脳を上手く使えば緊張もほぐれて本来の力が出せますが、具体的な方法はあまり知られていません。
6月24日放送のＣＢＣラジオ『若狭敬一のスポ音』では、ダイノジの大谷ノブ彦が、脳の作用について、若狭敬一アナウンサーを相手に語りました。
脳がパニックを起こす
脳に関する書籍を読むのが好きという大谷。
大谷「海馬の本を読んで面白いと思ったのが、左目を隠して指を出していくと突然消える瞬間があります」
右手を伸ばして人差し指を立て、左目を閉じた状態で左にスライドしていくとその指が消える瞬間があり、消えたところで止めて、じーっと見ていると、指がもう一度見えてくるそうです。
これは、指がなくなったことで脳がパニックを起こして、指を自分で作り上げているんだそうです。
これが「錯覚」なんだとか。海馬は記憶を司る脳の部位です。
大谷「海馬の本を読んで面白いと思ったのが、左目を隠して指を出していくと突然消える瞬間があります」
右手を伸ばして人差し指を立て、左目を閉じた状態で左にスライドしていくとその指が消える瞬間があり、消えたところで止めて、じーっと見ていると、指がもう一度見えてくるそうです。
これは、指がなくなったことで脳がパニックを起こして、指を自分で作り上げているんだそうです。
これが「錯覚」なんだとか。海馬は記憶を司る脳の部位です。
脳を騙す
アニソンで知られるタレントの森口博子さんは、「常に口角を上げている」と発言していたそうです。
その理由は、自身の脳に笑っていることを認識させるためだとか。
口角を上げていると、脳が笑っていると認識して、ドーパミンのような気持ちいい物質を出し始め、そのうちに楽しくなるんだとか。
大谷「つまり楽しいから笑うんじゃなくて、笑ってれば楽しくなるんですよ。脳を騙すってことですね」
その理由は、自身の脳に笑っていることを認識させるためだとか。
口角を上げていると、脳が笑っていると認識して、ドーパミンのような気持ちいい物質を出し始め、そのうちに楽しくなるんだとか。
大谷「つまり楽しいから笑うんじゃなくて、笑ってれば楽しくなるんですよ。脳を騙すってことですね」
悪口スパイラル
口角を上げていると楽しくなるパターンの逆もあるそうです。
大谷「他人の悪口を言っていると気持ちいいですよね。何でかって言うと、自分の肯定感が増すんですよ」
自分自身は何の成長もしてないのに、悪口で勝手に他人の評価が下がるので、自分が正しいように感じるんだそうです。
大谷「ところが脳って、その悪口を途中から誰に向かって言ってるのかわかんなくなるんですって」
悪口を続けていると、脳はそれが自分に向けられていると感知し始めるそうです。
このことで自分の肯定感が下がり、さらに悪口を言わないと自分がもたなくなってしまうそうです。
つまり、悪口を言う人はずっと悪口を言い続けなければいけないという「悪口スパイラル」に陥ってしまうとか。
大谷「他人の悪口を言っていると気持ちいいですよね。何でかって言うと、自分の肯定感が増すんですよ」
自分自身は何の成長もしてないのに、悪口で勝手に他人の評価が下がるので、自分が正しいように感じるんだそうです。
大谷「ところが脳って、その悪口を途中から誰に向かって言ってるのかわかんなくなるんですって」
悪口を続けていると、脳はそれが自分に向けられていると感知し始めるそうです。
このことで自分の肯定感が下がり、さらに悪口を言わないと自分がもたなくなってしまうそうです。
つまり、悪口を言う人はずっと悪口を言い続けなければいけないという「悪口スパイラル」に陥ってしまうとか。
否定はダメ
大谷の話を聞いているうち、プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手のエピソードを思い出した若狭。
若狭「ウッズ選手は相手のプロゴルファーに『バーディーチャンスにつけろよ、つけろよ。ナイスショットいけよ、いけよ』って心の中で思うっていう話を聞いたことがあります」
大谷「それが巡り巡って自分に言ってることになるんですよ」
さらに忘れ物を例に挙げる大谷。
大谷「『絶対忘れちゃいけない』って否定で考えるじゃないですか。それって自分に『忘れろ』って言ってるんですって」
