世界での@の呼び方

丹野みどりのよりどりっ! / カルチャー

メールアドレスにもよく使われる@ですが、皆さんは何と呼んでいますか?

一般的にはアットマークという呼び方が浸透していますが、そんな中、リスナーのAさんは「世界ではどんな呼び方がされているのか」気になったということで、番組宛てにおたよりをいただきました。

今回の回答者

そこで、6/12は「@って世界では何と呼ばれているの?」というキニナルを解決していきます。

お話を伺ったのは、株式会社東海綜合翻訳センターの花井さんです。
東海綜合翻訳センターは、名古屋市中区にある世界58言語を扱う翻訳会社です。最近は誰でもスマートフォンで簡単にわからない言葉を調べたり、翻訳までできてしまう時代ですが、翻訳のプロとして、一文字一文字丁寧に翻訳するスタイルにこだわっています。

@の世界での呼び方

早速、@が世界では何と呼ばれているのかを花井さんに伺いました。
 
花井さん「渦巻きになっている形状から、日本では、一部の人からは『なると』と呼ばれることがあります。同じように、@は世界でいろいろな呼ばれ方がされています。

面白いのは、それぞれ見た目に似ているものに例えていても、言語によって捉え方が違っていることです。例えば、韓国語では『巻貝』、イタリア語では『かたつむり』、スウェーデン語では『シナモンロール』、フィンランド語では『猫のしっぽ』、ブルガリア語では『サル』、ギリシャ語では『アヒル』、台湾では『小さなネズミ』と呼ばれています。

同じ記号を見て『かたつむり』と呼んだり、『ロールケーキ』に見えたり、『しっぽ』に例えたり、文化によって表現が違うのは面白いと思います」
 
国によって表現の違いがあるのは面白いですね。もしかしたら、日常生活で当たり前のように呼んでいる他の記号も、世界では違う呼び方がされているのかもしれませんね。

そもそも@とは何か?

ところで、そもそも@とは何なのでしょうか?花井さんに伺いました。

花井さん「アットマークの起源は諸説ありますが、amphora(アンフォラ)というラテン語が語源であるとされています。
アンファラとは、紀元前15世紀ごろからアラビア地方で広く使われていた、取手が2つ付いている陶器でできた壺のことです。この壺には穀物が23リットル程入りますが、穀物の他に、オリーブオイルやワインを運搬したり、保存したりするために広く用いられました。
そして、穀物の量を測る時にこの壺を使って『1アンフォラ、2アンフォラ…』と数えるようになったため、アンフォラは『単価』を表す言葉になりました」
 
単価を表す言葉が語源の@がメールアドレスに使われるようになったのはなぜでしょう?
 
花井さん「本来は『単価』を表す記号でしたが、西暦1971年、電子メールの創始者であるレイ・トムリンソンというプログラマーが、『○○で』という、場所や位置を示す英語の前置詞『at』とアットマークが同じ発音だからという軽い気持ちで、メールアドレスに@を採用しました。
でもまさか、これほどまでに世界中で電子メールが普及するとは、本人も予想していなかったようです」
 
軽い気持ちで採用した@が、電子メールの普及で誰もが知っている記号になったわけですね。普段何気なく使っている@ですが、奥深い歴史があることがわかりました。
(ふで)
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2018年06月12日16時36分~抜粋

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