音楽・映画・ドラゴンズ、世の中のありとあらゆるものを毎週熱く取り上げていくコーナー、CBCラジオ『若狭敬一のスポ音』のコーナー「大谷ノブ彦のキスころ濃縮版」。
10月22日の放送では、ダイノジの大谷ノブ彦が最近のテレビドラマについて、若狭敬一アナウンサーと語り合います。
ドラマを観る若者が増えている?視聴率で評価するのは大間違い!
夏ドラマの視聴率
大谷「夏のドラマが9月いっぱいで終わりましたけども、報道では『爆死』とか『全部死んだ』とか辛辣な意見が出ています」
最近のドラマの視聴率はひと桁が基本です。そのため、マスコミは「キャスティングが弱い」などいろいろとマイナス面を報じるんだとか。
大谷「これ、全てマスコミの方の不勉強です。実は全滅なんか全然してないです」
大谷がここまで言い切る根拠はなんでしょう?
最近のドラマの視聴率はひと桁が基本です。そのため、マスコミは「キャスティングが弱い」などいろいろとマイナス面を報じるんだとか。
大谷「これ、全てマスコミの方の不勉強です。実は全滅なんか全然してないです」
大谷がここまで言い切る根拠はなんでしょう?
視聴率の話
視聴率と聞いて思い浮かべるのは、一世帯に一台あるテレビがどれだけ観られているかを調査する世帯視聴率が一般的です。
さらに視聴者の年齢や性別がわかることによって、女性20~34歳をF1層としたり、男性35~49歳をM2層とするなどの区分ができるようになりました。
広告を出すスポンサーが重要視するのがこの区分け。
そして、この区分けを使って、各テレビ局が独自に設定したのが「コア層」の視聴率です。
若狭「今日は、その辺りをグイグイ来るわけですね」
大谷「ちょっとだけ踏み込んでます」
若狭「あら、いいじゃないの」
大谷「これ、ラジオだからできる。テレビだと、たぶんできないです」
さらに視聴者の年齢や性別がわかることによって、女性20~34歳をF1層としたり、男性35~49歳をM2層とするなどの区分ができるようになりました。
広告を出すスポンサーが重要視するのがこの区分け。
そして、この区分けを使って、各テレビ局が独自に設定したのが「コア層」の視聴率です。
若狭「今日は、その辺りをグイグイ来るわけですね」
大谷「ちょっとだけ踏み込んでます」
若狭「あら、いいじゃないの」
大谷「これ、ラジオだからできる。テレビだと、たぶんできないです」
ドラマを見る人が増えている?
男女13~49歳を「コア層」としていち早く設定したのが日本テレビ。
現在ではフジテレビ、テレビ朝日、TBSが、各局差異はあるものの、概ねこの年代をコア層としています。
大谷「実はドラマは充実してるってことです。むしろこの13歳~49歳のコア層では、ドラマを見る人が増えてます」
「テレビの視聴率は一桁で増えていないのに?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし最近は配信ポータル、あるいは各局運営のサイトでドラマを購入して観ている人が増えているそうです。
現在ではフジテレビ、テレビ朝日、TBSが、各局差異はあるものの、概ねこの年代をコア層としています。
大谷「実はドラマは充実してるってことです。むしろこの13歳~49歳のコア層では、ドラマを見る人が増えてます」
「テレビの視聴率は一桁で増えていないのに?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし最近は配信ポータル、あるいは各局運営のサイトでドラマを購入して観ている人が増えているそうです。
ターゲットとなる視聴者
大谷「つまりテレビ局は数年前から、そこに照準を合わせてドラマを作っているんです」
日本テレビやTBSは若年層をターゲットとしたドラマを制作しています。
TBSでは綾野剛さんを主演に、元サッカー選手を主人公にしたスポーツビジネスのドラマ『オールドルーキー』を放送しました。
大谷「これ、視聴率はすごく悪くて、ネット上の記事では総スカンでした。だけど、コア層での数字はすごくいいんです。だからビジネスに興味のある若者が見てたんですよ」
一方、テレビ朝日は医療ドラマや刑事ドラマではベテランを主人公にした『相棒』など、比較的年代が高い視聴者をターゲットにしているんだとか。
