大谷ノブ彦が仕事に哲学を持っている人に強く薦める映画

若狭敬一のスポ音 / エンタメ

10月27日『若狭敬一のスポ音』「大谷ノブ彦のキスころ濃縮版」では、ダイノジの大谷ノブ彦がアニメ映画『若おかみは小学生!』(高坂希太郎監督)を紹介しました。

若狭敬一アナウンサーも大谷の紹介で観に行きたくなったというこの作品ですが、観るためにはただひとつ問題がありました。

プロ野球選手を諦めた日

映画の紹介の前に、大谷と若狭アナの間でこんな問答が。

大谷「若狭さんは、自分がアナウンサーに向いてると思って入社したのか、それともアナウンサーがやりたいから入社したのかどっちですか?」
若狭「向いてるからもありましたが、やりたいが6:4で強いかもしれません」

こどもの頃から野球をやっていた若狭アナに対し「どこでプロ野球選手は無理だなと思ったんですか?」と大谷さんから次の質問。

これには「明確に覚えてます。中学3年の夏。私、実は2年からショートで結構出てたんです」と若狭。

守りに定評があったという若狭、身体も大きくなり、バッティングも良くなってきてバリバリやるぞという3年の夏。
最後の大会の前に、2年生にショートの座をあっさり奪われてしまいました。

「超凹みました。1学年2クラスしかない岡山の倉敷の小さな小さな中学で、野球部に入るのも1学年で7~8人。こんな小さなコミュニティで年下に抜かれる、これは俺、センスねえわと思いましたね」と力なく振り返る若狭。

その2年生は打撃センスがあり、守備も上手、足も早い。対する若狭はセカンドにコンバートになりました。
 

あれは中三の夏だった

「このショートからセカンドへのコンバートは、当時の僕にとって左遷です」と若狭。
大谷は笑いながら「俺も全く一緒です。サードだった僕も守備固めのショートの控えにされたんですよ。その瞬間に心が折れました」と同意。

両親は野球に打ち込んでいた若狭に対して、かなり心配したそうです。この時の若狭の選択は二択でした。高校で野球を続けて甲子園を目指す、あるいはプロ野球選手を目指すなら同じ学区内の商業高校。

野球は諦めて、大学進学、あるいは普通にサラリーマンになるなら同じ学区内の普通科の県立高校。この学校は硬式野球部がないため甲子園すら目指せません。
心配して声をかけた両親に若狭が答えたことは…。

若狭「即答で『玉島高校行く。もういい、いい。もう俺、野球いい。だって下手だもん。好きだよ、好きだけど、俺、中二に抜かれるんだぜ。プロ野球選手になれるわけねえじゃん』ってあっさり諦めました」

プロ野球選手を諦めた日、大谷の場合

大谷「僕は小6の時に将来の夢についての作文で『山本浩二みたいな1億円プレイヤーになりたい』とはっきり書いてるんですよ。僕はピュアにバットと寝てましたから。野球好きだったんですよ」

非常に大きなマンモス中学校の中で、大谷は2年生の秋の大会からサードでレギュラーだったそうです。当然、将来はプロ野球選手を目指していましたが、靭帯を切ってしまいました。

大谷「サードの控えだった子が、どんどん調子を上げてったんです」
若狭「中学生ぐらいってあっと言う間に伸びるんですよね」
大谷「で、焦っちゃって。しかも、酒屋さんの息子で差し入れを持って来る」
若狭「親がうまいことやってるなあ」
大谷「春の大会になったらもうレギュラー交代。僕は足治ったんですけど、あれ?って」

せめてサードの控えで終わりたかったという大谷。この時はショートに回されます。しかも控え。つまりサードは酒屋の彼がレギュラーとして固定という意味です。

大谷「野球に全く情熱が入んなくなっちゃったのはそこからですね。あの夏の大会も一応、県大会まで行ったんですけど、もう夜どうやって女風呂覗くかしか考えてないクソみたいな中学生になってました」
 

細部にこだわった映画

大谷「やめてよかった。俺なんか才能ない。
今日は『お仕事と私』みたいなテーマのアニメ映画があるんですよ。ちょっとリスナーの皆さんの年齢層では観に行くのに抵抗があると思うんですけど。『若おかみは小学生!』っていうアニメ映画なんですけどね」

両親が亡くなって、祖母の旅館に行くことになった小学生の女の子が女将として頑張るという内容。監督の高坂希太郎さんはジブリ作品をはじめアニメの作画監督を多数務めており、画づくりから構成まで細部にこだわっているそうです。

大谷「さらに凄いのは、映画の冒頭、主人公のご両親が交通事故で亡くなるシーンを堂々と描き切ってる。こどもが見たら、うって引くぐらい。でも、それをしっかり見せることによって、その子が、若女将になる決意がわかる」
 

仕事に悩んだ時は?

『若おかみは小学生!』は9月公開の作品ですが、公開前に『これはこどもの強制労働を助長するのではないか?」という声もあったそうです。

大谷「観るとわかるんですけど、全然そんなことはないです。彼女は自分でそれを選択して、そして自分が若女将であること、若女将をやることに対する能力に、ちゃんと折り合いを見つけていくんですよ。さっきの野球の話のように才能を見つける話なんですよ。

『魔女の宅急便』も実はかなり労働の映画と言われてます。主人公キキは空を飛ぶのと黒猫と喋れるくらいしかできない落ちこぼれ魔女なんですけど、宅急便をやるわけですよ」

キキは、自分の才能に自信がなくなった時に、ウルスラという絵描きに相談します。
ウルスラは、そういう時はジタバタあがいてとにかく描く、それでもダメなら、描くの止めて、散歩したり本を読んだして、また描きたくなるのを待つ、と言います。

大谷「キキはそれで救われるというシーンがあるんだけど、若狭さんは、自分がアナウンサーやった時に、俺、アナウンサーに向いてないのかな?と思ったことあるんですか?」

ここで再び冒頭の問答が始まります。
 

初めて観たくなった映画紹介

悩む若狭。大谷曰く『若おかみは小学生!』を観てもらいたいがための質問だそうです。

若狭「得意じゃない分野の仕事をした時。及第点は取ってるから放送には乗るんですが、圧倒的にうまい人のものを見聞きした時に凹みます。だから、得意分野で頑張ろうってスイッチを変えるのかもしれないですね」

大谷「凹んだ気持ちは、そん時どうします?」
若狭「難しいなあ。でも、仕事で溜まったストレスは仕事で晴らそうとするので」

大谷「つまり描いて描きまくるタイプなんだ」
若狭「どっちかというとそっち」

「仕事に対してある種の哲学を持ってる人は全員観て下さい。『若おかみは小学生』、ひとつの答え出してます。最後、絶対感動すると思いますので!」と声を大にして力説する大谷。

「今まで、大谷さんが紹介する映画は観た気になりましたし、ドカベン31巻、2回読んだ気になりました。でも今回の『若おかみは小学生』は観たい」と若狭。
大谷の映画や漫画の紹介は、あらすじを全部喋ってしまうため、若狭はそれだけで観た気に満足していました。

「ただこれ、問題がひとつあります。男一人で観に行ったら確実に目立ちます」と言う大谷に、「勇気いるな~」と苦笑する若狭アナでした。

上映中の映画館をチェックして、ぜひ勇気を出して劇場へ足を運んでください。
(尾関)
 
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2018年10月27日14時03分~抜粋

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