スピードガンの申し子・小松辰雄の「球を速く見せる秘訣」

ドラ魂キング / スポーツ

4月15日、ダイノジの大谷ノブ彦がパーソナリティを務めるCBCラジオ『ドラ魂キング』に、元中日ドラゴンズ投手の小松辰雄さんが出演しました。

「現役時代の中尾(孝義)捕手と比較して加藤(匠馬)捕手、こちらの相違を教えてくれませんか?打撃とリードが開花すれば中尾さんや甲斐(拓也、福岡ソフトバンクホークス)捕手のようにMVPも狙えると思うんですが」(Aさん)

リスナーから小松さんに対し、こんな質問から話が始まりました。

予想外に打つ加藤捕手

加藤捕手への印象について語る小松さん。

小松「頑張ってますね。肩は強いって聞いてたんですけどね、『バッティングが高校生並みだ』って聞いてましたから」

高校生並みどころか、3安打固め打ちも決める加藤捕手。

「やっぱり出れば、打てるようになるんですかね」

ピッチャーだった小松さんにはわかりかねるところもあるようですが、期待して良さそうです。
 

捕手でリードが変わる

小松さんから見て、良いキャッチャーの条件は「リードが上手いこと」だそうです。
現役時代にバッテリーを組んだキャッチャーは木俣達彦さん、中尾孝義さん、中村武志さんでした。

小松「中尾さんはインサイドを思い切って突くリードをするんですよ、大胆なリードを。中村はね、無難な外を中心のリードなんですよ」

同じキャッチャーでも全然タイプが違います。

小松「外は踏み込まれてくるんでね。インサイドを思い切って使わないといけませんね」
 

当たるのはしょうがない

大谷「打たれた時のイメージがあると、なかなか内角って攻めづらいんじゃないですか?」
小松「内角でもボールにしちゃえばいいんですよ」

ストライク狙いでないのなら、思い切ってのけぞらせるぐらいに内角へ投げた方が、次の球が活きてくるそうです。

大谷「でも当てちゃうんじゃないか、心配じゃないですか?」
小松「当たっちゃうのはしょうがないんです。狙って投げるわけじゃないですからね」

西武のエースだった東尾修さんは、与死球数165という日本記録を持っていました。

小松「東尾さんはシュートが持ち味なんで、曲がり過ぎて当たったりするんですよ」
 

勝野は一軍に上がれるか?

続いての質問です。

「いま二軍にいる勝野投手はいつ頃一軍に上がると思われますか?また勝野投手は一軍に上がるためには何が必要なんでしょうか?」(Bさん)

昨年ドラフト3位で入団した勝野昌慶投手は、社会人野球だけでなく国際大会でも日本代表で活躍し、即戦力として期待される投手です。
キャンプの時はローテーション入りとも言われていましたが、3月に調子を落として現在は二軍にいます。

大谷「それでオープン戦で結果が出なくて、二軍で投げて序盤3点ぐらい取られちゃったみたいなんですけど」
小松「だから投げるのをほとんど見てないんですよ」
大谷「勝野投手を?」
小松「ええ」

何気にマイペースな小松さんですが、確かにその通り。
過去の実績だけ見ても、調子を戻して投げる姿を目にしなければ論じることもできません。
 

遅い球で速く見せる

「今年はいいですね。先発もほとんどゲーム作ってますしね」

ここまでのドラゴンズ投手陣の頑張りについて、このように評価する小松さん。

鈴木博志投手への期待が高い小松さんは「遅いボールも身につけて欲しい」と注文します。遅いボールを上手く使えば、速いボールをより速く見せることができるんだとか。

ちなみに小松さんが現役時代の時の変化球は?

「変化球はカーブとスライダーだけなんですよ。カーブでも変化を付けるわけです。普通のカーブとスローカーブ。スライダーも横にすべるスライダー、縦のスライダー。それに、それぞれスピードの差をつけますから、6種類ぐらいにはなるわけですよね」

さらにストレートでも。

「チェンジアップというかね、真っすぐでもちょっと抜いた真っすぐ。外へギリギリ投げると、バッターは手が出ないんですよね。
だから全部のボールを一生懸命投げるんじゃなしにね、ところどころ抜かないと」

速球で有名な小松さんは、同時に"速く見せる秘訣"を持っていたのです。
 

守り勝つのが基本

「最近のドラゴンズは近藤監督の頃の『野武士野球』に見えませんか?送りバントはイマイチでも、ガンガンとホームラン打って勝つという、悪く言えば大雑把。良く言えばダイナミックな野球です。
大島、谷沢、モッカ、宇野…どこからでもホームランが期待できる夢の野球を願ってます」(Cさん)

大谷「当時のドラゴンズは、一発でポカンと逆転してくれたりするような野球だったから、多少点取られても期待して見てられました」
小松「いや、あの頃は球場が狭かったから、バッティングが良い選手を使えばいいわけですよ」

野武士と言えど、基本は「守り勝つ野球」をしなければならないようです。しかし…

小松「投げてる時ね、レフト山崎、センターがパウエル、ライト大豊って時がありましたからね。もう…」
大谷「外野フライでもドキドキ。冷や冷やですね」
小松「ファインプレーはいらないから『頼むから普通に捕ってくれ』と。"鉄壁の外野"でしたからね」

福田選手のレフトの守備が不安定だと言われますが、比べ物にならなかったそうです。
 

ライバルは原辰徳

小松「ナゴヤドームは福岡みたいにラッキーゾーンみたいなのを作っても面白いと思うんですけどね。フェンスに登って捕るとか、そういうのもないですしね。ああいうの面白いですけどねえ」

現役時代の小松さんにとって「このバッターだけは要注意」という選手は?

小松「やっぱり原(辰徳)さんは意識しましたね。一つ年上でジャイアンツの4番でしたから。原さんに8ホームラン与えてるんですよ」
大谷「掛布雅之さんとか山本浩二さんとかじゃないんですね!原さんというイメージはなかったなあ…」

原さんは歳も近く、高校の時から意識していたという小松さん。最後にこう付け加えました。

「今はゴルフでもライバルなんですけどね」
(尾関)
 
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2019年04月15日17時15分~抜粋

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