2018年2月10日(土)

痴漢に同情してしまう、プール監視員の苦悩とは?

北野誠のズバリ / トーク

『北野誠のズバリ』木曜日恒例の人気企画「大人電話相談室」。
2/8の相談者は、Aさん(30歳男性)です。

「レジャー系のプールで、痴漢を監視する仕事をしているんですが、たまに痴漢に同情しそうになることがあって、悩んでいます」

パーソナリティの北野誠とアシスタントの氏田朋子が詳細を聞いていきました。

変態のフルコース

レジャー系のプールとは、市民プールとは違う、いわゆるウォータースライダーなどの遊戯施設があるプールです。
普通の監視員は、水難事故防止を中心にトラブル対応のため遊泳客をチェックしていますが、Aさんは特に痴漢や盗撮行為などに関して目を光らせる役目なんですね。

どうやって痴漢を見つけるのでしょうか?

Aさん「男性1人でウロウロ、キョロキョロしてて、他の人と明らかに違う感じなんです。他の人たちは笑顔なんですけど、1人だけハンターの目をしてるみたいな」

やはり、不穏な動きはすぐわかるんですね。
痴漢の監視員というのは、万引きGメンと同様、現行犯で捕まえないといけないそうなので、そういう挙動不審者をいち早く見つけるのも重要なんでしょう。

では、今までどんな痴漢がいたのでしょうか?

Aさん「印象に残っているのは、水中にカメラを入れて、女の子のお尻を後ろから撮ったりしながら、自分の海パンに大人のオモチャを隠し入れてたヤツです。変態のフルコースです」

ただ撮影するだけでは飽き足らず、オモチャで追い打ちをかけようとする、二段構えの痴漢行為。卑劣ですね。
水中を1人で歩いて事に及んでいて、メチャクチャ怪しい動きだったそうです。

悪質な〇ンボーダンス

他にはどんな痴漢がいましたか?

Aさん「僕ら監視員の間で使ってるあだ名というか通称で、『リンボー型痴漢』というのがあって。リンボーダンスしてるような姿勢になって、女性の後方から自分の股間を押し付けるっていう。これ結構多いです」

これ、相手の女の子にちょっと当たったくらいですぐ引っ込める、という程度ではなく、結構グッと押し付けちゃうらしいのです。
そんなことされたら女の子にすぐ気付かれて「キャーッ!」と叫ばれそうなものですが…。

Aさん「ただ夏場だとお客さんが混んでるんで、ちょっと弾みで当たったんかなぐらいに思うみたいで。それをいいことに、何度も繰り返すという」

でもこれも、上から見たら相当変な光景になるので、バレバレなんだそう。そりゃそうです。下半身だけを前方に突き出して進む格好なんて、リンボーダンサー以外ではまずやりませんから。
棒はくぐれても、監視の目はくぐれないのです。

ある意味”必死”な言い訳

さて、捕まった時に痴漢はどんな態度をとるのでしょう?

Aさん「最初は『いや、やってませんけど?』みたいな感じでシラを切りますが、こっちは監視員2、3人で現行犯で捕まえてるんで。言い逃れできない状況になると、『見逃してくれ』みたいな。ほぼ全員土下座しますね」

土下座したところで見逃されるはずもなく、警察に通報となるのでした。
しかしAさんは、同情して見逃したくなる案件があるんですよね?

Aさん「24歳の大学生の盗撮犯で、犯行は認めたんですけど、話を聞くと、『今まで彼女が一度もいたことがなくて、唯一心を開いてた女の子にも先日フラれ…。今日盗撮して明日死のうと思っている』と言われたんですよ」

「どんなんや(笑)。聞いたことないわ!盗撮して次の日死ぬヤツなんか!」
あまりの謎理論に北野がツッコみます。

その身の上話を何時間も聞いたAさん。自分自身も彼女がずっといない人生だったため、同じような境遇に思わず共感してしまったんだとか。

「明日死なれても困るんで。一応、『二度とやらないこと』『ここの施設には二度と来ないこと』を約束させて。
盗撮された人も同席してたんですけど、『反省して、写真も全部消してくれればいいです』と言ってくれて。
後は僕が警察を呼ぶかどうかの判断待ちになって、悩んだ挙句通報しなかったんです」

果たしてこれが正しかったのか?本当に捕まえたヤツのためになったのか?監視員としてどうなんだ?
そんな思いがAさんの中でモヤモヤと残り続けるのでした。

痴漢は許しません!

北野の知り合いに、万引きGメンをやっている人がいるそうです。その人が言うには…

「事情を聞き出したらキリがないから、捕まえたら事務的に、確実に警察を呼ぶ。もうそれしかない。100人捕まえたら、100人言い訳する。身の上話を聞いたら、こっちもウルッとしてしまう場合もある。
でも、あくまでも犯罪は犯罪だからということで、話は聞かずに事務的に警察に突き出す」

そうしないで、人によって通報したりしなかったりしていると、「あれは正しい判断だったのだろうか?」という思いがいつまでもまとわりついてしまいます。

北野「そりゃね、みんないろんなこと言うよ。ホンマのこと言うてるのかどうかわからへんし。多分、明日死なんと思うよ、そんなヤツは。『最後の思い出に盗撮したかったんです』っておかしいやろ。盗撮した後はまた家で見たいねんから、死ぬ訳ないがな」

一点の曇りもない、グウの音も出ない、紛うことなき正論です。

北野「事務的に、捕まえたら必ず警察に連絡する。この一点に尽きると思うよ。いちいち同情してたらキリがないですよ。心をシャットアウトして、事務的に対処すると決めておくと楽です」

さもないと大変なことになると言います。
同情して許さないと、心が痛む。かと言って通報しないと、また心が痛む。そうしてるとAさんの心が病んでしまい兼ねません。
これは自分の心を守るためでもあるのです。

北野「あんまり同情し過ぎたら、しまいには『帰りに飲みに行こうか?』くらいの話になるしな(笑)」

Aさん「同情して許したヤツは、最後に『僕、心を入れ替えます』と言って握手を求めてきたんですよ。一応握手してしまったんですけど、終わってから『何の握手やねんこれ』って思って(笑)」

もうAさんは許すことはないので、今後痴漢行為をした人は握手どころか、手を束縛されることでしょう。
(岡戸孝宏)

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