若狭敬一のスポ音

野球人口が減少!プロ野球存続のためにすべき3つのこと

ダイノジの大谷ノブ彦が、2月26日放送の『若狭敬一のスポ音』に出演し、日本のプロ野球の未来について熱く語りました。

少子化など様々な理由で野球人口が減少する昨今ですが、プロ野球を存続させる秘策を提案する大谷です。

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野球人口が減少

大谷「今日は改めて日本のプロ野球のことを考えたいんです。一部ではプロ野球は20年以内になくなるんじゃないかって言われてます」

いきなり衝撃的な発言をする大谷。

大谷「いまだにスタジアム、会場とか球場に人が一番集まるコンテンツは日本ではプロ野球です。ところが野球人口、サッカー人口は毎年、減少しまくってるんです」

日本におけるこどもから学生、アマチュア野球も含めた野球人口は、3年前のデータで約700万人ぐらいだそうで、現在はもう少し減っている模様。
その中で、プロに行くのは1,000人満たないと推測。
 

高校野球人口が変わらない謎

大谷「面白いのは、高校野球はさほど数字が変わらないんですよ」

小学生の野球人口は2007年に17.1万人。2016年では11.5万人だそうです。
中学野球になると、この数は30.5万人から18.5万人。約4割減。
高校の軟式野球人口もかなり減少していますが、硬式野球の人口はあまり変わらないそうです。

大谷「高校野球に行くとずっと15万人ぐらい。つまり中学まで野球やってたら、結構高校野球まで行くんですよ。ただ甲子園に出るチャンスを求めて強豪校に行きたがるんですよ」

そのおかげで、高校野球人口はほぼ変わりませんが、一方で、野球部が過疎化していく高校もあるそうです。
また高校野球人口が変わらない理由のひとつに、女子マネージャーなども数に入れているから、と語る大谷。

大谷「つまり中学までやってると、高校までいくんです」
 

筒香動きます

大谷「小学校、中学校の野球をライト層と呼びましょう。このライト層が極端に減ってるのが今の日本なんですね。最初に軽い気持ちで野球に触れるという環境がないんです」

楽しく打たせたり投げさせるという軽い内容はないうです。
いきなり声出しからスタートしたり、試合になると勝つことを考えてバント。
一説には小学校で送りバントをやっているのは日本人だけなんだとか。

大谷「これじゃあ楽しくないでしょう。これをかなり昔から問題提起しているのがメジャーリーグに行った筒香選手です」

ピッツバーグ・パイレーツの筒香選手は、自分の地元和歌山県橋本市に球場を含む総合スポーツ施設を自費で建設中。こどもたちが野球を楽しめるようにと天然芝にもこだわっています。
また、野球だけでなく様々なスポーツが楽しめる施設になるそうです。
 

野球で遊ぶ楽しさを

大谷「僕たちは、日本のプロ野球はいまだにちゃんとお客さんが入ってるように錯覚してるから大丈夫だろ、この後も続くだろと思うんですけど、その後に来る人がいないんですよ。だってこどもがやってないんだから」

日本のプロ野球がこのままだと、世代交代を続けるごとにファンが少なくなります。
すると球団経営は悪化、運営は縮小し、現在のような高額年俸はなくなります。どこかの球団がギブアップするかもしれません。

大谷「だから僕たちはいま“野球教育”というより“野球遊び”、野球で遊ぼうっていう教育のシステムを共有しないとプロ野球が終わっちゃうんです」

バットを振る。ボールを投げる。走る。まず野球は楽しいということを、こどもたちに伝えるべきだという大谷。

ちなみにサッカーはそれが出来ているそうです。基本システムは走って蹴る。さらにサッカーより敷居が低いフットサルは人数が少ない分、ボールに触れる機会も増えます。
 

野球もクラウドファンディング

大谷「そこでクラウドファンディング。移籍して欲しくない選手を、ファンがお金を出して支えるという形。これ、本当に大事になってくると思うんですね」

地下アイドルを例に出す大谷。
地下アイドルとは、ライブを中心に活躍していて、テレビに出ていないアイドルです。彼女たちの方が、テレビに出るアイドルより給料がよくなったら?

大谷「本当に給料がいいんですよ。なぜならファンがお金を出すからです。
野球で言うと、独立リーグの方がファンからお金をいっぱいもらって、スゲエ年俸になってるとなったらどうします?今後これ、絶対起きますよ」
 

ファンが直接サポートする

選手一人一人が毎日動画を配信。「あなたのためにホームランを打つのでプレゼントしてください」というような時代が来るという大谷です。

大谷「そうなると、球場に1万人集めなくてもいい。動画配信があるから、球場は1,000人ぐらいでいいんですよ。でもすごく売り上げがあるんですよ。なぜならネット上で、みんなバンバン課金してるから」

ネットの中では以前から、ビシエド選手、大野雄大選手に出て行って欲しくないので、お金を出してもいい、というファンが多数ありました。

大谷「それを形にしていくってことが、今後大事だと思います」
 

プロ野球の未来

もう一つ、大谷がよく言っていることに女子野球のサポートがあります。
プロ野球球団では巨人、阪神、西武が女子のクラブチームを創設。ユニフォームも同じデザインです。

大谷「これをやっとくと競技人口が増えるってことですよ。当事者になるんですよ。
学校で、女子野球をやる子が増えれば、その子たちが主婦になっても野球を好き。だって野球やってた当事者なんだもん」

選手をサポートする、女子プロ野球をサポートする、こどもたちの野球をサポートする。これが大谷が考える日本のプロ野球が生き残る道だそうです。

「まずはこどもたちのために、“野球遊び”、普及させていきましょう」と語る大谷でした。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2022年02月26日12時41分~抜粋

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