名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻

戌年は、幼名・犬千代こと前田利家がかき回す!かも?

400年前より現代に蘇りし戦国武将の集団・名古屋おもてなし武将隊®が、ラジオ界の天下一を目指す番組『戦国音絵巻』。

その正月特番として、1/1は『戦国干支"絵巻』を放送しました。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、加藤清正、前田慶次に、陣笠隊の足軽・哉太郎(やたろう)、踊舞(とうま)、一之助(かずのすけ)、なつ。
10名全員勢揃いの出陣となりました。
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一番槍はやはりこの方


今回は、信長による大喜利企画「第六天魔王の戦国大ギリ」をやりました。が、そこに正月の特別感が加味されます。
仕切り役の信長と進行役のなつ以外の、8人の武将隊メンバーが大喜利に答えていきます。その出来栄えに合わせて信長が「大ギリ」「中ギリ」「小ギリ」の3段階評価をしていきます。

斬撃が一番大きい「大ギリ」の判定を受けた者は、その者の持ち込み企画を発表・実施できます。
逆に「小ギリ」を受けた者は、罰として10分間スタジオを退場処分となってしまうのでした。

では早速第1問。
「『犬も歩けば棒に当たる』。これを豪華にしてください」

何かをしようとすれば、思いがけない災難や幸運に出くわす、という意味のことわざです。
戌年にふさわしい問題です。

犬と言えば、幼名が「犬千代」だった利家。ここは外せぬとばかり真っ先に挙手しました。
さあ、その答えは…。

「犬千代も歩けば、金の延べ棒に当たる」

これはなかなか、一発目として分かりやすい模範的な解答を出しました。信長の判定はいかに?

「言っている時の顔が腹立つ。中ギリ!」

なんと、表情がマイナスポイントになるという。さおそらくドヤ顔をしていたのでしょう。ラジオでは伝わりにくいですけど。

歴史の豆知識


続いては、1562年・戌年生まれの清正が挑戦します。

「福島正則も酒飲めば、槍失う」

ん?これのどこが豪華なの?…と思われますが、これはある逸話からきています。

清正と同じく、豊臣秀吉に仕えていた福島正則。大酒飲みで酒癖が悪いことでも知られていました。
ある時、黒田家の家臣・母里太兵衛(もり たへえ)が使者として正則の屋敷に訪れました。
そこで酒を勧められるも断った母里太兵衛。すると正則が言いました。
「飲み干せたなら好きな褒美を取らす。それでも飲まないのであれば、黒田家の武士は酒に弱い、酔えば役に立たないということだ」

この挑発に乗った酒豪の母里太兵衛、大量の酒を見事飲み干し、正則の名槍「日本号」を勝ち取ったのでした。
この逸話は、「酒は飲め飲め~飲むならば~♪」の黒田節の元となっています。

つまり、福島正則にとっては、思いがけない災難に当たってしまったということです。
しかしこれも「中ギリ」という評価に落ち着きました。

取られておいて良かった?


続きまして、家康が答えます。利家の答えは豪華さが足りないと思ったということで…。

「犬千代殿も歩けば、加賀百万石の祖と相成る」

これには「大ギリ!」と、信長も納得するのでした。

さあ、家康が持ち込んだ企画はこちらです。
「次郎三郎の、寺号山号(じごうさんごう)」

次郎三郎とは、家康の通称・別名です。
寺号山号とは、本当は「山号寺号(さんごうじごう)」と言い、次郎三郎と語呂を合わせるためにひっくり返したもの。
「比叡山延暦寺」「高野山金剛峯寺」など、寺には「○○山○○寺」という正式名称があり、これを題材にした落語が存在するのです。

「おかみさん、拭き掃除」「又左衛門、帰参。これにて前田家、安泰無事」など、「○○さん、○○じ」という形でいろんなものを表現する言葉遊びなのでした。これを募集するという企画です。

が、実はこれ、元々は利家が考えた企画。
「どうしてもこの企画をやりたい」という思いを、家康に熱く語っていたそうです。

もちろん、盗まれた利家からはクレームが入りますが、家康は「自前の持ち込み企画より、利家殿の熱意を叶えてあげたい」という思いからの行動であると、説き伏せるのでした。

さて、見本のような答えを家康が披露します。
「元日、武士ぎょうさん(たくさん)。始まりは9時」

この放送が夜9時からだということを引っかけています。お見事です。

それに対抗して、利家の答え。
「特技は計算。利家おじさん」

おっと、これでは"山号山号"ですよ。「じ」で終わらなきゃ。
「慶次の叔父」で良かったのにと総ツッコミされる利家。

もし家康に企画を取られていなかったら、利家仕切りだったら、企画は全然違う方向に進んでいたことでしょう。
(岡戸孝宏)
名古屋おもてなし武将隊® 戦国音絵巻
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2018年01月01日21時05分~抜粋

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