CBCラジオ『たっちゃん部』は、愛知・岐阜・三重の3県の高校生たちによるラジオ番組コンテスト「トーク甲子園2024」優勝者にして現役高校2年生のたっちゃんが、「たっちゃん部」部長として自由気ままに活動する放課後青春バラエティ番組です。
1月28日の放送では、年始に弟との口論で普段とは違う一人称が飛び出したことをきっかけに、一人称についての深い考察と、自身の一人称遍歴を語りました。
日本語の一人称の複雑さ
一人称についての話を始めるにあたり、たっちゃんは英語の一人称との比較から切り出しました。
最近、英検準1級取得を目指して英語の勉強に力を入れており、その中で英語の一人称について考えることがありました。英語の一人称「I」「My」「Me」「Mine」の4つしかないのに対し、日本語では「俺」「私」「僕」「あたい」など多様な一人称があり、さらにそれらが活用していくことに気づきます。
そんな日本語の一人称について、たっちゃんが深く考えるきっかけとなったのは、年始の出来事でした。
最近、英検準1級取得を目指して英語の勉強に力を入れており、その中で英語の一人称について考えることがありました。英語の一人称「I」「My」「Me」「Mine」の4つしかないのに対し、日本語では「俺」「私」「僕」「あたい」など多様な一人称があり、さらにそれらが活用していくことに気づきます。
そんな日本語の一人称について、たっちゃんが深く考えるきっかけとなったのは、年始の出来事でした。
「私」が飛び出した瞬間
今年1月3日のお昼時、たっちゃんは弟とのコミュニケーションの行き違いから、ある出来事が起こりました。
「自分の言葉が正しく伝わっていなかったのか、向こうが勝手に解釈していたのか、最も言われたくない形で伝わった」ことで、たっちゃんは実に小学6年生以来のブチ切れをしてしまったのです。
普段は家庭で「俺」や「たっちゃん」を使っていますが、この時ばかりは「私はそういうことを言っていたわけではない」「私としては」と、怒りの感情とともに「私」という一人称が自然と口をついて出てきたといいます。
この出来事をきっかけに、たっちゃんは一人称について深く考えるようになりました。
「自分の言葉が正しく伝わっていなかったのか、向こうが勝手に解釈していたのか、最も言われたくない形で伝わった」ことで、たっちゃんは実に小学6年生以来のブチ切れをしてしまったのです。
普段は家庭で「俺」や「たっちゃん」を使っていますが、この時ばかりは「私はそういうことを言っていたわけではない」「私としては」と、怒りの感情とともに「私」という一人称が自然と口をついて出てきたといいます。
この出来事をきっかけに、たっちゃんは一人称について深く考えるようになりました。
たっちゃんの「一人称」変遷史
たっちゃんの一人称の原点は「たっちゃん」。周囲からそう呼ばれ続けることで、「たっちゃん」イコール自分という認識が形作られ、一人称として定着していきました。
しかし、幼稚園に入ると状況は一変します。ニックネームや名前を一人称として使うことは「ダサい」という空気が漂い始め、「僕」を使うべきだという意識が芽生えました。
当時は「俺」という一人称に対して「野蛮なもの」というイメージが定着しており、結果として「僕」を使うしかないと考えていたのです。
しかし、幼稚園に入ると状況は一変します。ニックネームや名前を一人称として使うことは「ダサい」という空気が漂い始め、「僕」を使うべきだという意識が芽生えました。
当時は「俺」という一人称に対して「野蛮なもの」というイメージが定着しており、結果として「僕」を使うしかないと考えていたのです。
外と内の使い分け戦略
この経験は、たっちゃんにとって重要な転機となりました。幼稚園での出来事が、外と内での一人称の使い分け方や、外向きの自分を作り上げていくという発想の始まりだったのです。
そんな中、気がつくと外での一人称は自然と「俺」に変化していました。幼稚園の頃は「俺を使うとヒゲがめっちゃ伸びる」といった謎ルールに縛られていましたが、いつしか「俺」が当たり前になっていたのです。
