元中日ドラゴンズ監督で野球解説者の山田久志さんが、7月4日放送の『若狭敬一のスポ音』に出演。
伝説のピッチャーとして知られる山田さんですが、現役時代には「暴投」もあったことを披露します。
さらに暴投に関連したサインの話を懐かしそうに語り、若狭敬一アナウンサーも驚くエピソードが飛び出しました。
そんなことある?究極の場面を迎えた若いキャッチャーに起きたこと
暴投はたった14個
山田久志さんは現役時代20年間で、実にイニング数3,865。先発、そしてリリーフでも活躍していますが、暴投は3,865イニングでたったの14個でした。
「大したもんだね」と自画自賛の山田さん。
14個の暴投はほとんど覚えていないそうですが、その中の2個だけは記憶にあるそうです。
そのエピソードを披露していただきましょう。
「大したもんだね」と自画自賛の山田さん。
14個の暴投はほとんど覚えていないそうですが、その中の2個だけは記憶にあるそうです。
そのエピソードを披露していただきましょう。
サイン盗み対策
まずは山田さんの暴投エピソード、その1。
キャッチャーはピッチャーに対して、求める球種をサインで出します。例えば構えたミットの下に出す指の本数が1ならストレート、2ならカーブなどです。昔は、サインを盗まれることがよくあったそうです。
当時の阪急では、サインを盗まれないために、ある回になるとサインを逆にしていたんだとか。
例えば1回2回は1がストレート、2がカーブ。3回4回には、これを逆にして、1がカーブ、2がストレートというようにしていたそうです。
山田「私は、それを147、258、369の回でやってたのね。麻雀。イースーチー。リャンウーパー。サブ、ロー、キュー」
この数字は麻雀のスジ、簡単に言うと麻雀のルールで出てくる数字です。
キャッチャーはピッチャーに対して、求める球種をサインで出します。例えば構えたミットの下に出す指の本数が1ならストレート、2ならカーブなどです。昔は、サインを盗まれることがよくあったそうです。
当時の阪急では、サインを盗まれないために、ある回になるとサインを逆にしていたんだとか。
例えば1回2回は1がストレート、2がカーブ。3回4回には、これを逆にして、1がカーブ、2がストレートというようにしていたそうです。
山田「私は、それを147、258、369の回でやってたのね。麻雀。イースーチー。リャンウーパー。サブ、ロー、キュー」
この数字は麻雀のスジ、簡単に言うと麻雀のルールで出てくる数字です。
キャッチャー、見送る
山田「4回か5回かな。恐らくカーブのサインだったと思う。キャッチャーは宇野か誰か…若いキャッチャー。アウトコースに構えるんだけど、おかしいなと思いながら、真っすぐ投げてみたの」
対するのは右バッター。カーブは利き腕とは逆の方向へ曲がりながら落ちていく球です。右投げの山田さんが投げるカーブは、右バッターの外側へ向かって落ちていきます。
アウトサイド低めにカーブを要求したキャッチャー、ストレートが来ても同じアウトサイドなら捕れなくはないのですが…。
山田「高かったんだ。バッターの近くに抜けたんだ」
まさかのインサイド高め、真逆へすっぽ抜けた大暴投になりました。
山田「キャッチャーが全く届かない。見送った。これが暴投の一つ。サイン違い」
対するのは右バッター。カーブは利き腕とは逆の方向へ曲がりながら落ちていく球です。右投げの山田さんが投げるカーブは、右バッターの外側へ向かって落ちていきます。
アウトサイド低めにカーブを要求したキャッチャー、ストレートが来ても同じアウトサイドなら捕れなくはないのですが…。
山田「高かったんだ。バッターの近くに抜けたんだ」
まさかのインサイド高め、真逆へすっぽ抜けた大暴投になりました。
山田「キャッチャーが全く届かない。見送った。これが暴投の一つ。サイン違い」
恥ずかしい記憶
もう一つの暴投の記憶は敬遠の際に起こったものだそうです。
山田「ランナーセカンドで、敬遠の3球目。上田さんが監督だった。怒られた~」
ロッテ戦でのこの敬遠は今でも思い出すそうです。山田さんはそもそも敬遠自体が嫌だったそう。
山田「マウンドに行ったら勝負を敬遠するっていうのは許せないんだ。俺の野球人生にはそういうのはないわけですよ。何で敬遠なんだよ?って、少しやる気なくしたの」
ベンチからの敬遠の指示に、ふてくされて投げた山田さんの3球目は大暴投。
山田「あ~っと思ったら…あれ、恥ずかしかったなぁ」
二塁ランナーは三塁に行きますが、まだ3ボール。恥ずかしい思いをしながらもう一球投げたそうです。
山田「あの時は恥ずかしかった~。そうそう思い出した」
山田「ランナーセカンドで、敬遠の3球目。上田さんが監督だった。怒られた~」
ロッテ戦でのこの敬遠は今でも思い出すそうです。山田さんはそもそも敬遠自体が嫌だったそう。
山田「マウンドに行ったら勝負を敬遠するっていうのは許せないんだ。俺の野球人生にはそういうのはないわけですよ。何で敬遠なんだよ?って、少しやる気なくしたの」
ベンチからの敬遠の指示に、ふてくされて投げた山田さんの3球目は大暴投。
山田「あ~っと思ったら…あれ、恥ずかしかったなぁ」
二塁ランナーは三塁に行きますが、まだ3ボール。恥ずかしい思いをしながらもう一球投げたそうです。
山田「あの時は恥ずかしかった~。そうそう思い出した」
