若狭敬一のスポ音

「それが芸人でしょ?」間寛平と辻本茂雄が新喜劇にかける思い

吉本新喜劇のGM(ゼネラルマネージャー)間寛平さんと、座長を務めた経験もあるベテランの辻本茂雄さんが、7月16日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演。

ボケと突っ込みとして息の合った二人のトークに、若狭敬一アナも持て余し気味に進行します。

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初めて見る姿にドキドキ

辻本「茂造が来ましたよ~ん!…一応、なんか言うとかなアカンな思いまして」
寛平「ほな俺も入れるわ。ワオワオ」
辻本「無理やりやんか」

ラジオなのに茂造じいさんのズラと寛平じいさんのズラでスタジオ入りした辻本さんと寛平さん。
流石の暑さに、寛平さんはカツラを脱ぎはじめます。

若狭「かつらを目の前で脱ぐ寛平さん、初めてでしたね。ちょっとドキドキしました」
寛平「鳩でも出てくると思った?」
辻本「マジシャンやないんやから。僕も取ろうかなと思ったんだけど、大きすぎて置く場所ないんで、このままいきます」

それが芸人

寛平さんは以前、番組に電話出演したことがありました。
今年73歳となる寛平さんの健康の秘訣に「歯磨きをする時には片足を上げながらする」というものがありました。
その後、若狭も挑戦しましたが三日坊主で終わったそうです。

寛平「僕はセンサーみたいなのが入ってるから、絶対、歯あ磨く時は片足でやらんと、磨かれへん」
辻本「楽屋で両足で磨いてましたけどね」
寛平「アホかお前。それは見られるのがイヤやからやん」

そういうところは人には見せたくないんだそうです。

辻本「他人には見せえへんのにラジオでしゃべってるんですねえ」
寛平「お前、ホンマ、根っこ掘ってくるなあ」
辻本「それが芸人じゃないですか」

ボケないための走り方

辻本さんも、寛平さんの元気なエピソードを披露しました。
マラソンが趣味の寛平さんは営業の合間に走りに行くんだそうです。

ある日の岡山の営業の時に、走りに行った寛平さんが迷子になったことがあったそうです。

寛平「そういう時もありますよ。僕はね、走りに行く時に、絶対に迷子になるような走りをするんですよ」

「ボケないために、あえて知らない道を走る」と話す寛平さん。

辻本「でも迷子になってますやん」
寛平「お前、めっちゃ根っこ掘って来るなあ」
辻本「それが芸人でしょ」

その岡山の舞台は、後輩たちが漫才や前説で繋ぎ、寛平さんは何とか間に合ったんだそうです。

二人は長いお付き合い

今年73歳の寛平さんと58歳の辻本さんは長いお付き合い。

寛平「すいません。一緒には住んでないですよ」
辻本「お付き合いが長いって言うてただけです。一緒の部屋に住んでる、なんか一言も言うてへんから」
若狭「進まないですね」

いちいちボケる寛平さんに、きっちり突っ込みを入れる辻本さん。なかなか進まない進行に若狭も苦笑いです。

辻本「寛平兄さんは僕の恩人です」

寛平さんが座長時代、広島横断ツアーをやった時に、主役がダブルブッキングで出られなくなり、その時ちょうど休みだった辻本さんが代わりに入ったんだそうです。

辻本「寛平兄さんがどんどんボケていくのを、僕が突っ込んで。それから、寛平兄さんがいろんなところで『辻本の突っ込みおもろい』言うてくれたんで僕も仕事が増えて。感謝です」

「無」で臨む舞台

二人の舞台上のボケと突っ込みのやりとりは、とりあえずの台本はあるものの、ノッて来るとほぼアドリブ。例えば新喜劇でよくある、こんなセリフ。

「田中勉って知ってるか?借金の500万返さんと、逃げてしもたんや。だから連帯保証人であるお前に払ろてもらおか」

これだけで30分ぐらいいく時があるんだとか。

辻本「だから僕、兄さんと絡む時は無になっていくんですよ」

準備をしたら面白いものができない。無になって、その時の、寛平さんの全てに突っ込んでいくんだそうです。

寛平「僕は、辻本がいてたら安心できる。何言うてもええ。無で出るんです」
辻本「あれは無で出てたんですか?初めて知りました」

寛平「…お前、ホンマ、根っこ広げるなあ」
辻本「いや、根っこ広げるじゃなくて掘り起こす。そこ、間違うたらアカンやん」
寛平「根っこ掘り起こすなあ、お前は」
辻本「それが芸人でしょ」

ここから本題

若狭「いよいよ、本題に行かせていただきます」
寛平「よろしくお願いします」

神妙な寛平さん。

若狭「カッコよく言ってますが、ここまで本題に入れなかったのは寛平さんのせいですからね」
辻本「若狭さん、初めて突っ込みましたよ。芸人のように」

寛平さんと辻本さんが来た目的は、新喜劇御園座公演の宣伝のため。寛平GMがプロデュースする今回の公演は、今の物とはちょっと違って、昔の雰囲気の吉本新喜劇を目指すそうです。また、若手の起用にも力を入れているんだとか。

6年出ていない芸人

寛平「内場(勝則)君とかすっちーとかアキとか、そういう若手にも出てもらう」
辻本「若手言うても、もう60超えてますやん」
寛平「僕から見たら若手です。すっちーも、もう50やんなあ」
辻本「みんな、若手ちゃいますやん。中堅。今回の舞台は、お兄さんが、若手を表に出したらなアカンという優しさで完成したんです」
寛平「育てないかんからね」

現在、新喜劇には120人ぐらいの芸人がいるのに、ローテーションで回っているのは30人ほど。中には6年間出ていないメンバーもいるそうです。

若狭「6年出てない芸人さんのことを思うと、急に人前に出るプレッシャーはありませんか?」
寛平「その子らの方が、今出てるメンバーより、絶対、頑張らなアカンと思って燃えてきてます。だから、やってよかったなと思ってます」

しっかり次世代の新喜劇を見据えているふたりです。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2022年07月16日13時00分~抜粋

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