若狭敬一のスポ音

大谷ノブ彦、渡辺謙から漫才ライブのオファーを受ける!?

ダイノジの大谷ノブ彦は毎年、宮城県気仙沼市へ足を運んでいるそうです。
7月27日『若狭敬一のスポ音』に出演した大谷が、気仙沼の魅力を語ります。
聞き手は若狭敬一アナウンサーです。

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気仙沼のバッティングセンター

気仙沼市で牛乳販売店を営んでいる千葉清英さん。
2011年の東日本大震災で被災し、9人家族のうち7人を津波で失ってしまいました。

牛乳販売店を営んでいる千葉さんは、生き残った息子の「バッティングセンターを作ってほしい」との一言で、『希望の飲むヨーグルト』という商品を開発・販売し、2014年にその売り上げでバッティングセンターを建設しました。

大谷は千葉さんとラジオ番組で知り合い、それから毎年そのバッティングセンターでフェスティバルを開催しているそうです。

「嬉しいことに、それから気仙沼に観光で行かれる方もいて、繋がりもできるし、気仙沼好きな人もどんどん僕の周りに増えました。
だから、僕らが足を運ぶっていうことは意味があるんじゃないかな。微力だけど無力ではないという思いで行ってるんです。そういう意味では気仙沼は絶対に行き続けなきゃいけないと自分では思ってるし、行けば行くほど友だちもできます」
 

気持ちの良い漫才ライブ

今年はフェスティバルではなくダイノジの漫才ライブに変更したそうです。
それには、こんな経緯が。

今年の冬、バッティングセンター店長の小野寺さんが心臓の手術をしたそうで、お見舞いと旅行を兼ねて行った大谷は、諸々の都合でフェスティバルが出来ないことを知らされました。

「僕、芸歴25周年なんです。今や『本業DJ・漫才副業』と言われている漫才ですが、25年以上やってますので、漫才ライブをやってもいいですか?と提案したんです。千葉さんと、小野寺さんがチケットを売ってくれて」

フェスティバルの代わりに漫才のライブが、大谷の誕生日である6月8日に開催されました。70人ぐらいで一杯になるような小規模な会場は超満員に。立ち見客もたくさんいたそうで…。

「まだ仮設住宅の方もいらっしゃるんですけど、その方々は無料で招待して、一番前で見てもらったんですけど、とにかく大きい声で笑ってくれるもんだから、俺たちも、やってて楽しくて。あっという間に90分のライブも終わりました」
 

渡辺謙の店へ

気持ち良くライブを終えた大谷は、楽屋から出て、外でお客さんと写真を撮っていたそうです。中には観光客もいて、その人がこんなことを…。

「今日はラッキーだわ。ダイノジさんと渡辺謙さんと写真撮れるんだもん」

大ミーハーの大谷はこの言葉に反応。しかも大ヒット映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を見たばかり。
その渡辺謙さんのカフェ「K-port」が気仙沼にあることを知り、すぐに駆け付けることに。

「それが3時半とかだったんですけど、4時で店が閉まる。急いで行かないと謙さんいなくなっちゃう。で、後で写真撮るから待ってて、ってお客さん置いといて行きました」
 

来年のライブが決まる

K-portではエプロン姿の渡辺謙さんが「君たちは芸人さんなんだって?一緒に写真撮ろうよ」と爽やかな笑顔で迎えてくれたそうです。

大谷がその日の漫才ライブの説明と、定期的に気仙沼に来ていることを話すと、謙さんはこう答えたそうです。

「うちのカフェの中でもトークライブとかできるからさ、来年漫才ライブやろうよ。写真撮ったってことは、もうOKってことだよ」

「やります、やります、光栄です」と大感激の大谷。

さらに「うちの店にも来てくれよ」と隣にある磯屋水産の方にも声を掛けられます。
「お前ら、たけし軍団だよな?知ってるよ。俺、大好きだから」と続き、「ちょっと違うけど、まあいいや」と思って隣に行ったそうです。
 

そういう意味では、たけし軍団?

大谷「いきなり冷蔵庫を開けて、刺身の切り身をガバーッて出して、『持ってって。たけし軍団だろ?俺、たけしさん好きだからさ』って言われて。もう言い出せないよ」

若狭「断りなさいよ。『私たちたけし軍団じゃありません、吉本です』と」

しかしお笑い好きな従業員から「ダイノジって吉本ですよ」と言われてバレたそうです。

大谷「俺、たけし軍団じゃないです。でも『たけしが認める漫才師』っていうテレビ番組で、たけしさんが俺たちのことをすげえ褒めてくれたんです。そういう意味では、俺、たけし軍団ですけどね」

若狭「違うわ。そういう意味でも、たけし軍団じゃない」
 

ドラゴンズの竜

ちなみにその磯屋水産社長のお名前は安藤竜司さん。

「ドラゴンズの竜ですよ。縁も感じました」と大谷。
「もういいや。あげちゃう」と魚を包み出した竜司さんはこんな風に言ったそうです。

「だって、俺たちは震災の後、いろいろな人から頂いちゃったからさ、来た人に恩返しをどんどんしたいのよ」

壁には、くだんのビートたけしさんと撮った写真があったそうです。

「何ですか、これ?」と聞いた大谷に、「実はたけしさんが東北に来てくれた時に会いに行って。俺、たけし軍団に入るのが、ちっちゃい頃の夢だったんだよね」と答えた竜司さん。

謙さんと写真も撮り、魚までもらった大谷はみんなの元に戻りました。
そこで、ふと浮かんだ疑問は…

「渡辺謙さんって、何で気仙沼にカフェを建てたんだろう?」
 

夢の地図

竜司さんは、津波で港が壊滅的な被害を受け、周りが絶望していた時に「このままじゃダメだ。俺は絶対復興する」と思い立ち、自ら新しい港を作る夢を持ったのだそうです。

「ここにはこういうのがあって、こんなのがあって、ここにはレストランがあって。ここにお土産があって、気仙沼は最高の街として、もう一回、生まれ変わるんだ、みたいな。その一画にカフェがあって」

竜司さんが描く「夢の地図」を言葉で説明する大谷。
 

凄い男

渡辺謙さんはNHK大河ドラマ『独眼竜正宗』で宮城の英雄・伊達政宗として出演。そのため東北に対しては思い入れがあるようで、震災後に気仙沼に駆けつけたそうです。
そこで竜司さんと出会い、その「夢の地図」を見た時に、カフェが目に入った瞬間、「これ僕にやらせてくれませんか?」と申し出たのだとか。

以来謙さんは、毎日気仙沼の人たちへのメッセージも込めて、従業員の人たちのために、手書きのファックスを送っているそうです。
「今もやり続けてるんですよ。凄いっすよ、あの男!」と感嘆する大谷。
 

足を運ぶと感動がある

若狭「足を運ぶ、人と触れ合う、繋がりができる、感動も生まれるっていうのは、実はセットになってるんですね」

大谷「行くことが大事。何がある?とか見るものないでしょ?とかじゃなくて、町の人と触れるだけで、何か見出すし、発見することがあると思うんだよね」

バッティングセンター、漫才ライブ、通りすがりの観光客、カフェで謙さんを見る、水産会社で刺し身を貰う…これらのことはとても最初から計画できないことです。

大谷「何にも予定に入ってなかったことですよ。あのケン・ワタナベからオファーも頂いたんですよね」 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2019年07月27日12時47分~抜粋

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