本人はまだハッキリ言ってない。

なかなか言いにくいタイミングになったのは、ひとつは蓮舫さんが先に手を挙げちゃった。
蓮舫さんは毎回名前が挙がるんだけど、勝てそうにないと出ないっていう方なんで。

ところが、ここへ来て自民党の裏金問題とかあるから『これは行けるぞ』と蓮舫さんも思ったんでしょうね」

自民党との微妙な関係

ただ、小池都知事と自民党の間の関係も微妙になってきているようです。

石塚「小池さんは8年前、最初に出た時は反自民でしょ?小池さんが『都議会はブラックボックスです!』って言ってたんです。

ところが、今はどちらかというとちょっと人気に陰りが出たりして、状況を見てる。もともと自民の人だからね。

いま悩みは何かと言うと、自民党に支援を頼んだ方がいいのか、自民党とは別ですと言った方がいいのか」

最近、国政選挙では自民党が連敗続きの状態ですが、石塚は先日行われた東京15区の選挙結果が象徴的だったと言います。

石塚「乙武(洋匡)さんは無所属で出て、小池さんの都民ファーストがバックアップしてた。

自民党も小池さんが推してる乙武さんに乗った方がいいかなと思ったら、あの時面白かったのは、乙武さんは『自民党は結構です』と」

以前なら自民党の後ろ盾があると強かったのですが、今となってはむしろマイナスイメージのよう。

しかし、フタを開けてみると結果は5位。
都民ファーストの勢いがなくなってきたのか、やはり自民党が必要なのかと悩んでいるのではないかと推測しました。

第3の候補が気になる

各党の思惑はさておき、都民からすると立候補者が掲げる政策で投票先を決めたいという思いはあるでしょうが、蓮舫氏はまだ公約を掲げていません。
先日の取材でも「現職の人が出るなら、どういう公約か出てから決めたい」と答えていたようです。

相手に対する反論よりも、まずは都政で何をしたいと思っているのかを聞きたいという意見もあるでしょうし、国政の反自民という姿勢と都政は直接関係ないという意見もあります。

最後に今回の選挙について「小池氏、蓮舫氏以外で誰が票を取るのかも興味がある」と言う石塚委員。
仮に小池氏、蓮舫氏以外の立候補者が3位になったとしたら、ある程度大きな票を取ったということで、今後の政局に影響を及ぼすのではないかと分析しました。
(岡本)
 
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2024年06月05日07時17分~抜粋

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