ドラ魂キング

もしも川上憲伸が中日と対戦するなら?こんな開幕スタメンはイヤだ!

最強の中日ドラゴンズ応援番組を目指す『ドラ魂KING』。

金曜日は、元ドラゴンズのエースで野球解説者・川上憲伸がパーソナリティを務める『ドラ魂KING 川上憲伸 KK SPECIAL』と題して放送しています。

3/16の放送では、ドラゴンズの開幕戦における先発出場選手(スタメン)を、川上が独自の視点で予想しました。

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ちょっと意外な予想

その視点とは、「もし僕が対戦相手の広島の開幕投手だったとしたら、イヤだなあと思う打線」です。
これはなかなかの新鮮な発想です。では、そのオーダーを紹介しましょう。

1番 センター 大島洋平
2番 ショート 京田陽太
3番 ライト 平田良介
4番 ファースト 福田永将
5番 サード 高橋周平
6番 レフト アルモンテ
7番 キャッチャー 大野奨太もしくは木下拓哉
8番 セカンド 亀澤恭平
9番 ピッチャー 松坂大輔

いくつかの疑問点がありますが、まずは小さいところから説明します。

川上は、キャッチャーのところで「ホニャララ」とボカし、明言を避けました。これは、大野奨太捕手の昨年秋に手術した右ヒジが万全ではないから。そうすると突出した捕手がいないため、断言ができなかったのでしょう。

セカンドは、少し迷って亀澤選手の名を挙げました。荒木雅博選手なども候補だったと思われますが、「左バッターだから」ということのようです。川上は右投げですからね。同じ俊足なら左打者の方がイヤなのでしょう。

ピッチャーは、「バッティングがいいから」という理由で松坂投手になりました。これはまさに「開幕からいきなり対戦するとキツイ」という設定ありきの人選でしょうね。

ビシエドは一発が無い!?

では、大きな疑問点に行きましょう。1つめは、ビシエド選手がいないことです。

川上によるとビシエド選手は「一発がない」バッターなんだそうです。長打力ならチーム1であろう、あのビシエド選手が、ですよ。

川上「よく、野球解説者などが『このバッターは奥行きがある』『ピッチングは奥行きだ』とかカッコいい感じで言うじゃないですか。僕なんか聞いてて『何言ってるんやコイツら。解説者が何か難しい言葉を使ったらいいってもんじゃないわ!』と思ってたんですけど。
…現役時代は、現役時代はですよ」

今日もちょっと“ブラックケンシン”が姿をチラ見せしています。

川上「だけど、ビシエドに関しては奥行きという言葉がすごく当てはまるな、と。要は、(マウンドからホームベースまでの)18.44mという距離を彼は保てていないんですよ。16mくらいに持って来ちゃってる気がするんです」

ボールに対して衝突しに行っていると。突っ込んで打ちに行っているということですね。

そんなバッターは、川上からすれば「唯一合うのは、外の高めの甘い変化球。それ以外の球なら打ち取れる」というのです。

外角高めの変化球は、引っ張ってホームランにされてしまうんだとか。ちなみに変化球じゃなくストレートだと、“あっち向いてホイ”のように逆方向のライトスタンドに行くこともたまにあるそうです。

川上「もし、ワンナウト1塁3塁でビシエドだったら、攻めるのは8割方インコースをシュートで。追い込んでも、絶対にストライクゾーンから外れる変化球か、スローカーブを投げる。ダブルプレーを取りやすいんです」

こんなことをピッチャーに思わせるのは、良くないバッターだと川上は断言します。

サードはエラーを気にするな!

2つめの疑問点は、サードを守っていた福田選手と、セカンドに起用されていた高橋選手の、ポジションが変わっていること。

これは川上の「サードを守る選手は、エラーを気にしない、図太い方が良い」という持論があるのです。

ダブルプレーが取れなかったり守備でリズムを崩したりすると、福田選手はすごく悩むタイプなのではないかと、川上は分析します。そんな「申し訳ない」という気持ちがバッティングに影響してしまうのだと。

打つことだけに集中した方が、川上にとっては福田選手は怖いということです。

一方、キャンプ中ずっとセカンドをやっていた高橋選手ですが、セカンドからサードへ移るのはさほど難しくはないだろうと。

エラーをしたとしても、「いきなりサードに戻す方が悪い」ぐらいに思えると。

川上が現役時代のサードは、「憲さんが僕の所に打たせるのがいけないんですよー」と冗談半分に言ってくる森野将彦選手や、エラーしてもグローブにツバを吐いて擦ったり、ピッチャーの顔も見ずにボールをポーンと投げ返したりするゴメス選手などがいました。

他球団では、ソフトバンクの松田宣浩選手は「一生懸命にやってるように見えるじゃないですか。単なる目立ちたがりなんですよ。エラーした後派手に『ああーっ』とかやってますけど、ヒットを打つと『熱男ーっ!』って叫んで。ピッチャーからすると『言ってる場合じゃねーだろ!』と思うんですけど、それくらいの選手の方が成功するんです」と川上。

遡れば、長嶋茂雄選手がそんな感じでしたし、落合博満選手も「エラーをしても絶対謝らない。打って返せばいい」という考え方だったそうですから、川上の持論は信憑性がありますね。

以上、川上ならではの開幕予想スタメンでした。
(岡戸孝宏)
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2018年03月16日18時32分~抜粋

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