将来良い投手になると山田久志に確信させた、金足農・吉田輝星の一言とは?

若狭敬一のスポ音 / スポーツ

この秋のドラフトで注目を集めている、秋田県金足農業高校の吉田輝星投手。

10月20日の『若狭敬一のスポ音』では、今年の夏の甲子園を沸かせた秋田県の金足農業高校について、野球解説者の山田久志さんが熱く語りました。

実は秋田県出身の山田さんならではの話に、聞き手の若狭敬一アナウンサーも思わず唸ります。

故郷の活躍で喜ぶ

第100回夏の甲子園記念大会で秋田県立金足農業高校が準優勝。山田さんも机を叩いて喜びました。

山田「今年の金足農業の勝因は、やっぱり吉田君だからね。全国的に注目を浴びた秋田のチームでは恐らく今まででナンバーワン。あそこまで秋田を広めてくれて、名前まで呼ばれる選手は今までいなかったと思う」

夏の秋田県での話題は金足農業一色だったそうです。準決勝と決勝の日にはテレビを観るために街から人がいなくなったとも言われました。

山田「今年のテレビの前で見る高校野球は、金足農業の活躍で、なんと他のチームの全ての試合を見たような気がする。今年はこの数年で一番面白かったね」

純秋田県民のチーム

昨今、高校野球はウエイトトレーニングによる体力も強化もあり、ホームランを量産する学校もあります。その中で、金足農業は、近江高校戦での2ランサヨナラスクイズなど、「ザ・高校野球」というプレーを見せてくれました。

「なんか洗練された都会のチームに見えたもん。あれ、練習してなかったら絶対できないことだからね。それに全部、秋田県の子よ」と自慢する山田さん。

東北六県、それぞれに、他県から野球のうまい生徒を入れて強くしている高校がありますが、秋田県は私立の学校が少ないこともあり、そういう高校はないそうです。

山田「それも金足農が注目された一つの理由なのね。若狭さんもそう思ったでしょ?県民の数は全国で下から数えた方が早いよ。そこでああいうチームが出来て、甲子園の決勝まで行って名前まで覚えてもらうなんて。よくやった!」

侍ポーズではなく耕せ

話は県大会から一人で投げ抜いてきた吉田輝星投手の話題へ。
プロの目から見て、吉田投手はどんなピッチャーでしょう?

山田「私はある程度出来上がってると思ってる。フォームもいいし顔もいい」

ピッチャーは顔だという持論を持つ山田さん。

山田「顔が綺麗だとか、作りがどうとかじゃなくて、雰囲気ね。球場に立ってる、マウンドに立ってる姿が似合ってるかどうか。ちょっとキザっぽいとこもあったけどね」

センターの選手と侍ポーズをして高野連からお叱りを受けたこともありました。

山田「ああいうのはダメだ。秋田県人らしくない。刀じゃなくて農業高校だったら鍬のポーズをするとか、耕すポーズをしろ。笑いをとれよと言いたい」

こういうところには厳しい山田さん。

流石、山田さんの解説

山田さんの高校生時代は、農業高校などの専門的な学校の野球部の場合、授業と実習時間の関係で野球部員全員が同じ学科に入っていたそうです。

山田「でも、ここの野球部は全員違うんだよ。これ大変だったと思う。
花とお牛さんとは世話をする時間帯違うんだよ。お馬さんは一日中見とかなくちゃいけないのよ。その中で全員時間帯を合わせて野球をやる。それをよくやったなと思ってね。
あなたたちは都会に住んでるから、そういうことわからないでしょ?秋田に住んでるからこういう話が出来る。他の解説者は絶対話できないから」

吉田投手は、決勝はバテていて可哀想だったという山田さんですが、良いピッチャーになると思わせた一言があったそうです。

山田「"股関節が疲れた"ってあの一言ね。これは下半身をうまく使ってるんだと思ったね。
普通は肩がとか肘がどうこう言うじゃない。股関節に疲れを感じましたっていうのはね、良いピッチャーになるね」

「また山田さん、見てるところが流石ですね。股関節が疲れるってことは、いかにそこを使ってるかですもんね」

山田さんの言葉に感心しきりの若狭アナでした。
(尾関)
 
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2018年10月20日13時15分~抜粋

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