若狭敬一のスポ音

レジェンド級の選手はロッカーの整頓もレジェンド級?

野球解説者の山田久志さんが、8月10日『若狭敬一のスポ音』に出演し、几帳面なプロ野球選手について語りました。
中にはベンチやバスでの座る場所が決まっている選手もいるようです。
聞き手は若狭敬一アナウンサーです。

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ロッカーが奇麗な選手

若狭「ロッカーが乱れてる人は、プレイヤーとしてもどうなんだ?みたいなことは、よく選手に聞きますね」

山田「当たってます。ロッカーが綺麗な人はやっぱりしっかりしてる」

監督やコーチは、選手と軽い会話を交わすためにロッカールームに行くと、ついでに整理整頓されているかを観察しているのだとか。

かく言う山田さんが監督、コーチ時代に感心した選手が…。

山田「立浪と落合英二は綺麗だったなあ。立浪の綺麗さは別格の様な気がしたな」

やはりレジェンドは身だしなみからして別格です。
 

江夏豊は奇麗

山田「私の同じ年代ですごかったのが江夏豊。遠征先のホテルの部屋でも綺麗にしてる。うわ~って言うぐらい奇麗」

豪快なイメージがある江夏さんですが、不要なものは一切置いておらず、整理されていたそうです。
山田さんも綺麗な方ですが、江夏さんは別格だったとか。

若狭「逆に豪快だった方は?」

山田「いっぱいいるよ。そんなの名前言えないけど、3分の1はいるよ。片付いてないようでも、それがその人には一番落ち着くんだよ。だからそれを一概に悪いとも言えないんだよね」

若狭「ぐちゃぐちゃなのに、落ち着いてデスクで仕事してる人もいますもんね」
 

マウンドは?

山田「ピッチャーで、足元を均して綺麗にする人がいる。何の関係もなくバーッと投げてる人もいます。それで、ロッカーの綺麗さはだいたいわかります」

マウンドを奇麗に均す人は、ロッカーも奇麗だと見て間違いないそうです。ちなみに山田さんは?

山田「私は全部均す。それでロジンの置き場所まで決める」

ただ基本的にピッチャーはマウンドに上がったら奇麗にするそうです。

山田「やっぱりみんな足元を均して、プレートのとこを均してから投げる。普通マウンドは足で均すんだけど、手で均してる人がいたね。それは聖地みたいなもんかもわからんけど、そこまでやらんでも、と思ったことがあったね」
 

ベンチの山田シート

山田さんの場合、ベンチでは座る場所が決まっていたそうです。

「山田、福本の席には誰も座れない。投げてようが投げてまいが。通路の右側、通路のところの一番動きやすい席があるじゃないですか。あそこが山田シート」

福本とは通算盗塁数、シーズン盗塁数の日本記録保持者、「世界の盗塁王」の異名を持つ福本豊さん。
阪急ブレーブスのホーム球場は西宮球場でしたが、他球場でも通路の近くで動きやすい席が山田シートだったそうです。

山田「あれ、なんだろうね?自分で別に意識してないんだよね。だけど何故かそこ、空いてるんだよね。バスもそうなんだよ」

若狭「バスも?バスなんてどこでも一緒じゃないですか?」

山田「ある一定の選手は決まってるんだよ」
 

バスにもあった山田シート

ホテルから球場に移動するバスの中でも座る場所が決まっていたんだとか。
山田さんの場所は?

山田「監督が一番前。その後ろが山田」

ちなみに山田さんの通路を挟んだ横は福本さん。
福本さんの前がマネージャーとか球団社長だったそうです。

山田「私と福本さんが乗ったら出発」
若狭「一番後に座られるんですか?監督を待たせるんですか?」
山田「我々の時の監督は早いんだ、また」
若狭「早いんだ、またって。ちょっと…」
山田「上田さんっていたでしょ?早いんだ。もう出発の20分前ぐらいにはいるんだもん」

上田利治監督は1975年から日本シリーズ3連覇、パ・リーグでは4連覇を成し遂げた監督です。

山田「上田さんはとにかく早い。私は西本監督、上田監督、梶本監督、星野(仙一)さん、仰木監督ってやってきたけど、上田さんほど早い人はいないね。選手も困るわけ。あんまり球場に早く行ってもやることないから」
 

試合後は若手が大変

山田「試合後は、待たせたら大変。ヒーローインタビュー?バカ野郎、待たせやがってって総ブーイング」

若狭「それ、今でもあるんでしょうね。若手選手はヒーローインタビューでも、遠征の時は囲み取材短いですもん。やっぱり先輩を待たせたらマズいから」

なんとかコメントをもらおうとするも、「すいません」と行ってしまうそうです。
ベテランの人はゆっくりなんだとか。

山田久志さんによるプロ野球裏話でした。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2019年08月10日13時21分~抜粋

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