若狭敬一のスポ音

野球解説者の山田久志、ワールドカップに「サッカーの監督は大変」と漏らす。

野球解説者の山田久志さんが、11月10日放送の『若狭敬一のスポ音』に出演し、本業の野球ではなくサッカーについて語りました。

指導者として山田さんはワールドカップをどう見たのでしょうか?その感想は意外なものでした。

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日本はベスト16

山田「今年は珍しくよく見ました。でも、ちょっと時間帯がね」

開催国ロシアとの時差がマイナス6時間。日本時間の深夜11時や未明の3時にキックオフもあり、日本からの観戦にはつらい大会でした。
結果はフランスが優勝し、日本は、3位になった強豪ベルギーにあと一歩及びませんでしたがベスト16に入りました。

山田「ベルギー戦なんか勝てると思ったけど」

ベルギー戦では前半の2対0のリードを、後半に3点入れられ逆転負けしました。

山田「サッカーが国技の国が多いわけでしょ?2対0から2対3で逆転負けしたら国へ帰れない。普通はそうだってね。日本はよくやったって盛り上がったけど」
 

サッカー選手は動きにくい?

山田「日本はあそこで一回終わったみたいな感じだよね」
若狭「次のコロンビア戦、いきなり向こうのハンドがありました」
山田「その人、最高殊勲選手」
若狭「いきなり10人になっちゃって」
山田「私はハンドで退場になるなんて知らなかったのよ」

そこで山田さん、ハンドについて詳しく聞いたそうです。
意図的にボールを触っていなくても、手や腕が身体から離れているとハンドになります。
逆に手や腕が身体についていればボールが当たってもハンドにはなりません。

山田「普通にしてて離れない?」
若狭「離れます」
山田「離れるよね?」
若狭「ペンギンじゃないんだから離れます」
山田「離れるよね。動きとりにくいよね」

と、いまいち納得がいかない様子の山田さんでした。
 

セネガル戦の情報は?

今回、日本の戦い方で賛否が分かれたのは、セネガル戦に引き分けての3戦目、ポーランド戦。
0対1で負けているにも関わらず攻めの姿勢が見られませんでした。これには理由がありました。

他会場で行われていた、セネガルとコロンビアの試合では0対1でセネガルが負けていました。このままなら日本はイエローカードの枚数がセネガルより少なく、予選突破できるという判断でボール回しをして時間を稼いでいたのです。

山田「あれ、情報はどうやって入ってくるの?ベンチの誰かに常に入って来るのかねえ?」

山田さんの素朴な疑問に、「単なる文字情報だけでは、セネガルが点を取れそうっていう雰囲気もわからないから、誰かが現場に行ってるんじゃないですかね」と答える若狭敬一アナ。

 

サッカーの監督は大変

若狭「あれ、結構、大博打ですよね?セネガルが1対1になった時点で、攻めなきゃいけないし、あれはセネガルあのまま負けるって誰かがうまく判断したんでしょうね?」
山田「その判断力ってすごいね。初めてわかったけど、サッカーの監督って、結構、大切なポジションで試合を握ってるんだね」

さらにサッカーの監督に感心する山田さんです。

山田「サッカーの選手交代って簡単だと思ってたけど全然違うんだね。時間帯で変えなくちゃいけない。選手の動き見て、こいつちょっとしんどくなってきたということも考えなくちゃいけない。点差とか状況がいろいろあるんだね」
 

サッカーの監督は大変2

山田「監督はグランドレベルで見てるじゃない。結構わからないことあるよね。あれ、アメリカンフットボールみたいに上に司令塔がいてさ、そこから監督に試合の状況や選手の動きを伝えるのって禁止なのかね?」

この素朴な疑問に対し「どうなんでしょう?」と言うしかない若狭アナ。

若狭「テレビ中継は俯瞰で見ますからわかりやすいですし、俯瞰で見ながらアップも映してくれますからね」
山田「それ見て解説者の連中は好き放題喋ってるけども、監督は、あそこまで選手の感覚とか様子はわからないよね」

ドラゴンズの監督経験がある山田さん。野球であれば、ベンチに帰ってきた時の選手の表情で、その選手の調子や試合の雰囲気がわかるそうです。
 

野球とサッカーの違い

山田「野球とサッカーの違いは、サッカーは90分ボール動きっぱなし。止まってる時はフリーキックだとかコーナーキックとかだけで、あとはずーっと動いてる。
野球はボールが動いてるの何分しかない。あとはずっと考えてる時間だから」

ピッチャーが投げても0.何秒。それを打って捕球、送球しても数秒。ホームランでも1秒か2秒です。それに対してサッカーではボールが90分常に動いています。

山田「野球は常に考えてるスポーツ。サッカーは考えてるんだろうけども、スポーツの種類が全く違うね。だから監督は大変なんじゃないかなと、今年は試合よりも監督のことを見てました」

競技が違えど、監督という立場ではついつい親身になって考えてしまう山田久志さんでした。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2018年11月10日13時16分~抜粋

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