若狭敬一のスポ音

山田久志、ドラゴンズ4番候補に石川昂弥を予想。しかし…

野球評論家の山田久志さんが、1月7日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演し、2022年の中日ドラゴンズを振り返りました。

その上で、昨シーズンを最下位で終えたドラゴンズが、今年強くなるためにすべきことを語ります。
聞き手は若狭敬一アナウンサーです。

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残念ポイント

昨シーズンの中日ドラゴンズは、66勝75敗2引き分け、借金9の6位で終わりました。
山田さんは「残念」「若手の希望」「チーム立て直し」と3つのポイントを挙げました。

まず「残念」としたポイントは、若手が育ちつつあるのに、期待していた石川昂弥選手と鵜飼航丞選手が相次いで故障で離脱したこと。

「彼らが1年間どういう成績であろうが出て、そして課題を見つけるというのが、今年の一番大事なことだったんだ。この1年間がもったいないんだよ」

若手の希望

続いて「若手の希望」として挙げたのは岡林勇希選手。
岡林選手は142試合出場して2割9分1厘の打率を残し、161本のヒットで最多安打のタイトルを獲得しました。

「岡林は、使ってくれた立浪監督に感謝だね。途中でしんどくなったかな?という時期はあったけども、それを乗り越えてタイトルホルダーになった。まさかだよ」

若狭敬一アナの取材によると、岡林選手が打てるようになったのは、大島洋平選手のバッティングフォームを参考にして修正を重ねて行ったことにあるそうです。

「岡林の出現は、外野の一角として、これから10年はドラゴンズ安泰ですよ。打てることも証明してくれた。
外野の補強は一枚いらないから助かる。これは良い選手が育った。これは楽しみ」

立て直しのための課題

そして3つ目のポイント「チーム立て直し」について。

「課題はね、得点力、長打力って言われているこのチームが、さて、どんな人たちがレギュラーを張るのかがまだ見えてこないこと」

強かった落合博満監督時代は、タイロン・ウッズ選手、トニ・ブランコ選手、中村紀洋選手、和田一浩選手という20~30本を見込めるホームランバッターがいました。

「彼らがホームランで試合を変えてくれていた。だから優勝できたんですよ。今はそういう人がいないから低迷なんですよ」

石川への求め過ぎ注意

近年バンテリンドームへのホームランテラス設置について時々話題に上がりますが、落合監督時代と球場は同じ。
打てないドラゴンズの原因、実は球場の問題ではなく人に問題があるようです。

「今年立浪監督は、石川を四番候補として勝負にかけると思う。これは良し。でも、そこで30本打って来いは酷過ぎる。3億、4億でも金を使って30本打てるやつを探して来いってことですよ」

中日が昨年11月に契約したアリスティデス・アキーノ選手は、1年契約で推定年俸1億6600万円プラス出来高とのこと。
ホームラン30本を期待したいところです。

魅力あるチームにするには?

昨シーズンのドラゴンズで規定打席に到達した選手は、大島、ビシエド、岡林、阿部寿樹、木下拓哉の5人。
70試合以上出場した控え選手は、退団したアリエル・マルティネス、溝脇隼人、高橋周平の3人だけ。

全体的に怪我も多く、主力がダメならもうダメという状態でした。つまり他のチームに比べて選手層が薄く、バックアップ選手がいないのが欠点です。
今シーズンのドラゴンズ、どうすればいいのでしょうか?

「打てる外国人を取って来て4番を据える。そして、石川だとか鵜飼、岡林が成績を残してくれたら、今度は、やつらがあのくらいやるなら俺もやれるっていう選手が出てくる。ドラゴンズは、やりようによっては魅力あるチームになるんだよ」

若手の台頭がチームを変えるという山田さんでした。
(尾関)

 
若狭敬一のスポ音
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2023年01月07日14時33分~抜粋

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