2017年5月4日(木)

北野誠は中二病?

北野誠のズバリ / トーク

今回取り上げる話題は「中二病」です。

昔からネット上ではよく使われていた言葉ですが、最近では『中二病でも恋がしたい!』というテレビアニメが放送されるなど、一般にも浸透してきています。
中二とは、中学2年生のこと。思春期にありがちな恥ずかしい言動をからかった表現であり、医学的治療を要する病気ではありません。
ある精神科医によると“妄想”に近いものだとか。

具体的な例では「好きでもないブラックコーヒーを大人ぶって飲み始める」「女の子なのに自分のことを『ボク』と言う」「自分では抑えきれない邪悪な力が暴走しないよう、手首を包帯でグルグル巻きにする」など。

全ての中二病の生みの親

もともと「中二病」は、TBSラジオの深夜番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』内で、伊集院が生み出した造語です。
1999年1月に「かかったかな?と思ったら中二病」というコーナーを立ち上げ、中学2年生頃にありがちな恥ずかしい言動をリスナーから送ってもらい、伊集院が女医として診断していたのでした。
「因数分解が何の役に立つのか?と疑問を抱く」「『大人は汚い』と言い出す」「本当の親友を探そうとする」など、自虐と共感を含んだ“あるあるネタ”系のコーナーでした。

コーナーは3ヶ月で終了したのですが、2005年あたりから再びネット上で広く使われるようになります。
しかし、それ以降は本来の自虐・共感の意味が薄れていき、言動を単純にからかったり否定したりする使い方になっていくのでした。

独り歩きしてしまった中二病という言葉は、様々な書籍や作品で取り上げられるようになります。
その現象について伊集院本人は「もう僕の作った時の意味と違うから言葉自体に興味ないです」と、2009年にツイッターで述べています。

「原作と実写版とでは全くの別物」という感覚に近いのかもしれません。『ドラゴンボール』のハリウッド版くらい、本人にとってはとんでもなくかけ離れているのでしょう。

封印されし記憶よ、目覚めるなかれ

「中学の時は自意識過剰をこじらせやすい」と語る北野誠。
「たぶんパワーが有り余ってるんですよ、中学生って」と話す、火曜アシスタント・佐藤実絵子。
「あと、孤独を好むようになる。周りはバカばっかりだ、俺は違うんだって」と言う、火曜レギュラーの芸人・松原タニシ。
自分が特別な存在に思えてくるわけですね。
「そんなことを俺も思ってたなあ…」と中学時代を懐かしむ北野。

さらに佐藤はこう話します。「逆に『どうせ私なんか〇〇だから』っていう、(マイナスの)そっち系もありますね。『もう死にたい』みたいな」

いや、おそらくそれは、中二病の先にある“メンヘラ”という域に入っているのではないかと。
むしろ死にたくなるのは、昔の中二病の言動=黒歴史を掘り起こされた時でしょうね。
「野球部の試合で『みんなの元気を俺に少しずつ分けてくれ!』とつぶやきながら打席に入ってた」とか、大人になってバラされた日にはもう…。

今では中二病の使用範囲が更に広がり、大人になってからも、ちょっとオタクな人や背伸びした言動に対して使うようになってきました。
アニメやマンガやライトノベルが大人にも影響しているからでしょうね。
ライト感覚で使われるようになると、言葉は市民権を得るのです。

北野誠は小二病。だが、それがいい

話は、大人の中二病についての分析へ。

北野「異性にモテてないとか、自分で自分の弱みを認めるのがイヤやねん。孤高の存在だとか言い張って」

松原「10年経って売れてないのに、芸人辞めてないヤツは中二病ですよ。『まだ本気出してない』『世間が追いついてない』。実際に行動も起こしてないのにそんなことばっか言い出すんですよ、芸人たちは」

自分の弱さを認識できないのが芸人、という結論に行きつくのでした。
しかし、中二病とは妄想。妄想は想像力・創造力につながります。関根勤も妄想力の大切さを語っています。
やるなら徹底的に中二病を取り込んでしまえばいいということでしょう。

番組最後にはリスナーから指摘のおたよりが。

「北野誠さんのような人は『小二病』と言います。『ち〇ち〇』『う〇こ』など下ネタが大好きなおっさんのことです」

小学2年生のような心を持つ、もうすぐ還暦のパーソナリティー。
徹底的に小二病を取り込んだその勇姿を、これからも我々に見せつけて下さい。
(岡戸孝宏)

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