バーチャルシンガーの楽曲を紹介しているCBCラジオ『RADIO MIKU』が、1月6日の放送で3年目に突入しました。
番組がスタートしてからの2年間、MEIKO・KAITO・初音ミクなどのバーチャルシンガーなどを販売するパイオニアのクリプトン・フューチャー・メディア以外にも、多くのバーチャルシンガーが登場しています。
清水藍と斉藤初音アナウンサーが2022年のバーチャルシンガー界を振り返りながら、リスナーから届いたリクエスト曲を紹介します。
人の歌声と区別できない?AI×バーチャルシンガーが続々登場
バーチャルシンガー×AIの台頭
年始にあたり、あらためて2022年のバーチャルシンガーシーンを振り返る清水。
その一例が、歌手・VTuberである「花譜」の声を基にして作られた「可不」や、その後KAMITSUBAKI STUDIOの音楽的同位体シリーズ第2弾として歌手・バーチャルシンガーである「ヰ世界情緒」の声を基に作られた「星界(せかい)」。
これらは、Cevio AI、Synthesizer VなどAI技術を使ったソフトウェア用のライブラリで、この1年は新商品が相次いで登場。
ボカロの祭典『ボカコレ』(ニコニコ)でも、これらの新しいバーチャルシンガーの楽曲が多数投稿されました。
清水「本当に様々なバーチャルシンガーが登場してきたなというのが、2022年の雑感なんですが」
その一例が、歌手・VTuberである「花譜」の声を基にして作られた「可不」や、その後KAMITSUBAKI STUDIOの音楽的同位体シリーズ第2弾として歌手・バーチャルシンガーである「ヰ世界情緒」の声を基に作られた「星界(せかい)」。
これらは、Cevio AI、Synthesizer VなどAI技術を使ったソフトウェア用のライブラリで、この1年は新商品が相次いで登場。
ボカロの祭典『ボカコレ』(ニコニコ)でも、これらの新しいバーチャルシンガーの楽曲が多数投稿されました。
清水「本当に様々なバーチャルシンガーが登場してきたなというのが、2022年の雑感なんですが」
CeVIO AIの飛躍
こうした傾向は、リスナーからのリクエストにも反映しているようです。
「先日行われたCeVIO AIのさとうささらちゃんとすずきつづみちゃんの単独ライブで歌われた、うみゃ feat. すずきつづみ『靑い解体新書』をリクエストします。
『CeVIO AI すずきつづみ ソングコンテスト』のグランプリ曲で、ほの暗い少し怖さを感じる青色が印象的な曲だなと感じました。
2022年はCeVIO AIの飛躍がとてもすごい1年だった気がしますね。今年はどんな合成音声キャラクターが出てくるのか楽しみですね」(Aさん)
「CeVIO」は、UGC(User Generated Contents、ユーザー生成コンテンツ)を支援、新しいエンターテインメントを創出するために生まれたプロジェクト。魅力的なキャラクターを生み出す映像・音楽のクリエイター集団と、豊かな感情表現が可能な音声合成技術・歌声合成技術を持つ技術者集団の融合で生まれました。
現在、女性の「さとうささら」と「すずきつづみ」が発売されていますが、今年は男性の「タカハシ」のトークボイス発売も予定されています。
「先日行われたCeVIO AIのさとうささらちゃんとすずきつづみちゃんの単独ライブで歌われた、うみゃ feat. すずきつづみ『靑い解体新書』をリクエストします。
『CeVIO AI すずきつづみ ソングコンテスト』のグランプリ曲で、ほの暗い少し怖さを感じる青色が印象的な曲だなと感じました。
2022年はCeVIO AIの飛躍がとてもすごい1年だった気がしますね。今年はどんな合成音声キャラクターが出てくるのか楽しみですね」(Aさん)
「CeVIO」は、UGC(User Generated Contents、ユーザー生成コンテンツ)を支援、新しいエンターテインメントを創出するために生まれたプロジェクト。魅力的なキャラクターを生み出す映像・音楽のクリエイター集団と、豊かな感情表現が可能な音声合成技術・歌声合成技術を持つ技術者集団の融合で生まれました。
現在、女性の「さとうささら」と「すずきつづみ」が発売されていますが、今年は男性の「タカハシ」のトークボイス発売も予定されています。