ただし、小学生の頃はまだその切り替えが完全ではありませんでした。外出先で思わず「たっちゃん」と言ってしまい、「ヤバい!バレる!」と焦った経験もあったといいます。
中学生になる頃には、この使い分けがほぼ完璧にできるようになりました。そして以降は、家庭内でも自然と「俺」を使うようになっていったのです。
そんな中、気がつくと外での一人称は自然と「俺」に変化していました。幼稚園の頃は「俺を使うとヒゲがめっちゃ伸びる」といった謎ルールに縛られていましたが、いつしか「俺」が当たり前になっていたのです。
ただし、小学生の頃はまだその切り替えが完全ではありませんでした。外出先で思わず「たっちゃん」と言ってしまい、「ヤバい!バレる!」と焦った経験もあったといいます。
中学生になる頃には、この使い分けがほぼ完璧にできるようになりました。そして以降は、家庭内でも自然と「俺」を使うようになっていったのです。
一人称が持つ豊かな表現力
日本語の一人称には、それを使う人の属性や特徴が色濃く反映される特徴があります。
例えば年配者を表現したい時は「わし」、薩摩藩士なら「おいどん」というように、一人称を選ぶだけでキャラクター性を表現できるのです。
さらに創作の分野では、より巧妙な使い方も。ミステリー作品で「僕」という一人称を使うことで読者に男性だと思わせておき、実は語り手が女性だったという衝撃的な展開を生み出すトリックとしても活用されます。
このように、一人称は複雑で多様だからこそ、さまざまな表現を可能にします。たっちゃんは「この豊かな表現力を持つ日本語の一人称を、みんなにもっと楽しんでほしい」と語ります。
例えば年配者を表現したい時は「わし」、薩摩藩士なら「おいどん」というように、一人称を選ぶだけでキャラクター性を表現できるのです。
さらに創作の分野では、より巧妙な使い方も。ミステリー作品で「僕」という一人称を使うことで読者に男性だと思わせておき、実は語り手が女性だったという衝撃的な展開を生み出すトリックとしても活用されます。
このように、一人称は複雑で多様だからこそ、さまざまな表現を可能にします。たっちゃんは「この豊かな表現力を持つ日本語の一人称を、みんなにもっと楽しんでほしい」と語ります。
まさかの「吾輩」?
番組内での一人称について、たっちゃんはこう語りました。
トーク甲子園の予選時には「かっこつけて『私』を使いたい」と考えていた時期もありましたが、現在は場面や気分によって「自分」「僕」を使い分け、リラックスしたときには「俺」が自然と出て来るといいます。
「キレたら『私』が出てくるように、一人称はその時の気分や思いを示す指標でもある。だからこそ気にせず、自然な変化を楽しんでいきたい」とたっちゃんは語ります。
「思い切って『吾輩』を使おうか」と考えたこともあるという、たっちゃん。しかし「デーモン小暮のイメージが強すぎる。吾輩っていったら、猫かあの人」と、強すぎるイメージに断念せざるを得なかったそうです。
たっちゃんは「一人称ブレブレでお送りしている『たっちゃん部』を、引き続きお付き合いいただけるとうれしいです」と締めくくりました。
(minto)
トーク甲子園の予選時には「かっこつけて『私』を使いたい」と考えていた時期もありましたが、現在は場面や気分によって「自分」「僕」を使い分け、リラックスしたときには「俺」が自然と出て来るといいます。
「キレたら『私』が出てくるように、一人称はその時の気分や思いを示す指標でもある。だからこそ気にせず、自然な変化を楽しんでいきたい」とたっちゃんは語ります。
「思い切って『吾輩』を使おうか」と考えたこともあるという、たっちゃん。しかし「デーモン小暮のイメージが強すぎる。吾輩っていったら、猫かあの人」と、強すぎるイメージに断念せざるを得なかったそうです。
たっちゃんは「一人称ブレブレでお送りしている『たっちゃん部』を、引き続きお付き合いいただけるとうれしいです」と締めくくりました。
(minto)
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