若狭敬一のスポ音

レジェンド山田久志が指摘!根尾昂投手にいま必要なこと

元中日ドラゴンズ監督で野球解説者の山田久志さんが、6月25日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演。
いま中日で最も大きな注目を集めている根尾昂選手の投手転向について語りました。

レジェンド投手の山田さんは、根尾選手がするべきトレーニングを具体的に挙げます。

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投手転向、賛成派

投手転向については「なかなかよろしい。私は賛成派」と山田さん。
根尾選手が投手として試合に出られるチャンスが増えるのであれば問題なさそうです。

立浪和義監督の判断は、投手もやって野手もやる二刀流ではなく、投手一本としての転向。山田さんはこの判断を評価しています。

山田「今の根尾に二刀流を目指しなさいってのは酷過ぎる。やることが多すぎて、どっちも中途半端になってしまう」

大リーグの大谷翔平選手の大成功例があるので、二刀流を希望するファンもいると思いますが、その考えは止めるべき、というのが山田さんの意見です。

「投手の体」を作ること

山田さんは、投手コーチとしても幾多の投手を育ててきました。
根尾選手が投手として、これから必要なことを語りました。

山田「投げるスタミナをつけることだね。投げ込み、走り込み、それとウエイトトレーニング。ピッチャーの身体を作るためには、そういう○○込みってのが大事なんです」

「○○込み」を始めるのは早ければ早い方がいいそうです。
一軍に帯同させながら、リリーフの経験を積ませている今のやり方より、スパッと二軍に落としてトレーニングに専念させた方がいいと語る山田さん。

ビジターでの練習は難しい

山田「だってビジター行ったら1時間しかないやん。休んでる時間が圧倒的に多い」

一軍に帯同しつつ、身体を作ることは難しいと言います。

ホームでの試合ならグラウンドが使えます。18時プレイボールでも、朝から来てキャンプ並みにガンガン、メニューをこなすこともできます。
しかしビジターの場合は、14時過ぎぐらいまでホテルに滞在することになるそうです。

ビジターでは、練習量を補うために、選手各自でウエイトトレーニングをしたり、ジムに通ったりしているそうです。

また、球団が部屋を借り切って、そこにトレーニング用の器具を用意しているそうですが、ホームのように納得のいく練習は難しいんだとか。

スニーカーより裸足

続いて投手の身体を作る上で、具体的にどんなトレーニングをするかということについて。

山田「ピッチャーの走り込みっていうのは、土とか天然芝じゃなきゃダメなの。今の選手はなかなかしないけども、本当は砂を噛むように、つま先でガッガッガッと走って行くようなのがいいね」

根尾選手、春のキャンプで裸足でティーバッティングをしていましたが、裸足で走ることは有効だそうです。

山田「今の選手は、芝生とか土のとこをスニーカーで走るのは損してるの。本当はガッガッと引っかかるようなもので走った方が、足腰にはいい。非常にバランスも良くなるし」

つまらん練習が必要

山田「オリックスでも中日でも、ピッチングコーチの時に、何本かはそうして走りなさいとよく言ったんです。もともとがそういう練習をしていないから、全部それでは走り込めないからね」

走り込みのうちの何本かは裸足で走ったり、スパイクで足に負荷をかけて走ることを勧めたんだそうです。

山田「もし根尾がピッチャーへ転向していくなら、その走り込みだけじゃなくて、階段とか坂道の走り込みも必要。ピッチャーの足腰の鍛え方ってね、野手とは違うの」

今のピッチャーは投げ込みが少ないと指摘する山田さん。
投げ込んで足腰を作る代わりの走り込みなんだそうです。

山田「ひたすら足腰に負担をかけて心肺能力を上げる。この練習ほどつまらんものはない。でもこれをすれば、もう一段階、ピッチャーとしてのレベルが上がる可能性がある」

その語気に根尾投手への期待を感じる山田さんでした。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2022年06月25日12時47分~抜粋

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