「消えた報告書の怪」は怖いだけでは済まされない!

ドラ魂キング / ニュース

『ドラ魂キング』の中で、最近のニュースについて勉強する「もの知りおやじのこだわりセッション」コーナー。

6月13日の放送では、「ある報告書が消えた」と話題のニュースについて。
世論を沸騰させているあの問題について、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が話します。

大騒ぎの末、報告書はリセット!

金融庁の金融審議会は6月3日、老後に必要なお金の試算について、「夫婦が95歳まで生きるには、約2,000万円が必要」と発表しました。

これが報道されるやいなや、「2,000万円」という数字がひとり歩きして、世間からかなりの反発を受けました。

あまりの反発ぶりからか、麻生太郎金融相は「政府の考えとは違う内容だから、この報告書は受け取れない」と、報告書の受け取りを拒否する事態となっています。

これに対し、野党が「大きな問題なので、この報告書の内容について予算委員会で議論したい」と要求したところ、自民党の森山裕国会対策委員長は、「報告書はもう無くなっているので(議論の必要はない)」と発言。

消えた年金問題ならぬ、消えた年金報告書問題。報告書は夏の幻と消えてしまったのしょうか。

報告書を受け取らないということは、正式な報告書というものは存在しない、だからもうなくなったという論法なのかもしれませんが…。
 

報告書を断った原因はやはり…

そもそも、有識者で構成される審議会は勝手に開いて報告書を出すわけではなく、もともとは政府などが専門家や関係者を指名して話を聞くというものだそうです。

今回は金融庁が有識者に対して「高齢化社会に向けて、高齢者の資産はどうあるべきか」についてまとめるように頼んだものです。

そして金融庁のトップと言えば麻生金融相ですので、報告書の内容が間違っているのが原因ならまだしも、頼んでおいて都合が悪ければ無かったことにするという、よくわからないような図式になっています。

この報告書を断った主な原因について、石塚は「選挙が近づいているから」と答えました。
 

本当に年金は大丈夫か?

石塚はここでもう1つ注目するポイントとして、「財政検証」を挙げました。

年金制度はこのまま維持できるのかどうか、5年に1度チェックして厚生労働省が発表するそうで、今年の6月がそのタイミングに当たるのですが、現時点では発表が遅れる見通しだそうです。

これも選挙が近づいていて、都合の悪い情報は公表したくないからではないかと見る向きもあるようです。

結局のところ、年金は大丈夫なのかどうかがよくわからないままとなっています。

石塚は「報告書はそんなに間違ったことを言ってないと思うんで、これをベースに真正面から議論する場にすれば良いんじゃないかな」と語りました。

いくら報告書が消えても、年金の問題がなくなったわけでも、国民の不安がなくなったわけではありません。

また、何年も前から年金問題は取り沙汰されており、今に始まった問題ではないことも事実です。

最後に石塚は、「(金融庁の報告書は)ネットで引き出せますから、一度読んでみてください」とまとめました。
(岡本)
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2019年06月13日16時34分~抜粋

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