ピッチャーがサインを出した
山田さんの記憶にある暴投は以上の2つですが…
山田「あとはね、恐らくサイン違いだよ」
昔はサイン盗み対策のため、サインが非常に複雑になった時がありました。乱数表をグローブに忍ばせて投げるなんていうことも。
山田「もうサインが複雑になってね。俺、自分でサイン出したことがありますもん。全部」
キャッチャーがミットの下に出す指のサインは騙し。それを見ているマウンドの山田さんがサインを出していたそうです。
山田「あとはね、恐らくサイン違いだよ」
昔はサイン盗み対策のため、サインが非常に複雑になった時がありました。乱数表をグローブに忍ばせて投げるなんていうことも。
山田「もうサインが複雑になってね。俺、自分でサイン出したことがありますもん。全部」
キャッチャーがミットの下に出す指のサインは騙し。それを見ているマウンドの山田さんがサインを出していたそうです。
あり得ないサイン確認
ピッチャーがどうやってサインを出すかと言うとグローブの位置。
山田「キャッチャーのサイン見る時に、胸に置いて見るのは、私の癖だから、これは真っ直ぐ」
グローブをベルトの付近に落とすとカーブ。脇腹に持って来るとシンカーだったそうです。
しかし若いキャッチャーの時、ピンチを迎えて緊張したのか、カーブとシンカーが混乱したことがあったそうで、サインの確認にマウンドに来ればいいところを…。
山田「ジェスチャーでやってるの」
若狭「キャッチャーがジェスチャーで確認したらばれるやん」
山田「若いキャッチャーってテンパるんだよ」
実際に、若いキャッチャーがテンパってしまった場面を振り返りました。
山田「キャッチャーのサイン見る時に、胸に置いて見るのは、私の癖だから、これは真っ直ぐ」
グローブをベルトの付近に落とすとカーブ。脇腹に持って来るとシンカーだったそうです。
しかし若いキャッチャーの時、ピンチを迎えて緊張したのか、カーブとシンカーが混乱したことがあったそうで、サインの確認にマウンドに来ればいいところを…。
山田「ジェスチャーでやってるの」
若狭「キャッチャーがジェスチャーで確認したらばれるやん」
山田「若いキャッチャーってテンパるんだよ」
実際に、若いキャッチャーがテンパってしまった場面を振り返りました。
指が出ない
1978年、ヤクルトとの日本シリーズ、第1戦目。
6対5、1点リードで迎えた9回裏、ヤクルトの攻撃。ツーアウト、満塁。カウント3-2。打席に立ったのは杉浦亨選手という左バッター。
この試合では7回にこの杉浦選手に適時打を打たれ、1点返されていました。
山田「打たれるわけないと思って投げてるわけ」
しかし、この時の若いキャッチャー、宇野選手に余裕はありませんでした。
テンパってしまい、マウンドに来て山田さんに「サインを出して欲しい」と頼んだそうです。
6対5、1点リードで迎えた9回裏、ヤクルトの攻撃。ツーアウト、満塁。カウント3-2。打席に立ったのは杉浦亨選手という左バッター。
この試合では7回にこの杉浦選手に適時打を打たれ、1点返されていました。
山田「打たれるわけないと思って投げてるわけ」
しかし、この時の若いキャッチャー、宇野選手に余裕はありませんでした。
テンパってしまい、マウンドに来て山田さんに「サインを出して欲しい」と頼んだそうです。
若いキャッチャーには辛い
山田「適当に指でサイン出しとけと。あとは俺の胸だけ見とけ。『わかりました。お願いします』って戻ってサインを出そうとしてるんだけど、緊張してしまってサインが出てこない。指が出てこないんだ」
「そんなことあるんですか?」と驚く若狭アナ。
山田「ホント、情けない話だけど、それだけ緊張してるのよ」
日本シリーズ、9回裏の相手チームの攻撃。ツーアウト満塁。カウント3-2。勝っているとはいえ点差はたった1点。若いキャッチャーにとっては冷や汗ものの場面です。
山田「指一本でいいんだから。あとは俺の胸だけ見とけって。でも出ないんだもん。指が股間に降りていかない。やっぱりあれ、究極なんだろうね。結果的には抑えて勝ったんだけど、ああいうこともあるよね」
元中日ドラゴンズ投手の小松辰雄さんが現役時代、若かりし日の中村武志さんとバッテリーを組んだ時、緊張した中村さんの指が出てこなかったことがあったそうです。若いキャッチャーにとって究極の場面というのはメンタル的にきついようです。
(尾関)
「そんなことあるんですか?」と驚く若狭アナ。
山田「ホント、情けない話だけど、それだけ緊張してるのよ」
日本シリーズ、9回裏の相手チームの攻撃。ツーアウト満塁。カウント3-2。勝っているとはいえ点差はたった1点。若いキャッチャーにとっては冷や汗ものの場面です。
山田「指一本でいいんだから。あとは俺の胸だけ見とけって。でも出ないんだもん。指が股間に降りていかない。やっぱりあれ、究極なんだろうね。結果的には抑えて勝ったんだけど、ああいうこともあるよね」
元中日ドラゴンズ投手の小松辰雄さんが現役時代、若かりし日の中村武志さんとバッテリーを組んだ時、緊張した中村さんの指が出てこなかったことがあったそうです。若いキャッチャーにとって究極の場面というのはメンタル的にきついようです。
(尾関)
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