いまどきの炊飯器事情

丹野みどりのよりどりっ! / ライフ・ヘルスケア

今回番組宛てに寄せられたおたよりは、「炊飯器の釜にヘバリ付いたお米を洗い落とすのに苦戦している」とのこと。炊飯器の釜はどのように洗えばよいのでしょうか?
 
そこで、5/15のキニナルは「炊飯器の釜に付いたお米を綺麗に取りたい!」というテーマを取り上げました。お話を伺ったのは、象印マホービン株式会社の山田さん、聞き手は丹野みどりです。

象印マホービンは、炊飯ジャーをはじめとする調理家電や、魔法瓶タイプのステンレスボトルなど、家庭用品を扱うメーカーで、今年5月に創業100周年を迎えました。

炊飯器の釜の洗い方

早速、炊飯器の釜にヘバリ付いたお米を綺麗に取るにはどうすればいいのか、山田さんに伺いました。
 
山田さん「乾燥したごはんがこびりついている場合には、内釜に水を溜め、ふやかした後に、水を捨ててお手入れを行います。ナイロンや金属製のたわし類でごしごし洗うのは、内釜のコーティングがはがれてしまうのでお勧めできません。漂白剤もNGです。内釜は、素材がウレタンのやわらかいスポンジのざらざらしていない方で、台所用中性洗剤を使って洗ってください。ごはんがこびりついたりするのを防ぐため、内釜にはフッ素をコーティングしている場合が多いです」
 
しかし、使用を続けているとどうしても消耗して、コーティングが剥がれてしまうこともあると思うのですが、それが剥がれた状態で炊飯器を使うことは大丈夫なのでしょうか?
 
山田さん「コーティングが剥がれてしまっても、炊飯性能や衛生面では支障はありませんのでそのままご使用いただくことが可能です。また、内釜だけでの購入も可能ですので、各メーカーさんにお問い合わせして頂ければと思います」
 
やはり水を溜めてふやかした後に洗うオーソドックスなやり方がオススメみたいです。それにしても、内釜だけの購入も可能なのですね。丹野も驚いている様子でした。

炊飯器の歴史

炊飯器といれば、よく炊飯ジャーとも言ったりしますよね。炊飯器と炊飯ジャーって何か違うのでしょうか?山田さんに伺いました。
 
山田さん「同じものと考えてよいと思います。ジャーとはもともと英語で、水を溜めておく容器という意味になります。日本で初めて炊飯器が登場したのは1955年になります。
しかし、当時の炊飯器には保温機能なんてものは当然ありませんでしたので、当時は炊飯器と言ったら単に電気の力で炊飯をするための機械でした。そして炊いたお米については、おひつや魔法瓶の力を利用した保温ジャーというものに移し変えていました」
 
丹野「昔は炊いたご飯をおひつやジャーに移し変えていた!? そうかあ、確かにそうですね」
 
山田さん「その後、1972年に保温機能と炊飯機能の両方を併せ持つものが誕生し、それを炊飯ジャーとか、ジャー炊飯器と呼ぶようになりました。いま販売されている炊飯器のほとんどは保温機能が付いていますので、炊飯器も炊飯ジャーも同じもの指し示していると考えてよいです」

今では炊飯器に保温機能が付いているのが当たり前ですが、昔はいちいち移し変えていたんですね。

いまどきの炊飯器

その炊飯器ですが、海外のものと日本のもので何か違いがあるのでしょうか?
 
山田さん「象印マホービンでは、基本的な性能は変わりませんが、その国に合うように、一部機能を変えてある場合もあります。例えば中国では、おかゆをよく食べる文化があるため、おかゆの濃さを2種類から選べるような仕様になっています。日本の炊飯器では、おかゆの甘さを選べるような使用になっていません」
 
丹野「国の文化を想定して作り変えているんですね。今、家電売り場に行くといろいろな種類の炊飯器が登場していますよね」
 
山田さん「今人気を集める高価格タイプの炊飯ジャーの内釜には、炭や土鍋、ダイヤモンドなど、メーカーにより実に様々な素材が使われています。当社では鉄を内釜に採用した高級炊飯ジャーが人気で、南部鉄器を採用しています。鉄は熱を蓄え一気に加熱するのに適した素材で、ごはん特有の甘みが強い味に仕上がります」
 
炊飯器も時代とともに進化していて、同じお米であっても、使われる素材が変わったり、機能が追加されたりしたことで、おいしさも変わってきているわけですね。
(ふで)
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2018年05月15日16時35分~抜粋

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