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若狭敬一のスポ音

高卒だって容赦なし。今年、必ず根尾選手への評価が厳しくなる理由

2020年01月07日(火)

スポーツ

1月4日、野球解説者の山田久志さんが『若狭敬一のスポ音 新春スペシャル』に出演し、入団2年目を迎える根尾昂選手について語りました。

2018年のドラフト会議で最大の関心を集め、9月29日には阪神戦で守備について一軍デビューを果たした根尾選手。
山田さんはじっくり育成させる長期構想を持っているようですが、気になるポジションはどこでしょう。

2年目は厳しい

「2年目ってのは1年目の単なる期待からね、期待してるぞ、楽しみだぞっていう選手から、本物になるのかどうかって試される時期に入ってくるんだからね」と山田さん。

昨年1年目は、一軍では2試合に出場、2打席2三振。それでも、きっといいことを学んだんだろな、と温かく見ていたようですが、2年目になると…。

「打てないじゃないか?何だあの守備は?全然成長しないじゃないか?とガラッと変わる」

高校卒業で2年目、言い方を変えると高卒で社会人2年目の選手には厳しいような気もしますが…。

高卒でも容赦しない

「ドライチ(ドラフト1位)には厳しいんだ。1位は目立つし、スター性のある人は余計他人が気になってるから」

全国各地で講演活動をおこなっている山田さんですが、その際に根尾選手についての質問があるそうです。

「今までのドラゴンズの選手ではなかったです。本当になかったですよ。やっぱり甲子園で優勝って大きいね」

根尾選手は大阪桐蔭高校、2年生の春から3年生の夏まで4期連続甲子園出場。うち2年春、3年春、3年夏で優勝しています。

「2020年の根尾選手はそういうわけにはいかない。根尾はレギュラー取れるのか?ってとこまでいくからね」

世間の厳しさを説く山田さんです。

アライバコンビの場合

根尾選手は入団時ショート希望ということで、チームもショートの練習をさせていました。
しかし去年のオフ、特に秋季キャンプから外野も練習し始めました。

「私、入った時から言ってたじゃん。センターでもやれるから外野をやらしとけと。外野でチャンスあるよって。
これ、私に言わせれば遅いくらい。なぜ、そういうことに気がつかなかったかね」

山田さんがこう言うのは、中日の監督時代、「アライバコンビ」と言われた荒木雅博さん、井端弘和さんによる、伝説となった名二遊間コンビの経験があったからだそうです。

「彼らも悶々とした時期があって、こいつらがレギュラー取るためには内野だけじゃなく外野も経験した方がいいんじゃないかって、いろいろコンバートして、最終的には二遊間で固めたけど、そうやってやらすことは必要なんですよ」

しかも、どっちをショートにして、どっちをセカンドにするかまで、考え抜いたそうです。

「当時、ちょうどチームが変わる時に、荒木と井端は二遊間を組ませると決めた。これが彼らのスタートだから」

大島の後釜

「私はね、根尾ファンとかドラゴンズのファンに怒られるかもわからんけど、私が感じたのは大島の後釜なんですよ」

センターを守っている大島洋平選手は現在34歳。

「バリバリやれるのは、恐らく頑張ってあと3~4年ですよね。その時に、根尾があそこにパッとハマるのが、私がドラゴンズを見て感じることです。私が『外野もやらせなさい』って言ってたのはそういうとこだったんですよ」

根尾選手の足と肩があれば外野は十分務まる、と山田さんは太鼓判を押します。

内野はどこがある?

「私、ただ単に思いつきで言ってんじゃないからね?考えてくださいよ。簡単に京田を抜けるか?ショートをやりたいって言うけども、京田はまだ伸びしろがある選手」

ちなみに京田陽太選手の評価は、山田さん以外の野球評論家の間でも高いそうです。もっと伸びないのが不思議なんだとか。

入団当時、根尾選手が希望していたショートには京田選手が。他のポジション、セカンドは阿部寿樹選手が今年から頭角を現してきました。ではサードは?

「私、この間の週刊誌からね、オリンピック代表のサードは誰ですか?って聞かれて、周平に決まってるじゃないかと言ったの。それほど、2019年は周平に良い意味で騙されたからね。あそこまでやってくれるとは思わなかった」

こう高橋周平選手を絶賛する山田さん。

根尾選手、一軍定着への希望は?

「ヤクルト、2年目の村上。サードが駄目でファーストに回したら、ホームランをバカスカ打ちだした」

ヤクルトの小川監督は、昨年は3割以上打っていたファーストの坂口智隆選手を打撃不振で登録抹消。代わりに、サードから村上宗隆選手をファーストにコンバート。

「ピッチャーがもうたまらんというくらいエラーして、それでも小川監督は外そうとはせず、どっか使うチャンスを与える。で、ファーストへ持って行って、あの成績。
ドラゴンズもそのくらいするチャンスは今年あるかもわからない」

根尾選手の一軍定着のわずかな希望を口にしますが、山田さんの構想はあくまでセンター大島選手の後釜。

「今はまだ無理だけど、バカスカ打って、これは使わざるを得ないっていうとこまできてくれたらチームは考えるでしょう」

根尾選手、まずはキャンプでバカスカ打つことを期待しましょう。 
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2020年01月04日13時18分~抜粋
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