芸人を知らない子供たち。大谷ノブ彦が児童養護施設で受けた衝撃

若狭敬一のスポ音 / トーク

5月11日と12日、大阪府豊中市の服部緑地野外音楽堂で、『Rocks ForChile(ロックスフォーチル)』というフェスティバルが行われます。

このフェスにDJダイノジとして出演する大谷ノブ彦が、4月20日放送の『若狭敬一のスポ音』に出演し、児童養護施設のこどもたちについて言及しました。

ピースフルなイベントに出演

この『ロックスフォーチル』に登場するのはヴォーカリストばかり。
ア・フラッド・オブ・サークルの佐々木亮介さん、HYの新里英之さん、トライセラトップスの和田唱さん、うじきつよしさん、真心ブラザーズ、福原美穂さんなど。DJダイノジは両日出演します。

『ロックスフォーチル』の「チル」はチルドレンのこと。「子供達の未来へ」というテーマで行われていて、売り上げの一部を楽器にして児童養護施設のこどもたちに寄贈しているそうです。

大谷「中では親子で楽しめるようなワークショップみたいなのもいっぱいやってて、会場全体がピースフルで、もの凄く幸せな感じに包まれてるんですね」
 

養護施設へ楽器搬入

「去年出て非常に趣旨に感動しまして、養護施設に楽器を寄贈するところも一緒に手伝いに行ったんですよね。
行ってみたら、いまそこにいる子たちって、両親が何かの事故で亡くなって孤児になった子はそんなにいないんですよ」

初めて行った養護施設体験を話す大谷。

「DVを受けて、そこに保護されて入ってる人がほとんど、と言ってもいいくらい」

そんなこどもたちは、楽器を運び入れても最初は遠巻きに見ているだけだそうですが、実際に音を出すと近づいてくるので、弾き方を教えていくそうです。

「僕なんかのことも、途中からいじってもいいやつだと思って、こどもたちもちょっかい出して、話しかけてくれるようになるんです。そこで、バンドをやることでご飯食べてる人がいるってことを、初めて知るんですよ。

僕はお笑い芸人で、『お笑い芸人って漫才みたいなことをやってるんだよ』って言うと、『あれが仕事になるんですか?』みたいなこと聞くわけですよ。そういうこと、知らないんですよ」

その時のショックを語る大谷さん。さらに大谷さんが驚いたことは…。
 

守ったらないかん

「職員の方々にお話とか伺うとですね、もうDVでコミュニケーションしてるぐらいの意識を持ってる子たちがいて、酷い子になると、わざと大人に酷い言葉を投げて、殴られに行くんだと。それで殴られてホッとするみたいな。
何それ?みたいな。これは絶対によくない。これはいけない!」

しかも、補助金のようなものが支給される時期を狙ってきて、そのお金だけ取りに来る親がいるそうです。

「絶対守ったらないかん。それに、目をキラキラさせながら、芸人さんという仕事やバンドでご飯食べれるということを初めて知るこどもを見てるうちに、可能性をめっちゃ教えてあげることが大事なんやないかなあ、と思うようになったんです」
 

可能性を教える

「あの子達って、社会に出て失敗しても施設に戻れないんです。法律上で行ったり来たりができるわけじゃない。
失敗したって言えないから、仕事がどうしても合わなくて、辞めちゃったりすると、そのまま連絡が取れなくなっちゃう人もいるんですって」

法的には、入所対象者は1歳以上、18歳未満の幼児及び少年。場合によっては20歳まで延長できる、となっています。
また、継続支援が適当な場合には22歳の年度末まで継続支援が受けられる、となっています。しかし年齢的にはここまで。

「自分がやる仕事って、もちろん人を喜ばせたり笑わせたりするんですけど、なんか可能性を提示してあげて、こういうやり方もあるし、こういう生き方もあるよって、こどもたちにどんどん教えていくってことをやりたいなと思いましたね」
 

堅い仕事を勧めてしまう

職員の皆さんの中にも、出所していく子たちには『失敗は許されない』という意識があり、例えばユーチューバーになってみたいという子には、立場と優しさからもっと堅い仕事を勧めてしまうそうです。

「もっと寛容に、2回、3回、チャレンジできるようなそういうシステム、そういう空気感みたいなのを作んないといけないと思います。
僕らはお笑い芸人なんで、もしかしたら、そういうものを彼らに教えることができるかもしれない」

自分の職業が何かを変えられるかもしれない、そう熱く語る大谷ノブ彦でした。 
(尾関)
 
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2019年04月20日12時48分~抜粋

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