若狭敬一のスポ音

山田久志が喝!髙橋宏斗投手のメジャー行きを心配する中日ファン

元中日ドラゴンズ監督で野球解説者の山田久志さんが、4月29日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演しました。

話題となったのは先日のWBCで日本を世界一に導いた栗山英樹監督とドラゴンズの髙橋宏斗投手について。

「うちの宏斗が…うちの宏斗が…」と髙橋投手のメジャー行きを心配する若狭敬一アナウンサーに山田さんが物申します。

[この番組の画像一覧を見る]

泰然自若の監督

WBCで侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹監督が勇退しました。
山田さんは、栗山監督を「いろんなことを俯瞰して見れるタイプ」と評します。

毎試合ごとの栗山監督のインタビューでは、「選手を信じている」「選手たちがやってくれた」という発言が多くありました。
現に、調子の上がらなかった村上宗隆選手を使い続け、最後に結果を出しました。

勝った時も舞い上がることなく選手を称える栗山監督を山田さんは、「泰然自若だよね。栗よ、そこまで謙虚にならなくても『俺、やりましたぜ』って言ってもいいんだよと思った」と言います。

若狭「もし山田久志監督なら?」

山田「昨日寝ないで考えたオーダーだよ。ズバリだ、『見てたろ?』って言うね」

楽しそうに話す山田さん。栗山監督と山田さんは全くタイプの違う監督のようです。

WBCコーチ経験者は語る

2009年のWBCでピッチングコーチに就任した山田さん。
ピッチャーをどう使うか寝ずに考えたと、短期決戦の大変さを語りました。

山田「あの時、WBCでひとつだけわかったのは、お酒の力を借りても寝れないということ」

次の試合のピッチャーのやりくりを考えて、これでいけると思って寝ようと思うと、気になることがどんどん浮かんできたんだそうです。

山田「かえって眼が冴えてくる。栗山監督も、各コーチも、特にピッチングコーチは大変だったと思う」

自分の経験と重ねる山田さん。

名古屋の人がすべきこと

決勝のアメリカ戦ではドラゴンズの髙橋投手がマウンドに上がり、トラウト選手、ゴールドシュミット選手を連続三振に取りました。

山田「危なかったよ。でも、やっぱり髙橋宏斗はこれが強いな」

山田さん、胸をポンポンと叩きました。ハートが強い髙橋投手。

若狭「うちの宏斗がですね、いい素材だということがメジャーリーグにバレまして。獲得に乗り出しちゃったりしますかね?」

山田「若狭君、ドラゴンズからメジャーに送り込んで、名古屋の人がその選手を応援する時代が来なきゃダメだよ。いつまでも名古屋だけでくすぶってるようじゃ、名古屋人、笑われるよ、ホントに」

若狭「グサー」

山田さんの言葉が心に刺さって、ついつい昭和のリアクションをしてしまう若狭です。

送り込んでガバッと貰う

山田「中日で頑張ってくれ。中日だけでいいんだ。そんな狭い了見じゃダメ。みんなで髙橋宏斗を『頑張れ』って送り込まなきゃ」

イチロー選手、松坂大輔投手、ダルビッシュ有投手、大谷翔平選手、吉田正尚選手。メジャーへ移籍してもファンは応援しています。

山田「いま名前出したの、みんなパ・リーグだろ?パ・リーグはそういう野球をやるんだよ。喜んで送り込んで、お金をガバッと貰う」

セ・リーグにはそういう球団が少ないと嘆く山田さん。
ドラゴンズも福留孝介選手、川上憲伸投手でFA権でメジャーに行った選手の経験はありますが、FA権取得前にポスティングで送り込んだことはありません。

山田「送り込んでやるんだよ。それでまた帰ってこい。そのくらいの度胸、経営方針を持たなきゃダメだよ」

全てを野球のために

山田「『我が地の選手は最高』と思ってるのは、名古屋と広島が双璧だね。それは選手はすごく嬉しいんですよ。ところが今は世界だから、行ったらいいんです」

髙橋投手がメジャーに行って活躍したら、名古屋の人にとって、今の大谷選手を見ているようなものと言う山田さん。

大谷選手がメジャーで活躍できる要因の1つに計画的なトレーニングと食事を挙げました。
大谷選手は全てが野球中心。野球に必要なもの不必要なものを取捨選択していて、それは取材に関しても取捨選択しているんだとか。

山田「身体のため、野球のためにいいから摂るっていう感じ」

若狭「飲みたいから飲むとか腹減ったら食うとか」

山田「それは我々です。そういう人はあそこまでは行けない。行けるはずがない」

若狭「うちの宏斗も全てをまず野球のためにしてもらいたい」

山田「自分がメジャー行って活躍するためには、あと何段階上げなくちゃいけないか?考えないと。このWBCに二十歳で選んでもらったのよ。栗山さんに感謝しなきゃ」

メジャーで通用するか?

山田「あの大事なとこで投げさせてもらったんだよ。これはすごいことなんだ。私も経験あるけども、メジャーのグラウンドは全く違うんですよ」

メジャーのグラウンドに立つだけで、日本とは全く違う場所で野球をやる感じがするそうです。山田さんはダルビッシュ投手の例を挙げました。

現在、メジャーで活躍しているダルビッシュ投手は、日本で野球をやっている時は全くメジャーに興味がなかったそうです。
しかし2009年、WBCを経験すると身体作りなどを改良してメジャーへ向かいます。

若狭「ドラゴンズファンのみなさん、宏斗は旅立ちます」

山田「それより先に、まずドラゴンズのエースにならなきゃダメ!まだ伸びなきゃダメよ、今のままじゃ絶対通用しないから」

今回のWBCでアメリカのスカウトに名前がおぼえられた髙橋投手、あとはどこまで伸びていくか?だそうです。メジャー入りはいつになるでしょう? 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
この記事をで聴く

2023年04月29日12時44分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報