若狭敬一のスポ音

知覚の扉が開く?大谷ノブ彦「女装のススメ」

4月16日放送の『若狭敬一のスポ音』では、ダイノジの大谷ノブ彦が女装体験を語りました。
新たな意識への入り口となったと語る大谷に、若狭敬一アナウンサーも目から鱗です。

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遅咲きの女装家との出会い

大谷「実は女装との出会いは、僕のイベントの方に、70歳の女装をしてる男性が遊びに来たこと」

DJだった大谷には、ライブハウスの端っこに、男性っぽい女性っぽい人が見えたそうですが、暗がりでわからず。
終わってお客さんと交流を深めている時に、その方が近くにいたそうです。

大谷「女装は全然いいと思うんです。で、近くで見ると、あれ?この人、お爺ちゃんやと思ったんです」

年齢は72歳。お仕事はとある企業の会長。
彼のもとで働く社員は、誰ひとり女装のことを知らないんだとか。
 

女装への誘い

大谷「20代からやってんですか?と聞くと、『いや、始めてまだ3年』。え、60代で女装始めたの?遅咲きの女装家なんです。でも自分が解放されるって言うんですよね」

常識的なところばかりで生きてきて、会社の中で息苦しいと思った時に、女装して街に出てみると、自由な気持ちになれる。そんな話をしたそうです。

大谷「カッコいいなこの人、と思って」

その方のメイクを担当している人から「大谷さんも一度やってみたらどうですか?」と言われ、「いいですね」と軽く答えたことから話は進み、メイクをすることに。
その様子はTwitterに上げているそうです。
 

可愛くなっていく私

大谷が女装したのは、名古屋市の「龍の月」。女装に関しては名古屋で一番有名なお店だとか。

女性向けの美容系のコンテンツが無数にあり、女性は時間とお金をかけています。それが大谷にとっては不思議だったそうですが、女装をしていくうちに理解できたそうです。

大谷「女装してる自分の写真を撮ってくと、どんどん可愛く思えてきちゃって。もっといいイヤリング欲しいなとか思っちゃうんです」

店では衣装も小物も全て貸してくれるそうです。

大谷「店名もドラゴンズっぽくていいじゃないですか。龍の月でイヤリングとか見ながら、もうちょい良いの欲しいな私、とか思いだすんですよ」
 

今までにない気持ち

大谷「パンストとかも知ってます?スーッ縮めて、ワーッ伸ばさなきゃいけないんです」

若狭「私も仕事で1、2回穿いたことがあるんですが、めんどくさい」

大谷「女性って毎回あれやられてるんですよね。メイク全体も2時間ぐらい。1日の中で結構なウエイト占めるなと思いました」

写真を撮った後は、大須の街を散歩したそうです。
コントでは女装したことはありますが、大谷にとって、ちゃんと女装して人前に出るのは初体験。

大谷「不思議なのは、メイク道具いいの欲しいなとか、ハンドクリーム欲しいなとか、今まで思ってない気持ちになれたり、開放的な気持ちになるんです。変身願望で他人の気持ちになれるって、すごくいいことじゃないですか」
 

女装から始まる意識革命

もし大谷が車いすに乗って街に出たとしたら、車いすの世界の人たちの気持ちになれるかもしれません。
体感していくことは、他者への理解を深める行為だと大谷は気づいたそうです。

大谷「1時間ぐらい歩いていて、みんなにもメイクして欲しいと思いました。特に凝り固まった概念の男性にして欲しいなと思いつつ、女性で化粧必要ないなと思う人は、逆にしなくてもいいなと思ったんです」

大谷「つまり男らしさとか女らしさを、押し付ける社会の方がずいぶん窮屈やなと。言ってる意味わかります?」

若狭「いますごく目が覚めた気がします」

女装することで、自分の気持ちの解放があり、その先には他者との気持ちの共有があって、さらにその向こうには寛容が。

大谷「そこに繋がっていったんですよ」
 

男女の壁がなくなる?

公の場だからちゃんと化粧をしろよとか、奥さんに言う男性もいますが、大谷が気づいたのは化粧の大変さ。

大谷「毎日これやるってしんどいし、しなくてもいいよなとか。男性が女装するのを許されるんであれば、女性が化粧することから解放されてもいいなと思いました」

昔は「男子厨房に入らず」という言葉がありました。男子は外で働いて稼ぐ、女性は家の中で家事。今はそれが壊されています。

大谷「女装して街に出てみてください。マジで変わりますんで。間違いなく、こんな発見あるんや、おもろいな、みたいなことを感じました」
 

やった本人が何を感じるか

大谷は、神社で手を合わせて願いごとをした時に、「俺ってこんなこと考えてたんや。こんなふうな社会になればいいと思ってるんや」と発見することがあるそうです。

大谷「神様がいる、いないは別として、願いごとをしたことによって、自分がどう感じた、のほうが大事みたいなところがあります」

女装は映像のインパクトがあるのでTwitterに上げると、いいねが無数に付いて、すごく拡散されるそうです。

大谷「でも一番大事なのは、俺が何を思ったか。やった人が何を思ったか。そっちの方が大事なような気がする。今後、ちょいちょい女装しますんで」
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2022年04月16日12時39分~抜粋

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