若狭敬一のスポ音

中日・木下拓哉捕手、FA宣言から残留までの経緯を語る

1月18日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、中日ドラゴンズの木下拓哉捕手に若狭敬一アナウンサーが話を聞きました。

昨年4月に国内FA権を取得した木下捕手ですが、最終的にはドラゴンズへの残留を決心しました。
その経緯について赤裸々に語ります。

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使わない選択肢はなかった

木下捕手がFA宣言を考えたのは、2023年シーズンが残り20日を切った辺りだったそうです。

そして2024年のシーズンは結果こそ良くなかったものの、せっかくのチャンスなので使わない選択肢はなかったそうです。

木下「他球団の評価を聞けるのはこういう時しかないですし、あと何年できるか分からないんで、評価していただけるところでやりたい思いがありました。結果それがドラゴンズでよかったです」

最初に交渉するのは所属しているドラゴンズ。ドラゴンズとは、宣言する前から交渉が始まっていたそうです。

ドラゴンズの誠意

若狭「ぶっちゃけ何球団と話した?」

木下「想像にお任せします」

若狭「FA宣言すると、どういう感情になったんですか?」

木下「9年間ドラゴンズにお世話になっているんで、一番評価してくれるのがドラゴンズだったら嬉しいなっていう思いもありました」

他球団の評価も気になるものの、プロとしてやってきた球団の評価もやっぱり気になります、複雑な胸中を明かす木下捕手。

ドラゴンズからは宣言前も宣言後も誠意のある評価を受けたそうです。誠意に対して誠意で答える意味で、自分の中で時間を区切って再契約を決めたそうです。

木下「宣言残留も容認してもらってたんで、それも球団の誠意だと思いました」

昨年苦しんだ理由

2023年にFA権行使を決意した木下捕手ですが、2023年6月に右手親指を骨折しています。早期復帰を目指し、リハビリも通常通りではなく、いくつか段階を飛ばして進めていったんだとか。

8月中旬に復帰した後は、精神的な勢いでこのシーズンを乗り切ったそうです。2024年に至るまでのオフには、骨折を好機と考え、バッティングと守備、調整法までいろいろと試してみたそうです。

木下「野球人生の中で大事な年になると感じていたんで、変化を求めてオフからやっていたんですけど、 それが上手くいかなかったんです」

バッティングをしても、知らず知らずのうちに庇ってしまっていたとか。

木下「送球に関してもどっかで気を使ってたところがあると思うんです」

若狭「セカンド送球にも影響があったんですね」

木下「送球やバッティングを技術的に見直しても上手くはまらなくて、そのまま開幕してずるずる行っちゃったって感じですね」

結局、2024年の成績は74試合出場、打率2割2分8厘でホームラン3本、盗塁阻止率が1割と苦しみました。

ピークを合わせる難しさ

木下「毎年オープン戦はまあまあ良くて、開幕4月ぐらいで躓くんです」

2022年開幕4試合ノーヒットがありました。2024年は、FA権取得を控えた重要な年。

毎年、オープン戦にピークが来ていたため、2024年の開幕に合わせるためには、単純に1カ月調整を遅らせればいいと考えたそうです。

例年なら12月半ばぐらいからピッチャーに投げてもらってするバッティング練習を、まるまる1カ月遅らせて1月半ばに開始。それまでは主に体力強化をしていたそうです。

木下「どっしりやっときゃよかったんですけど、オープン戦が始まると調整遅れてるなって感じるんですよね」

例年と違うという違和感が拭えないまま開幕へ突入したそうです。

木下「1カ月遅らせた分、オープン戦はこんなもんだろうって思えればよかったんですけど」

実践が増えると慌ててしまったこともピークを合わせられなかった要因だとか。2024年は開幕10試合21打席連続ノーヒットでした。

立ち位置を自覚

今年からドラゴンズの秋季キャンプ免除組になった木下捕手。2025年シーズンに向けてどんな調整方法をしているのでしょうか?

木下「10月に10日ぐらい完全休みにしただけで、もう動き始めてるんです」

今回のオフは11月末からピッチャーの球を打ち始めているそうです。12月31日と1月1日の完全なオフを挟んで常に練習。

木下「シーズン見越してって言うよりは、開幕にしっかり合わせないといけないので、自分の立ち位置を考えてやってます」

力強く話す木下捕手、今年は開幕から期待できそうです。 
(尾関)

 
若狭敬一のスポ音
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2025年01月18日12時31分~抜粋

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