中日ドラゴンズの二軍捕手コーチに就任した大野奨太さんが、1月6日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演しました。
大野コーチから見た期待の若手、投手の状態について若狭敬一アナウンサーが尋ねます。
注目の若手は
現役時代同様、年末年始は名古屋の自宅と岐阜の実家でゆっくり過ごしたという大野コーチ。リスナーの質問に答えていきました。
「去年はファームでの生活が多かった大野奨太コーチ、二軍の若手ピッチャーのボールを多く受けてきたと思います。今年活躍しそうなピッチャーは誰ですか?」(Aさん)
大野「松木平がちょっと面白いかなって僕の中では見ています」
松木平優太選手は、2020年のドラフトで育成3位指名を受けドラゴンズに入団した右投げの投手です。
制球が定まらない面が課題だそうですが、去年から投げ始めたチェンジアップが打者に対して効果的に効いてるのが楽しみだそうです。
18歳の投げ方ではなかった
若狭が気になっているのは、左肩と右足首を負傷し、順調に回復している育成左腕の森山暁生投手、そして昨年一度も一軍で投げることがなかった左腕・石森大誠投手のふたり。
まずは森山投手の現状を聞きました。
大野「最初、読谷のキャンプのブルペンを受けさせてもらったんですが、ピッチングの仕方が他の18歳と違ったんですよ」
高校卒業の投手は、真っ直ぐしっかり投げる、変化球は低めに投げるなど、パターンが決まっているそうです。
ところが森山投手だけは、同じコースに違う球種を投げ分けていたそうです。
大野「意図を持ってピッチングしている、と明確にわかった。そういうのを18歳でできるのはなかなかいないので、面白いなと思って見てました」
真っ直ぐにこだわれ
一方、石森投手が苦しんでいた制球難は、昨シーズン終了後に参加したみやざきフェニックス・リーグで改善の兆しが見えているようです。
大野「真っ直ぐにもっとこだわった方がいいとずっと思っています」
ストレートが魅力の石森投手ですが、球が浮いたり引っ掛けたりする傾向があり、そこを修正しようと他の球種に頼りがちだったんだとか。
短所を改善することには時間がかかりますが、長所を磨いて自分のものにする方が早くて武器になると言う大野コーチ。
大野「左投手であれだけのストレートを投げれる投手って、なかなかプロ野球界でもいないと思うので、自信を持って磨きに磨きをかけて行って欲しいです」
キャッチャー気質
若狭が、2022年で現役を引退した平田良介さんから大野コーチへの言葉を紹介しました。
平田さんは「早く専属のコーチになって欲しい」と言っていたそうです。
現役時代の平田さんは、どこがダメか迷ったら、大野コーチに相談していたとか。
大野「僕がそういう話は好きで、試合中でもよく話してたんです」
キャッチャーと言うポジション柄、打ち方の変化、投げ方の変化には目が行くと語る大野コーチです。
投げるではなくピッチング
最後に気になる投手について質問しました。
昨年期待されながらも苦しみ、最後の最後で一軍先発もあった根尾昂投手について。大野コーチから見た、良い時とそうでない時の違いは?
大野「ピッチャーには、自分の理想とする球を投げたいという思いがあると思うんですが、それが強すぎる時はダメですね」
練習では自分の理想の追い求めていくべきですが、試合で自分の理想の球が投げられたところで、バッターはそんなことは考えてくれない、とズバリ言い切ります。
大野「そういう時は、自分が満足しているだけで、あんまりよくないのかなと見てて思いますね。」
試合では「ピッチング」をしなければいけないそうです。
大野「自分の中で、ピッチングをしていこうっていう感覚になっている時は非常に良いと感じてました」
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2024年01月06日14時03分~抜粋