若狭敬一のスポ音

マラソンの会場変更 景観をとるか選手生命をとるか。

この夏開催の東京オリンピックでは、マラソン会場が札幌市に変更されました。

2月8日『若狭敬一のスポ音』ではこの話題となりました。野球については専門の山田久志さんと若狭敬一アナウンサーですが、ふたりともマラソンについてはほぼ素人。
それでも気になる今回の変更について語り合います。

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都市名なんだから

山田さんは変更について思うところがありそうです。

山田「東京オリンピックだからね。日本オリンピックじゃないから。オリンピックって都市名だからね。陸上の花と言われるマラソン、最後の種目を違うとこでやるって、なんかピンとこないね」

会場である東京を最もアピールできるのはマラソン、という山田さん。

山田「浅草を見せたり、スカイツリーを見せたり。東京ってこういう街なんだ。行ってみたいな、と、そういう可能性だってあるわけじゃない」

映像のインパクトがあり、観光客の誘致を考えるとマラソンは最適という山田さん。
 

深夜も早朝もダメ

しかし、変更の原因は開催時に想定される東京の高温。
札幌に変更が決まるまでは、深夜か早朝での開催も検討されていました。

山田「何を考えてるんだろうか?って思いましたね。確かに5時ぐらいは明るくなってる。ところが、あの明るさじゃ景色の良さは見えない。やっぱり昼でなかったらダメ」

ここで「ホノルルマラソン」を例に出す山田さんに、若狭アナも自身の経験を語ります。

若狭「私、大学4年生の時に行きました。集合時間が(早朝)3時頃。めっちゃ早かったです。で、速い人は、暗いうちにゴールするんですよね」

山田「明け方のスカイツリー見たってしょうがないよ。太陽が当たってるツリーを見たり、浅草の人がいっぱいいるところを見せないと。そういうアピールするには昼のマラソンだよね」

ひとまずここまでは景色にこだわる山田さん。
 

夏にマラソンってあるの?

今回の変更は東京は暑すぎて生命の危険にかかわるためという理由です。昨年、猛暑のドーハで行われた世界陸上選手権が惨憺たる結果だったことも要因です。

ドーハでの女子マラソンのスタートは午前0時過ぎで、気温32.7度。湿度73.3パーセントと過酷。4割以上の選手が棄権しました。ちなみに、2019年の東京の8月の平均気温は32.8度。平均湿度80パーセントでした。

「8月にマラソンは走れないよね。ちなみに夏にマラソンってあるもんなんですか?」と根本的な疑問を口にする山田さん。

マラソンは、基本的に夏はオフシーズンでs。陸連公認コースで行われる夏のマラソンを調べてみると、7月に「函館マラソン」、8月に「北海道マラソン」がありましたが、いずれも涼しい地域です。
あえて6月に行われる「くまがや地獄の夏マラソン」というものもありました。名前に「地獄」とつくマラソンは怖すぎます。
 

名古屋からどこまで?

山田「8月にマラソンやるってこと自体、危ないっていうこともわからないでもないよね。過酷だもんね。42.195キロよ。知っています?名古屋のこのCBCからどこまで行くの?」

名古屋市役所から40キロの一例としては、三河地方の岡崎市役所ほどの距離です。

山田「この間、仕事で岡崎行ってきたの。名古屋から結構遠いなと思ったけど、もっと向こうまで走っていくんだ。それは、いくら鍛えてる人でも8月は無理だよ。体力的なものだけじゃなくて、身体にかなり負担がかかるよ」

競技は「選手ファースト」で決められるべきですが、それ以前に「選手生命ファースト」で、東京から札幌への変更が決まったようです。
 

広島は暑いよ?

東京に代わって会場となる北海道。
日本ののどかな風景と都会のバランスがよくて、世界にアピールするには最適と言う山田さん。やはり景色が気になる様子。

山田「これが、私の生まれた秋田でやったら、日本って田んぼばっかりで寂しい国だなあって言われるよ。秋田でやって欲しいけども、そう思われると癪に障るからね。札幌は都会だからいいよ」

山田さんの興味は再び8月の暑さへ。東京と名古屋ではどっちが暑いのでしょう?

若狭「僕の実感だったら名古屋かな。名古屋の夏は暑いですもん」
山田「夕方は蒸し暑いよね。名古屋と広島。瀬戸の夕凪ね。『瀬戸の花嫁』ならまだしも、夕凪にはまいってしまうよね」

なぜか最後は広島まで話を広げてしまう山田さんでした。 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2020年02月08日13時14分~抜粋

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