中日ドラゴンズの森野将彦バッティングコーチが、1月13日放送の『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)に出演しました。
コーチとしての近況や期待する選手について語る森野さん、リスナーの質問にも丁寧に答えていきました。
聞き手は若狭敬一アナウンサーです。
コーチもトレーニングが必要
「コーチは、1月という時期は主に何をしているんでしょうか?集まっての会議などはあるんでしょうか?」(Aさん)
森野「基本そんなに何もないですが、堂上直倫コーチとかは自分で自主トレやってましたね。朝早く選手のいない時にノックの練習やってましたよと」
バッティングコーチは、打撃投手も務めなければいけないそうです。森野コーチもそろそろ下半身強化を始めるんだとか。
森野「投げるのって何気に下半身にくるんですよ。本当にお尻が痛くなるんですよ」
ちなみに現役時代は、グアムで下半身を作ってから合同自主トレに合流していたそうです。理由は、下半身が出来てからでないとバッティングが崩れるからなんだそうです。
ふたりのルーキーと田中幹也選手
「新人の二遊間ふたり。津田選手、辻本選手はどういうタイプと見ましたか?」(Bさん)
ドラフト2位の津田啓史選手とドラフト3位の辻本倫太郎選手について「ふたりに共通している部分は全くない」と言う森野コーチ。
津田選手の第一印象は「身体がしっかりしていてスケールが大きい」と感じたそうです。中長距離、さらにホームランを打てるバッターとして期待しているそうです。
辻本選手は、背丈はないですが、身体全体を使うパンチ力があり、スピード系だそうです。田中幹也選手との勝負になると予想しました。その田中選手も順調に回復しているようです。
森野「実践では咄嗟の動きをするので、どうなのかはまだわからないですけども、去年の秋のキャンプよりはしっかり投げれている印象があります」
勝負の年
森野コーチから見て、秋のキャンプで伸びた選手は鵜飼航丞選手。
意識して下半身が使えるようになってきたそうです。
森野「彼も今年勝負の年ですから、何とか背中を押してやりたいですね」
ブライト健太選手、鵜飼選手が入って、もう3年目。今年は勝負の年なんだとか。
森野「長年見ていると、なんでこの選手が控えに?ってのがいるじゃないですか。それに入ってしまう可能性が出てきますよね」
昨年台湾で開催された「2023アジアウインターベースボールリーグ」に参加し、4つの本塁打で本塁打王を獲得するなど活躍を見せた鵜飼選手ですが、実はコーチ陣によるドラマがありました。
流石にひとこと言いたい
鵜飼選手の指導方法については、和田一浩コーチ、上田佳範コーチ、そして森野コーチの3人で激論になったそうです。
森野「彼に関しては、バッティングコーチ、みんなでひとつしか教えなかった。下半身の使い方、1個だけですね」
今まで鵜飼選手にはあまりアドバイスすることはなかった森野さんですが、今回、鵜飼選手のことを思うと、下半身について、ひとこと我慢ができなかったそうです。
森野「流石に彼のためを思うと」
打撃コーチはつらいよ
その鵜飼選手についてこう分析します。
森野「鵜飼の場合は体重移動が出来てないんですよね。身体の中でバットを振ってしまっている状態なので、しっかり踏み込んだ脚に体重移動するようにと言いました」
ボールを捕まえに行くための体重移動が必要。3人のコーチが意見をすり合わせて鵜飼選手に伝えた成果か、鵜飼選手は台湾のウインターリーグでホームランを量産しました。
素人目には、鵜飼選手は成長したと見えますが、森野コーチはまだまだ心配の様子。
森野「彼の中で良いものを掴んだのかどうなのか、まだ確かめてないんです。過去にもウインターリーグでホームランを量産した選手はいるはずなんですよ。それでも一軍で活躍できない子はいるわけなんです」
鵜飼選手、たまたま調子が良くて打てたのか?コーチ陣の指導で何かを掴んで打てたのか?気になる森野コーチでした。
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2024年01月13日14時46分~抜粋