「忘れちゃいけない」ではなく「これを持っていく」と考えていると忘れないんだそうです。
野球で言えば、チャンスで打席に立った時に、低めのボールだけは振らないでおこうと思えば思うほど振ってしまう。「ここで打つ」と肯定で考えた方がいいそうです。
若狭「ウッズ選手は相手のプロゴルファーに『バーディーチャンスにつけろよ、つけろよ。ナイスショットいけよ、いけよ』って心の中で思うっていう話を聞いたことがあります」
大谷「それが巡り巡って自分に言ってることになるんですよ」
さらに忘れ物を例に挙げる大谷。
大谷「『絶対忘れちゃいけない』って否定で考えるじゃないですか。それって自分に『忘れろ』って言ってるんですって」
「忘れちゃいけない」ではなく「これを持っていく」と考えていると忘れないんだそうです。
野球で言えば、チャンスで打席に立った時に、低めのボールだけは振らないでおこうと思えば思うほど振ってしまう。「ここで打つ」と肯定で考えた方がいいそうです。
不安と感謝は同居しない
海外の格闘家は、試合前に控室に家族を呼ぶ時があります。
大谷によれば、普段通りリラックスして試合を迎えたいという理由と、もうひとつは「感謝するため」に呼ぶんだそうです。
大谷「『俺がこのリングに立てるのは、お前たちのお陰だ』って感謝するためなんですって。
脳の構造って面白いですよ、不安と感謝の気持ちって同居しないんですって。つまり感謝したら緊張しなくなるんですよ」
野球で言えば、二軍から上がってきたバッターが「ここで打たなきゃいけない」と思うのではなく「いろんな人のお陰でここに立てた。ありがとうございます」と感謝することで、緊張が消え、さらに「打つぞ」と肯定的に考えれば、打てる確率は上がるとか。
大谷によれば、普段通りリラックスして試合を迎えたいという理由と、もうひとつは「感謝するため」に呼ぶんだそうです。
大谷「『俺がこのリングに立てるのは、お前たちのお陰だ』って感謝するためなんですって。
脳の構造って面白いですよ、不安と感謝の気持ちって同居しないんですって。つまり感謝したら緊張しなくなるんですよ」
野球で言えば、二軍から上がってきたバッターが「ここで打たなきゃいけない」と思うのではなく「いろんな人のお陰でここに立てた。ありがとうございます」と感謝することで、緊張が消え、さらに「打つぞ」と肯定的に考えれば、打てる確率は上がるとか。
騙したもん勝ち
ドラゴンズの福投手が国指定の難病を乗り越えてマウンドに上がった時にこう語ったそうです。
「ベイスターズの三嶋投手、今まで支えてきてくれたトレーナー、リハビリでお世話になった方々のことなどを思い巡らせると力になった」
これで緊張をうまく消せたことに通じるのかもしれません。
大谷「抑えなきゃ二軍に落ちてって考えると、脳が『そっちの自分になれ』って言ってるように解釈しちゃうんですよ。
脳みそってそれぐらいあやふや。逆に言えば、脳を上手に騙してやれば、潜在的な能力とか本来ある能力を出せるんですよね」
若狭「騙したもの勝ちですね」
上手に脳を騙してメンタルをコントロールしようという不思議な話です。
大谷「自己啓発的な話で、感謝の気持ちってよく言うじゃないですか。実は科学的に脳の作りがそうなっている。面白い話ですよね」
（尾関）
「ベイスターズの三嶋投手、今まで支えてきてくれたトレーナー、リハビリでお世話になった方々のことなどを思い巡らせると力になった」
これで緊張をうまく消せたことに通じるのかもしれません。
大谷「抑えなきゃ二軍に落ちてって考えると、脳が『そっちの自分になれ』って言ってるように解釈しちゃうんですよ。
脳みそってそれぐらいあやふや。逆に言えば、脳を上手に騙してやれば、潜在的な能力とか本来ある能力を出せるんですよね」
若狭「騙したもの勝ちですね」
上手に脳を騙してメンタルをコントロールしようという不思議な話です。
大谷「自己啓発的な話で、感謝の気持ちってよく言うじゃないですか。実は科学的に脳の作りがそうなっている。面白い話ですよね」
（尾関）
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