若狭敬一のスポ音

中日ドラフト1位・草加勝投手、亜細亜大学に伝わる秘伝を暴露?

11月4日放送の『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)では、ドラフト会議でドラゴンズから1位指名を受けた亜細亜大学、草加勝投手のインタビューを放送しました。

岡山県出身の草加投手は若狭敬一アナと同郷ということもあり、和気あいあいと話は進みました。

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岡山に悪い人なし

ドラフトから数日経った心境を語る草加投手。 

草加「ドラフト会議の後のすぐは実感が湧かなかったんですけど、こうして名古屋に呼んでいただいたり、テレビに出演させていただいてる中で、少しずつ実感が湧いてきてます」

ドラフト直後はLINEだけで200件以上の祝福メッセージが。かかって来た電話に出られないほど取材が殺到したそうです。 

草加投手は2001年11月21日生まれの21歳。岡山県和気郡和気町出身。 

若狭「私も岡山県出身です。岡山に悪い人いませんもんね」 

草加「いません。いい人ばかりです」 

岡山県和気郡和気町は、自然豊かな町で優しい人ばかりだそうです。 

最初になりたかったのは?

3歳上の兄の影響で、幼稚園の時から野球を始めたという草加投手。当時活躍していたイチローさんの影響で、最初に守ったポジションはライト。 

しかし小学校の時に一番なりたかったのは、プロ野球選手ではなく消防士だったそうです。 

草加「母親が消防士が大好きで、テレビでやってるのをよく見てたんです。学年が上がっていくごとにプロ野球選手に変わっていったんですけど、低学年の頃はずっと『消防士になりなさい』と言われてました」 

小学4年生の頃から少しずつ投球練習を始め、中学校で本格的におこなっていたそうです。憧れていたピッチャーはダルビッシュ投手。 

とはいえ、出身校は県大会にも出られなかったそうです。

人間力を養う

高校は、岡山県の野球の名門、創志学園を選びました。当時の長沢宏行監督の指導力に惹かれたそうです。 

また創志学園は、県外からも野球のできる生徒を入れていたので、草加投手が3年生になっても、球の速い生徒、ホームランを打つ生徒が次々と入部してきて刺激になったんだとか。 

草加「技術的にも精神的にも成長した部分はあるんですけど、特に人間力は成長できたと思いますね」 

長沢監督がよく使っていた言葉は「球道即人道」。「野球で歩む道は人の道そのもの」という意味の言葉で、これに影響を受けた草加投手は、短気でとがっていた部分がなくなり、大人になったそうです。 

投げられない悔しさ

創志学園で同級生だったのが、一足先にプロ入りした阪神タイガースの西純矢投手。
草加投手は西投手の控えだったと言われることもあり、2年生の夏の甲子園でもベンチ入りしたものの、マウンドを踏むことは叶いませんでした。 

草加「技術面、精神面、全ての面において僕の上を行っていました。西が投げてる姿を見て羨ましくて、自分が投げられない悔しさは大きかったです」 

その頃、将来はどう描いていたのでしょうか? 

草加「プロ野球選手はひとつの目標にはしていたんですけど、現実には力がないとわかっていたので、将来も野球を続けられればなと漠然と思っていました」 

2019年のドラフト会議では西投手がタイガースから1位で指名されました。こういう時はドラフト候補選手の周りにチームメイトが集まるものです。その時、草加投手は? 

草加「いました(笑)。おめでとうってやってましたね。胴上げも上げてました」 

この時はその他大勢だった草加投手。学生野球を経てドラフト1位指名を受けるとは考えていなかったようです。 

亜細亜大学で軽く絶望

大学は亜細亜大学へ進学。当時の監督・生田勉さんは投手を育てるのに定評がありましたが「厳しい」という評判もありました。
実は草加投手が入学する前に、生田監督から声がかかっていたそうです。 

草加「生田監督は『来い』とは言わなくて『どうだ?』という形です。自分の意志で来るなら来いっていう感じでした」 

ピッチャーとして成長するため、岡山から亜細亜大学の門を叩いた草加投手ですが…。

草加「自分が思ってた以上にレベルが高くて、最初は軽く絶望したのを覚えてます」 

草加投手が入学した頃、4年生には2020年のドラフトでジャイアンツに1位指名される平内龍太投手、現・楽天の内間拓馬投手、2年生には現・西武ライオンズの青山美夏人投手がいたそうです。 

草加「えげつないピッチャーが大勢いて、この中に入って行くのは厳しいのではないかな?って感じましたね」 

生田監督の教え

草加投手が、生田監督から常に言われていたことが「球速がなくてもボールのキレとコントロールがあれば抑えていける」ということ。
今もその2つを常に意識しているといいます。 

3年生の秋のリーグ戦で最優秀防御率のタイトルを獲得した時、生田監督に「プロに行ける実力はあるからもっと頑張れ」と言われたことをきっかけに、本格的にプロ入りを意識するようになり努力を重ねます。 

草加「持ってる変化球のキレを上げるのもそうですけど、それ以上にもっとコントロールを付けようと思って、コントロール向上には務めてきました」 

秘伝、亜細亜ツーシーム

草加投手がいま持っている球種はツーシーム、カーブ、スライダー。自信があるのはツーシームとカーブだそうです。 

若狭「亜細亜大学あるあるで、ツーシームと言いながらも落ちるやつ?」 

草加「亜細亜ツーシームと言います(笑)」 

「亜細亜ツーシーム」はソフトバンクの東浜巨投手、ベイスターズの山﨑康晃投手も投げています。 

若狭「あれは伝統で、こう握りなさいみたいなレシピがあるんですか?」 

草加「代々先輩方から教わるのが伝統です。東浜さんからって聞いています」 

東浜投手が山﨑投手に教えて以来、今も後輩に受け継がれているそうです。 

若狭「秘伝のタレのレシピは挟むんですか?縫い目に指を添えるんですか?」 

草加「自分の投げやすい形で、個人個人で変えていくんですけど、基本的には少し広いかなっていう感じです」 

草加投手が教えてもできない後輩もいるそうで、秘伝のタレは結構あいまいなようです。最後に1年目の目標を聞きました。

草加「新人王を獲得できるように頑張っていきたいなと思っています」 
(尾関) 
 
若狭敬一のスポ音
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2023年11月04日13時21分~抜粋

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