若狭敬一のスポ音

靴を買う時、長さで選ぶ?幅で選ぶ?専門家に聞いてみた

CBCの光山雄一朗アナウンサーが気になった事象を調査して報告するCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』のコーナー「光山雄一朗の気になったから○○しました」。

2月4日の放送で取り上げたのは靴について。
オシャレは足元から。靴についてシューフィッターさんに伺いました。

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シューフィッターの仕事

光山「私、最近、やたらと靴をネットで見るんですよ。オシャレは足元からと言うじゃないですか」

この日は光山が、名鉄百貨店に勤めるシューフィッター師岡さんに取材しました。

シューフィッターとは、その人に合う靴をオーダーで作っていくのではなく、店にある既製の靴をその人に合うように選ぶ技術がある人のこと。

師岡さん曰く「足の形、靴を使う目的、環境で気持ちよく履いてもらうため」の仕事だそうです。

靴はいつからあったの?

そもそも靴はいつからあるのでしょう?

光山「世界最古の靴について調べたんですが、靴販売の各会社のホームページを見るといろんな説があるんです」

例えば、アメリカの洞窟から発見されたヨモギの樹皮でできたサンダル。現在のイラクの辺りで栄えた文明の遺跡から出土した陶器でできた靴など。

いずれにせよ、数千年前には最古の靴は存在していたそうです。その後、時代が進むにつれて、各地で権力や地位の象徴ともなっていったということです。

日本で最初に靴を履いた人

わが国ではどういう歴史があるのでしょう?
日本には、海外のように室内で靴を履く文化はありませんでした。そのため下駄や草履が主流でした。

洋式の靴が履かれるようになったのは、いわゆる「幕末」、江戸時代の末期から明治時代初期。

最初に洋式の靴を履いたのは坂本龍馬と言われています。
映画やドラマでも、いつもブーツを履く坂本龍馬が登場します。
演じた原田芳雄さん、武田鉄矢さん、福山雅治さん、内野聖陽さん、小栗旬さん…みなさんブーツを履いていました。

靴は朝に下ろす?

光山「靴は朝におろすのがオススメと聞いたことはありませんか?」

これは「夜に靴をおろしてはいけない」とも言われている、日本における昔からの言い伝えです。

江戸時代の夜は真っ暗。外出は危険です。当時、夜外出するのはお通夜ぐらいだったそうです。
そこから、夜靴をおろすのは、人が亡くなったことを連想させるため縁起が悪いと見られます。
悪い縁を避けるために、靴をおろすのは朝がオススメと言われるようになったのはこのためだと言われます。

また、実用的な考え方で、朝は足がむくんでいないため、自分にぴったりするからという説もあるようです。
シューフィッター師岡さんによると、「正直ハッキリした理由はありません。あくまでもおまじないです」とのことでした。

長さで選ぶか?幅で選ぶか?

名鉄百貨店調べでは351人中、全体の6割にあたる215人が間違ったサイズを履いていたそうです。
中には2センチ小さい靴を履いていた人もいたんだとか。

自分にフィットする靴を選ぶ際に考えるのは長さと幅ですが、師岡さんによると、靴の長さを守るのは必須だそうです。
理想は、つま先の先端から1センチくらい空いたところに指があること。

足の形には、親指が一番長く、小指に向かって緩やかに斜めになっている「エジプト型」。人差し指が一番長く、への字のような形の「ギリシア型」。親指から小指まで長さが同じで指が平行に見える「スクエア型」とあります。

しかし靴先に1センチ余裕があるため、足の形は考えなくていいそうです。
靴の幅は履いているうちに伸びるので、あくまでも長さで選ぶことが大切だそうです。

中敷きで確認

ある程度履いた靴だと、中敷きを取り出してチェックすることができます。

中敷きに付いた指先の跡の位置を確認し、指の跡がつま先ギリギリのところについていたらその靴は小さすぎます。
もしくは、紐をしっかり縛っていないために緩くて足の位置が前にずれてきている可能性があります。

師岡さんによれば「特に、こどもはスニーカーのサイズを我慢したり、成長期でサイズが合わなくなってくることがあるので、親が定期的に中敷きを見て、指の跡を確認してあげて下さい」とのこと。

新品を買う時は中敷きに足の跡はありません。ここはシューフィッターの出番。
お客さんの中には、「もっと早く来ればよかった」「サイズがフィットして生活が快適になった」という声がかなりあるそうです。

冒頭でネットで靴を見ていると言っていた光山ですが、お店でシューフィッターの方にアドバイスを受けるのが一番よさそうです。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2023年02月04日13時20分~抜粋

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