2月になりプロ野球では沖縄春季キャンプが始まりました。
今シーズンの中日ドラゴンズからは、小笠原慎之介投手、福谷浩司投手、ライデル・マルティネス投手が移籍でいなくなりました。
2月1日のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、ドラゴンズの木下拓哉捕手が期待するドラゴンズの先発ピッチャーは誰なのか聞きました。
独特なタイミングで投げる
昨年、一軍初先発を果たした松木平優太投手。昨年、木下捕手が松木平投手と組んだ試合は3試合で結果は0勝1敗でした。
松木平投手がよりステップアップするために必要なことは?
木下「あいつは変化球もうまくて起用な分、序盤からどうしてもかわしちゃうところがあると思うんです」
松木平投手は、甘いストレートは打たれるということを意識し過ぎるあまり、変化球でかわす投球になることもあったそうです。
木下捕手は、序盤からどんどんストレートを投げていってもいいと言います。その理由は独特な投げ方にありました。
投げる時に軸足を着いてから間があるピッチャーは多数いるそうですが、松木平投手は、足を着いた後の間がなく、いきなり腕が出てくるイメージだそうです。
木下「バッターもタイミングを合わせるのは難しいと思うんで、真っ直ぐをアバウトに投げる割合を増やせればと思いました」
かなり熱い男
昨年期待された梅津晃大投手。木下捕手と5試合組んで0勝4敗。チームもこの5試合は全敗でした。
強い真っ直ぐと変化球のある梅津投手。今年一皮剝けるために必要なことは?
木下捕手曰く、梅津投手には、ストライクが入るのか?ランナーが出たら動かれないか?足の速いバッターはセーフティーバントをするんじゃないか?などの意識があると言います。
木下「やっぱ相手バッターと戦うことですよね」
バッターと戦えば一皮剥ける根拠は、梅津投手自身の心にありました。
木下「あいつは、ああ見えてもかなり熱い男なんです」
めっちゃ悔しがる
味方の攻撃でツーアウトになると、ピッチャーはベンチ横でキャッチボールを始めます。
キャッチボールをしている梅津投手が、味方のバッターがチャンスで倒れる場面を見ると、バッター本人と同じぐらい悔しがるそうです。
木下「めっちゃ悔しがるんですよ。勝ちたい気持ちの表れで、熱い部分なんです。それにガッツポーズも派手でカッコいいですよね」
熱い男・梅津投手はゲームに入り込むタイプのようです。
ちなみに中日OBの吉見一起さん、涌井秀章投手は入り込まないタイプだとか。
根尾昂投手と仲地礼亜投手
昨年1試合もスタメンマスクでは組んでいない根尾昂投手と仲地礼亜投手について。まずは根尾投手から。
木下「根尾も梅津と一緒ですね。相手のバッターより自分と戦ってるんですよ」
打たれないように丁寧に投げるよりも、立ち上がりからバーンといくべきだといいます。
木下「一軍で先発やるんだったら、自分と戦ってるようじゃきついのかなと思いますね」
ズバリ言う木下捕手です。仲地投手については?
木下「彼は本当にフィジカルの問題だと思いますね」
仲地投手、昨年は右足内転筋を痛めてほとんど投げていませんでした。木下捕手曰く、仲地投手は、積んでいるエンジンはすごいが、車体が弱いイメージだそうです。
木下「バッターも見れてるし。緊張して頭の中が飛ぶことがない。すんなりと入れるタイプなんで、怪我さえなければやれると思います」
安心のベテラン陣
では、ベテラン陣はどうでしょうか?
昨年松葉貴大投手とは10試合組んでいます。松葉投手をリードする時に心がけていることとは?
木下「いろいろ投げられるんで、序盤からいろいろ投げすぎないってところですよね」
2022年シーズンの松葉投手は、バンテリンドームナゴヤで登板すると5回までで交代という起用でした。この時は最初からフルパワーで投げていたそうです。
2023年からは5回以上も投げるようになり、昨年は完投勝利もあげています。
木下捕手曰く、松葉投手は、打たれて点を入れられることはあっても自分から崩れることはないそうです。
木下「変化球がいろいろ使えるんですが、使わないで、真っ直ぐを忘れないことを心掛けています」
大野雄大投手は、松葉投手より球種は減るのですが、とにかくフォークとツーシームがすごいそうです。今年こそ期待できる?
木下拓哉捕手が期待するドラゴンズのピッチャー陣でした。
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2025年02月01日12時30分~抜粋