2017年3月16日(木)

独占!裁判傍聴レポート・許されざる愛

北野誠のズバリ / トーク

大川興業の裁判傍聴芸人でニュースウォッチャー・阿蘇山大噴火による、気になるニュース解説や裁判傍聴レポートをお送りします。

阿蘇山大噴火といえば昨年4月、あるお笑い芸人の無免許運転についての傍聴レポートをCBCラジオ『北野誠のズバリ』で披露。
その芸人の所属事務所やマスコミにも知られていなかったスクープだったため、話題になったことがあります。
情報があふれ返っている現代だからこそ、彼のような地道な発信をする人は貴重な存在だと言えるでしょう。


画像はイメージです。

なぜ報じない?な公判

今回は、前日15日に東京地裁で行われた、拳銃の不法所持事件の初公判について。
被告人は神戸に住んでいましたが、東京の警視庁に逮捕されたため、東京に移送される映像がニュースで大々的に取り上げられました。今年1月のことです。

にも関わらず、傍聴席には地方メディアの記者が一人しかいなかったそう。
阿蘇山大噴火が新聞やネットで調べても、この公判についてまだ報じられてないらしく、この時点では番組の独占情報となります。

さて、この拳銃不法所持事件について、改めて説明します。
殺傷能力のある拳銃を自宅に隠し持っていたとして、警視庁は銃刀法違反の疑いで神戸市の無職・金沢泰之容疑者(57)を逮捕。
調べに対し容疑を認めています。
金沢容疑者がインターネット上でペンシル型拳銃を購入していたことから自宅を捜索したところ、真正拳銃(実弾発射可能な銃)が18丁見つかりました。
一度に押収された量では、過去5年で国内最多だそうです。

無職の男がこれだけの銃を集められるのか?そんな資金をどこから?
一部の報道ではマニアの犯行かとも言われていましたが、暴力団との関わりも怪しまれるところ。
果たして真相はいかに?

過去のトラブルはすべて拳銃がらみ

実際に起訴されたのは、被告人が拳銃12丁を所持していたという内容。
残り6丁は実包を撃つことができないためモデルガン扱いとなったようです。

検察官の冒頭陳述によると、被告人は大学卒業後ずっと会社員として働いていたが、今回の逮捕により会社を辞め無職になった、ということです。
“軍資金”はあったようですね。

中学の頃に銃に興味を持ち、大学ではライフルの射撃の選手。
日刊ゲンダイの報道によると、オリンピックを目指すほどの選手だったとか。
好きなのが高じて銃の所持免許を取得し、合法的に銃を管理していました。

しかし、許可のないところで狩猟用の大型ライフルを発砲したため、免許剥奪…という過去があったそうです。

更に新たな事実が。被告人には前科があったのです。
14年前の2003年、ミニチュア式のライフルをインターネット上で販売し、銃刀法違反で逮捕されていたのでした。
ミニチュア式というとモデルガンっぽく聞こえますが、実包を撃てるレベル。
ミニチュアダックスフンドのような可愛さはとても感じられません。
普通の人なら。

罪深き純愛

ところがこの被告人は、可愛がるのです。

子どもの時からモデルガンが大好きで、よりリアルな物が欲しくなり、実包が撃てるように改造していました。
観賞用として所持しており、手に持つ時は必ず手袋をはめて錆がつかないようにするほど、大事に扱っていたそうです。

「だから実際に撃とうと思うだなんてとんでもない。本来あるべき姿にしたくて、改造しただけ。
拳銃は彼女だと思っていた。
私が所持していた時はピカピカだったのに、証拠品として法廷内に並べられた拳銃を見ると、手入れがされておらず錆びていて、悲しくなった」

こう語る被告人に対し検察官が、疑問を投げかけます。
分解途中でバラバラになったままの拳銃もある。
長い間放置していたらしいが、彼女と思うなら組み立てて綺麗にしてあげるはずだろう、と。
被告人はこう答えます。

「だんだん拳銃への興味が薄れてきた。
それなのに拳銃を捨てられなかったのは、自分で叩き壊すのが忍びなかったから」

まさしく純愛、そして“銃愛”です。
彼は拳銃を実際に撃つことはないかもしれません。
しかし、これがもし盗まれたりでもしたら大変なことになります。
やはり、度を超えた愛情は許されないのです。

検察側は懲役4年を求刑。判決は一か月後に下されるということです。
(岡戸孝宏)

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