日本テレビやTBSは若年層をターゲットとしたドラマを制作しています。
TBSでは綾野剛さんを主演に、元サッカー選手を主人公にしたスポーツビジネスのドラマ『オールドルーキー』を放送しました。
大谷「これ、視聴率はすごく悪くて、ネット上の記事では総スカンでした。だけど、コア層での数字はすごくいいんです。だからビジネスに興味のある若者が見てたんですよ」
一方、テレビ朝日は医療ドラマや刑事ドラマではベテランを主人公にした『相棒』など、比較的年代が高い視聴者をターゲットにしているんだとか。
ネットで見る人たち
大谷「『初恋の悪魔』という作品が観た過ぎて、日本テレビさんのHuluという配信チャンネルに入っちゃいました」
ドラマ『初恋の悪魔』は、主演が林遣都さんと仲野太賀さん。マスコミの記事では「キャスティングが弱すぎる」「爆死寸前」などと悪評が書かれていたそうです。
大谷「これネット上では、とんでもなくバズったんです。『ドラマで久々にこんな面白いの見た』とか大絶賛の嵐」
脚本は『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)でデビューした坂元裕二さん。
映画では『世界の中心で、愛をさけぶ』『花束みたいな恋をした』などを手掛け、最近のドラマでは『カルテット』(TBS系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ)などを書いています。
『大豆田とわ子と三人の元夫』は若狭アナも毎週観ていたとか。
ドラマ『初恋の悪魔』は、主演が林遣都さんと仲野太賀さん。マスコミの記事では「キャスティングが弱すぎる」「爆死寸前」などと悪評が書かれていたそうです。
大谷「これネット上では、とんでもなくバズったんです。『ドラマで久々にこんな面白いの見た』とか大絶賛の嵐」
脚本は『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)でデビューした坂元裕二さん。
映画では『世界の中心で、愛をさけぶ』『花束みたいな恋をした』などを手掛け、最近のドラマでは『カルテット』(TBS系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ)などを書いています。
『大豆田とわ子と三人の元夫』は若狭アナも毎週観ていたとか。
今の若者に刺さるのは?
大谷によれば、『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『初恋の悪魔』に共通するのは、「孤独な人間が連帯しなければいけない社会の中で、どう生きるか?」というテーマだそうです。
若狭「若者にドンピシャ」
大谷「ハイ、その通りなんです」
若者が求めているのは「個人が社会の中で、どう連帯していくか?」。
昭和の時代は、逆に同じ釜の飯を食うような連帯ありきのドラマがメイン。刑事(デカ)同士がニックネームで呼び合うようなドラマが人気でした。
若狭「ジーパン履いてるからジーパンとかね」
大谷「そうじゃない。自分の中にある個を、どうやって社会の中で照らすかっていう苦しみを描く。これが若者に刺さるんですよ」
最後に大谷はマスコミに、こう訴えました。
大谷「本来優れたコンテンツなのに、『ドラマ終わった』とか過剰な言葉によって、見ない人たちがいることは、もったいないことだと思います」
(尾関)
若狭「若者にドンピシャ」
大谷「ハイ、その通りなんです」
若者が求めているのは「個人が社会の中で、どう連帯していくか?」。
昭和の時代は、逆に同じ釜の飯を食うような連帯ありきのドラマがメイン。刑事(デカ)同士がニックネームで呼び合うようなドラマが人気でした。
若狭「ジーパン履いてるからジーパンとかね」
大谷「そうじゃない。自分の中にある個を、どうやって社会の中で照らすかっていう苦しみを描く。これが若者に刺さるんですよ」
最後に大谷はマスコミに、こう訴えました。
大谷「本来優れたコンテンツなのに、『ドラマ終わった』とか過剰な言葉によって、見ない人たちがいることは、もったいないことだと思います」
(尾関)
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