若狭敬一のスポ音

現役野球選手が老いを感じる瞬間。中日・平田良介選手の場合

中日ドラゴンズの平田良介選手が、12月7日放送の『若狭敬一のスポ音』に出演しました。

球場さながらにクイーンの「We Will Rock You」に乗ってスタジオ入りした平田選手、リスナーからの質問に様々なエピソードを挟みながら次々と答えました。

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バットを長くする

「来季のバットを変えるようですが、どんなふうに変えるのでしょうか?」(Aさん)

「ちょっと長くなります。今が33.5インチ。これが34インチぐらいになります」と平田選手。
バットを長くする理由は“しなり”を求めてだそうです。

現在、日本のプロ野球で使われているバットの素材はアオダモという木です。しなりがあって軽く、弾力性があるためバットに最適。しかし、アオダモが激減してきたため、メイプル製のバットが増えてきています。そのメイプルについては…。

「硬いですよね。“しなり”はなかなか出ないですね。それでも、長いとやっぱり、“しなり”は出るので、まあ0.5インチやったらいけるかなって思います」

さらに、なぜ“しなり”が欲しいのかを聞くと?

「当たるときの感覚っていうか、ボールがバットに当たってから、ちょっとだけ押す時間があるんですけど、その時間が欲しいんです」

素人からすれば一瞬の時間ですが、その間に押す感覚まで分かるというプロならではです。

個人スローガン

「契約更改の後に発表した個人スローガン。『かけがえのない あなたとわたしのために』。これは、どういう気持ちを込めての言葉なんでしょうか?」(Bさん)

「“あなた”っていうのファンですね。で“私”っていうのは、僕自身であったりチームであったり。
ドラゴンズだけでは野球はできないし、ファンだけでも野球できないじゃないですか。ファンとそのチームが一体となってシーズンを通してできればいいなという思いです」

このスローガンは、全部ひらがなです。ここには何かこだわりが?

「こだわりは特にないです。知ってる人は知っているみたいな感じで、まとめといてください(笑)」

登場曲は来春決まる?

「登場曲、去年が『This Is Me』、今年が『We Will Rock You』。来年は何にするんでしょうか?」(Cさん)

「お気づきの方もいると思うんですけど、映画シリーズで来てるんです。来年は、春あたりの新作で何かいいのがあれば、その主題歌になると思います」

今年の登場曲を「We Will Rock You」にしたのも、オフに見た映画『ボヘミアン・ラプソディ』に感動したからだそうです。

来年の登場曲も、平田選手のオフの映画鑑賞しだいで決まる…?

「そうなんですけど、もしかしたらですよ。100パーじゃないですよ」

一番嫌な投手

「対戦して、一番嫌なピッチャーと、その理由を教えて下さい」(Dさん)

「青柳ですかね」と、阪神の青柳晃洋投手の名前を挙げた平田選手。

「球がすごく速いんですけど、その速いのに当たってしまうんですよね」

素人考えでは当たるに越したことはないように思いますが…。

「青柳はアンダースローじゃないですか。ホップする感じっていうよりは、“真っシンカー”みたいな球が来る」

真っすぐとシンカーの間のような球種。

「めちゃくちゃ速くて、それがこっち(インサイド)に食い込みながら、ちょっと沈むんですよ。上投げの速いピッチャーだったら、タイミングが合わないと空振りとか後ろにファールとかでしょ?
青柳やと、前に飛んでしまうんですよ。ま~面倒くさいんですよ」

つまり、空振りでいいところが、サードゴロやショートゴロになってアウトになってしまうわけです。確かに「ま~面倒くさい」球のようです。

ファンからファンへ

「100号ホームランを横浜スタジアムで生観戦しました。狙うものですか?」(Eさん)

「自分が今99本っていう意識はありました」

100号記念のボールは一度、ファンの人が持って帰ったそうですが…。

「僕は、めっちゃ探してたんですね。流石に記念やし。そうしたら、ファンからファンへ、みたいな感じでSNSで拡散してくれて、見つかったんですよ。凄いですよ!びっくりしましたもん」

横浜スタジアムに、取った人がわざわざボールを届けてくれたそうです。

老いを感じる時

「何歳まで現役を続けたいという思いはありますか?」(Fさん)

「一歳でも多くやりたいですね」と現在32歳の平田選手。逆にこんな質問もありました。

「老いを感じる時はありますか」(Gさん)

平田「例えば、朝起きて、ベッドから降りる時に『よっこいせ』って言うとか。わかってもらえます?」

若狭「わかる。あれ、言うね。無意識に近く言うね」

平田「そうなんすよ。あと、ご飯とかも、温かいものを食べた後に『あー』って言う」

若狭「しみじみね。お鍋とかお味噌汁とか」

平田「そう。言った後に後悔してしまうんですよね。ヤバい、ヤバい。昔、こんなん言わへんかったのになって」

44歳の若狭敬一と、老いの話で盛り上がった32歳の平田良介選手。
現役野球選手の老いを感じる瞬間は、案外私たちと同じようです。
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2019年12月07日15時30分~抜粋

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