さらに人の歌声に近づく
「CeVIO AI」はプロジェクトが生み出した、最新のAI技術により人間の声質や癖、歌い方を高精度に再現することが可能な歌声合成専用ソフト。
Aさんのメッセージにあった「CeVIO AI すずきつづみ ソングコンテスト」では、この番組でも曲をOAしたことのあるマンボウPさん・市瀬るぽPさんが審査員を務めました。
清水「CeVIOもですし、『Synthesizer V』もきれいに歌うなぁと。一方であの独特な感じも愛らしいですし。GUMIちゃんもバージョンアップしたりと本当にいろんなニュースが飛び込んできた1年でした」
GUMIは、VOCALOID(ヤマハ株式会社)のライブラリ『Megpoid』のイメージキャラクターで、昨年10月に最新エンジン"VOCALOID6"の専用ボイスバンクとして新たに登場。
さらに人の歌声に近いリアルな歌唱に近づいています。
2023年はいったいどんなバーチャルシンガーが登場するのか、軌跡を追っていきたいと意気込む清水です。
Aさんのメッセージにあった「CeVIO AI すずきつづみ ソングコンテスト」では、この番組でも曲をOAしたことのあるマンボウPさん・市瀬るぽPさんが審査員を務めました。
清水「CeVIOもですし、『Synthesizer V』もきれいに歌うなぁと。一方であの独特な感じも愛らしいですし。GUMIちゃんもバージョンアップしたりと本当にいろんなニュースが飛び込んできた1年でした」
GUMIは、VOCALOID(ヤマハ株式会社)のライブラリ『Megpoid』のイメージキャラクターで、昨年10月に最新エンジン"VOCALOID6"の専用ボイスバンクとして新たに登場。
さらに人の歌声に近いリアルな歌唱に近づいています。
2023年はいったいどんなバーチャルシンガーが登場するのか、軌跡を追っていきたいと意気込む清水です。
靑い解体新書
リクエストされた「靑い解体新書」(うみゃ feat. すずきつづみ)を聴いた斉藤初音。
斉藤「ソフトウエアを使ったということを知らなければ、人間が歌ってるんじゃないかなって錯覚してしまうくらい自然な歌声ですよね。
透き通るような声と無機質だけど軽やかに音を奏でているピアノ、この2つの相性が抜群で独特の世界観に連れて行ってくれるなと思います」
清水「文学的で哲学的な歌詞とともに、ゆっくりと深海へ落ちていくようなサウンド。どこか印象的で切ないメロディもですし、幻想的だけど冷たいピアノの音色もいいですし、一方でドラムの音の強さ、音たちの混ざり合いが絶妙だなと思います」
ヘッドホンで聴いてみると、不思議な音が渦巻いてくる感覚があり、口ずさみたくなるような音だけは残ってくるような心情も感じ取れる曲だと付け加えます。
審査員のマンボウPさんが「一回聴けばサビと曲名を覚えられる構成。とんでもないことです」とコメントしたこの曲。不安になるような音も取り込むなど「沈んでいく幸せ」のようなものも感じられます。
2023年のボカロシーンにもどんなバーチャルシンガー、新曲が生まれるのか期待が高まります。
(葉月智世)
斉藤「ソフトウエアを使ったということを知らなければ、人間が歌ってるんじゃないかなって錯覚してしまうくらい自然な歌声ですよね。
透き通るような声と無機質だけど軽やかに音を奏でているピアノ、この2つの相性が抜群で独特の世界観に連れて行ってくれるなと思います」
清水「文学的で哲学的な歌詞とともに、ゆっくりと深海へ落ちていくようなサウンド。どこか印象的で切ないメロディもですし、幻想的だけど冷たいピアノの音色もいいですし、一方でドラムの音の強さ、音たちの混ざり合いが絶妙だなと思います」
ヘッドホンで聴いてみると、不思議な音が渦巻いてくる感覚があり、口ずさみたくなるような音だけは残ってくるような心情も感じ取れる曲だと付け加えます。
審査員のマンボウPさんが「一回聴けばサビと曲名を覚えられる構成。とんでもないことです」とコメントしたこの曲。不安になるような音も取り込むなど「沈んでいく幸せ」のようなものも感じられます。
2023年のボカロシーンにもどんなバーチャルシンガー、新曲が生まれるのか期待が高まります。
(葉月智世)
関連記事