オバマ前大統領も虜に!海外では日本茶がブーム

丹野みどりのよりどりっ! / ニュース

立春の日から88日目となる「八十八夜」。今年は5月2日がこの「八十八夜」にあたります。

「八十八夜」と言えば、切っても切れないのがお茶。そのお茶がいま、世界的な注目を集めているのだそうです。
5/2の『丹野みどりの よりどりっ!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員がわかりやすく説明しました。

八十八夜ってどんな時期?


パーソナリティの丹野みどりが早めの夏休みを取っているため、5/2に登板したのは吉岡直子アナウンサー。

唱歌「茶摘み」を口ずさんで「ということは、この時期はお茶畑で茶摘みが始まる時期なんですねぇ」と気づく吉岡。

「“八十八夜の別れ霜”なんていう言葉もあってですね、つまり『霜がこれで終わるよ』っていうことですよね。『霜が降る季節ももうそろそろ終わりだよ、いい季節になるねぇ』ってなことですよ。この八十八夜ぐらいからね」と石塚特別解説委員。

日本のお茶は、現在海外でもちょっとしたブームになっています。
財務省の貿易統計によると、去年1年間の緑茶の輸出量は4,600トン。
貿易統計を取り始めてから最も多く、前の年から比べて13%も増えています。

金額ベースでは143億円で、こちらは前年よりも24%増!
この数字から、高値で売買されているということがわかります。

世界的なお茶ブーム

緑茶輸出の特徴として「最近になって急に増え始めている」という石塚特別解説委員。

同じデータを辿っていくと、25年前の1990年代前半は年間のお茶の輸出量は大体数百トン程度。
去年の4,600トンと比較して「すごいですね、増え方がスゴイ!」と驚く吉岡。

1990年代後半~2000年代に入って、急激に増えてきたんだそう。
海外で緑茶ブーム・日本茶ブームが起きているということが、データから読み取ることができます。

石塚「そもそも緑茶・日本のお茶ってのはね、江戸時代にさかのぼって、ヨーロッパからわざわざ…歴史で習ったと思いますが『東インド会社』」
吉岡「習いました!私、世界史専攻でした!」

石塚「あの『東インド会社』が、アジアへ買い付けに来る。日本にお茶を買い付けに来ていたという記録もあるほどで、日本にとって歴史的な輸出品のひとつがお茶だったんです」

そんなに長い歴史がある中で、なぜいま急にお茶の輸出が急に増え始めたのでしょうか。

増えるお茶好き

いくつか背景がありますが、まず挙げられるのは「和食ブーム」。

「和食」は、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
ということは、それ以前から和食がジリジリとブームになっていたということです。

そして「健康志向」。
「肥満」が海外で問題になっており、「甘すぎる飲み物を控えよう」というキャンペーンをしている国や街が増えたことも一因だといいます。

さらに、若者がブームに飛びつくという世界的な流れも関係しているようです。

イギリスの調査会社が、アメリカで「コーヒーとお茶のどちらが好きですか?」というアンケートを取ったところ、65歳以上のお年寄りは7割以上の方が「そりゃコーヒーじゃよ」と回答。

しかし、25歳未満の若い人ではコーヒーとお茶の割合はどちらも40パーセント台と、ほぼ同数となります。

「つまりアメリカですら、お茶に対する抵抗感がなくなりつつある」と石塚特別解説委員。

飲んでいる量は圧倒的にコーヒーが多いものの、「どちらが好きか」と聞かれれば「結構お茶も好きですよ」と答える人が増えてきているのだそう。

「MATCHA」ブーム

「さらに海外では、圧倒的に“抹茶”ブーム」という石塚特別解説委員に、「これ、取材していて感じます。薬局に行くと、結構海外からの“爆買い”でお土産買われる方。圧倒的に抹茶味のお菓子」と吉岡。

抹茶アイスや抹茶ケーキのように、お茶として飲むのではなく「フレーバー」や「食材」
として抹茶を楽しむという人が増えているんだそう。

前アメリカ大統領のバラク・オバマ氏が、「抹茶味のファン」であることがニュースになったこともあるといいます。

抹茶は普通のお茶よりも値が張るので、その分輸出の金額がどんどん増えるということです。
今や「MATCHA」の表記で通じる国もあるほど、世界的にスタンダードなものになってきています。

輸出先のトップはアメリカ。
伸び率が高いのは、台湾や香港などのアジア。
日本のお茶の繊細さがウケているんだそう。

農産物の輸出を増やしたい日本政府にとって、緑茶はまさに稼ぎ頭になりうる存在として注目されています。

吉岡直子、急須を買う

その一方、海外では抹茶のまがいものが横行したり、勝手に日本産を名乗るという産地偽装が起こる可能性も否定できません。
いかに海外で日本茶のイメージやブランドを守っていくか、ということも大きな課題になりつつあります。

そして、国内ではお茶の飲み方に変化が現れてきました。

お茶が好きだという吉岡ですが「言われてみれば、冷たいお茶のペットボトルを買う」ことがほとんどのよう。

「大変恥ずかしい話なのですが…」と前置きをしつつ「家に急須ないです」と明かしました。

これを聞いて、「そういう人、圧倒的にいま多いです」と石塚特別解説委員。

「我々の若い時はっていうと変ですけど、急須にお茶っぱを入れて、お湯を入れて温かいお茶を飲む。それが今、若い人中心に『お茶ってペットボトルで飲むもんでしょ?』っていうことは、冷たいものだと思っている人が多い。イメージでもね」

中には、急須の存在すら知らない若者もいるといいます。

海外でこれほどのお茶ブームである一方、日本国内でのお茶の需要は伸びず、横ばいもしくは減少しているんだそう。

「たまには我々も急須でお茶を入れて、ゆっくりまったり飲むっていうのもいいかなっていう気はしますけど、どうですか?」

こう石塚特別解説委員に振られて、「今日八十八夜ですしね。急須買って帰ろうかなぁ」と心に決めた吉岡でした。
(minto)
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2018年05月02日16時16分~抜粋

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