若狭敬一のスポ音

鈴木亜由子選手、開催反対意見に理解。それでもワクワクした走りを見せたい

東京オリンピック女子マラソン日本代表で、愛知県豊橋市出身の鈴木亜由子選手。

CBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、鈴木選手へのインタビューの模様を、「走れ!鈴木亜由子」のコーナーで4週に渡って放送しています。


最終日となる6月26日の放送では、若狭敬一アナウンサーが鈴木選手に対し、禁断の質問をしました。

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どうピークを持って行く?

4年に1度しか開催されないオリンピック。
本番の一瞬に、心技体のピークをどう持っていくのでしょうか?

鈴木「いかに冷静にいられるかですかね。冷静に確実に(練習を)継続して、最後はその場に立っているのがベストです。
本番が無事に開催されて、その時に立っていたら、あとは自分ではコントロールできない。そういう域になってくる気がします」
 

東京オリンピックがなくなったら?

1月に種子島で行った合宿の時にも若狭アナが投げかけた質問です。
もし東京オリンピックがなくなったら?

鈴木「そこを目標にしてやってきたアスリートとしては何とも言えない気持ちにはなりますね」

前回は「あってもなくても関係なく、“今”に集中するだけ」と答えていた鈴木選手。

「そういう心持ちでは、やっていますけど、でもやっぱり、そりゃあ、そうねぇ」と笑って、しばしの沈黙。

鈴木「受け止めるだけですかね。受け止めて、自分なりの次への進み方を、また探すだけなのかなと思います。ちゃんと答えが分からないんですよね。
本当に、みんな今、そういう気持ちだと思いますけどね」

アスリートとしての心境を語る鈴木選手。

東京オリンピックが最後の挑戦という選手には酷ですが、鈴木選手にとってはそうではありません。

鈴木「自分は、そこがゴールではないので。だったらもう、自分の力を高めていく、今はそれだけだと思います」

開催反対意見と向き合う

オリンピック開催反対意見が多いことに対して、鈴木選手はどう見ているのでしょう?

鈴木「そういう意見、感情が生まれるのは当然のことだと思います。そういう状態になってみて、改めて、応援があっての私たちなんだなって実感はしています」

今までも、オリンピック反対意見はあり、コロナ禍でそれが表面化してきただけだと分析する鈴木選手。

鈴木「なんか私たちも、オリンピックは絶対だなというとこがあったと思うんですよね。今回、こういう状況になってみて、考える機会を与えられたのかなって思いますね」
 

夢の舞台であって欲しい

鈴木「みんなが同じ意見って無理だと思うので、オリンピックを共有していくことが大事なのかなとすごく思います」

今回のコロナ禍でのオリンピック開催は、オリンピック絶対主義へ一石を投じる出来事だと冷静に受け止める鈴木選手。

「私がこどもの頃はオリンピックってワクワクした気持ちしかなかったんです。大人になって綺麗事で成り立ってるんじゃないとわかりましたが、やっぱりこどもにとっては、夢を見られるオリンピックであって欲しいっていう願いがありますね」

鈴木選手のこどもの頃のように、今のこどもたちをワクワクさせるような走りに期待しましょう。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2021年06月26日13時12分~抜粋

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