若狭敬一のスポ音

「病は気から」ならぬ「病は自分」。71歳、山田久志の独自の健康法とは?

元中日ドラゴンズ監督で野球解説者の山田久志さんが、5月2日放送の『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)に出演し、健康について語りました。

山田さんは今年の7月29日で72歳。昨年から星野仙一さんや高木守道さんら、ドラゴンズのレジェンドが亡くなられていますが、山田さんの健康の秘訣は何でしょうか?
聞き手は若狭敬一アナウンサーです。

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一番悪いのはストレス

健康の秘訣を尋ねられ「なんだろうねえ」と言う山田さん。
特に運動、食事、睡眠時間など気をつけていることはないようで、ウォーキングやジョギングに関しては「必要ない」とまで言いました。

山田「あれは癖になるからダメ!やれなかったら、その日やり残した感じにならない?今日、ジョギングしなかったとかウォーキングできなかったとか思わない?それがストレスなんだよ」

日課にすると、何かの拍子で出来なかった場合、後悔が起こるといいます。確かにそれがストレスに繋がるのであれば「必要ない」のひと言にも一理あります。
 

山田流運動法

では山田さんが日頃心がけていることは何でしょうか?

山田「何かの拍子に歩くようにはする」

例えば駐車場に車を停める時、一番奥にすることで、歩く距離を少しだけ長くしているそうです。
また1階から2階への短い移動なら、エレベーターではなく階段を使うと言います。

山田「それも速足では登らない。ゆっくり足の悪い人のような感じでじっくりと。それもちょっとつま先立ちとかね。見えないとこでやってんですよ」

思いついた時に運動をする。これなら出来ない日があっても、やり残した感はありません。確かにストレスフリーです。
 

できないことがストレスに

若狭「トレーニングウェアに着替えて、散歩、ジョギングはしない?」
山田「あれは好きになれない。やってる人の気持ちがわからない」

山田さんの自宅近辺には公園が多く、ウォーキングやジョギングをする人をよく見るそうですが…。

山田「なんでこんなしんどいことしてるんだろうと思ってね。あれ、ゆっくり歩いた方がいいんじゃないの?違うの?速く歩いた方が良いの?」

調べてみると、ダイエット、健康維持など目的別で歩く速度が違ったり、あるいは速い遅いを組み合わせてインターバルにするなど。
さらには歩く時間なども色々とあり、一概に「どんな速度で歩くのが良い」とは言い切れないようです。

山田「私は、身体に一番悪いのはストレスだと思ってるから」
若狭「ウォーキングやジョギングを計画的にすることがストレス発散です」
山田「しかし毎日できないじゃない。天気が悪けりゃできないし」

 

健康器具を売る人に言った事

若狭「雨の日もするんじゃないですか?」
山田「そうか、今、アレあるか」

雨の日でもジムで器具を使えば運動が出来ると気づいた山田さん、最近あった出来事について話し始めました。

山田さんは全日本少年野球連盟の会長を務めています。そのメインスポンサー企業の会長、社長に挨拶に行った際、健康の話になったそうです。

山田「何かやってるんですか?と言われたから『やったって効果ないですよ』って言っちゃった。健康器具売ってる人に、俺は何をバカなこと言ってるんだろうと思ったけどね」

その企業は建築現場の仮設機材や通信機器などに加え、フィットネスマシーンも扱っている会社です。

山田「そしたら会長が『山田さん、うちから届けます』って言うわけ」

自宅に、ウォーキングマシーンとエアロバイクが送られてきたそうです。
まさにナゴヤドームのトレーニングルームにもあるようもの。もちろんセッティングもしてもらったそうです。

若狭「やってます?」
山田「まだやってない。もう2月ぐらいになるけど」

思わず笑ってしまう若狭。

山田「だから、さっきと同じなのよ。やれる時とやれない時あるでしょ?」
若狭「それが気持ち悪いんですね」
山田「それがイヤなの」

ひとまずマシーンについては一度トライされた方が良いのでは?
 

病は自分

食生活についても尋ねる若狭。

山田「お酒飲み過ぎたら身体に悪いだの、これ食べたらなんだの言うでしょ?人間は欲してるものは、食べて飲んだらいいのよ」

カロリーを心配しながら食べることがストレスとなり、かえってカロリーが身体に溜まる。一方で良いと思って摂取したカロリーは身体が消化して、溜まることはないと主張する山田さん。

山田「病は気からじゃなくて『病は自分』。自分が作ってんの。だから、こうしなくちゃいけないって、がんじがらめになるのがダメ。柔軟性がないとダメなんだよ」
 

飲むコーチ、飲まない若手

「欲してるものは、食べて飲んだらいい」という発言の例として、オリックスの臨時コーチとして仕事をした時のことのことを思い出す山田さん。
最近の野球選手はお酒を飲まないそうです。しかし担当コーチが…

山田「ガバガバ飲んでるのよ」
若狭「しかも今、平井(正史)コーチもいるしね。平井君がまた飲むんだ」

山田「飲むし強い。高山っていたでしょ?」

中日の二軍のピッチングコーチを務めていた高山郁夫さんのことです。

山田「あれ、前の森(繁和)監督の子分で、すっごい飲むんだ」

コーチの仕事はストレスも溜まるようです。こんなコーチ陣に山田さんは…

山田「ストレス発散のために飲むな。楽しいお酒にして、選手を一緒に連れて来ればいいのに、だから選手が来ないんだ!」

このように怒ったようです。
 

酒は良いことばっかり?

そして選手たちにもこのように話したという山田さん。

山田「君たちは、お酒飲むことが悪いって頭で決めてるけど、すごい良いものかわからんぞ」

さらにヒートアップしする山田さん。

山田「やってみなさいって。飲み過ぎなきゃ大丈夫。明日の練習に差し支えるほど飲んだらいかんけども、お酒は潤滑油になるし、食事も進むし会話は増えるし、良いことばっかりじゃないかって」

若狭「自分のタイプ、性格を把握して、何をするとストレスになるか、どう考えるとストレスになるかさえ把握しておけば、何やってもOK?」
山田「…じゃないかな~」

なぜか最後は尻すぼみになる山田久志さんでした。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2020年05月02日13時12分~抜粋

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