若狭敬一のスポ音

今中慎二が語る。ノーコンの中日・岩瀬仁紀が1000試合登板できた理由

9月22日から1週間の中日ドラゴンズの戦績は5試合を戦い1勝4敗。通算では140試合62勝76敗2分けで借金14、残り3試合でリーグ最下位です。
28日には、岩瀬仁紀投手が前人未踏の1000試合登板を達成しました。

翌29日放送の『若狭敬一のスポ音』では元中日投手の今中慎二さんが、この岩瀬投手の偉業について語りました。

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1000試合登板達成のコメント

9月28日金曜日、ナゴヤドームでの中日-阪神22回戦。
岩瀬投手が9回裏2アウト、最後のバッターを打ち取って勝利。自身の1000試合登板を達成しました。

ヒーローインタビューで岩瀬投手はこのように答えました。

「1点差で僕を出してくれるっていうのは今年初めてだったんで、最後はしっかり頑張りたいと思いました。
今日のこの歓声というのは、自分の中にすごく響きました。まだ試合はあるので最後まで頑張りたいと思います。応援ありがとうございます」

よくクリアできた

この日番組に出演した今中慎二さんは、現役時代に岩瀬投手と同じチームメイトでしたし、自身がピッチングコーチとしても指導しました。
岩瀬投手の1000試合登板をどう見たのでしょう。

今中「この記録はもう抜かれることはないですし、ほとんど怪我せずにずっとやってきましたから出せた結果だと思います。
セーブを400上げた時も凄かったですけど、この1000試合もやっぱり目標にしてたと思うので、よくクリアできたなというとこじゃないですかね」

入団当時はノーコン

今中さんから岩瀬投手のこんなエピソードが飛び出しました。

「入団した時はコントロールが悪かったですよ。ストライクなんかほとんど投げてないです」

ボールばかりなんですが、そのボールをバッターが全部振ってたそうです。
これには理由があります。岩瀬投手の投げる球は、バッターからは消えるように見えるスライダーだったそうです。

今中「まあ魔球ですね。そういう感じでボール球バンバン振らせて抑えて、一年二年やって自信がついて、今度は余裕ができるからコントロールが良くなって、今に至ったと思いますよ。最初は暴れてたぐらいに見えましたけどね。
ストレートも速かったですよ。速いところに、あの消えるようなスライダーを左バッター右バッター関係なく投げてたんです。消えるスライダーというイメージを相手持ってしまった。それからはもう岩瀬の独壇場ですね」

中日の課題は?

リスナーから今中さんへの質問が寄せられました。

「中日は逆転負けも多く、クライマックスシリーズ進出も完全消滅。来期は何を強化すればいいか、今中さん教えてください」(Aさん)

しばし沈黙した後、こう語る今中さん。

今中「これだけBクラスにいて、最下位とか5位とかなって、課題が多すぎるんですよ。課題が多すぎて何から手をつけていくかというところですね」

中日は6年連続Bクラスです。

「例えが悪いですけど、めちゃくちゃ散らかってるお家みたいで、どこから整理整頓していいかわからない?」と若狭敬一アナ。

今中「そういう状況に近いです。1回ぐちゃぐちゃにしたものをどこから手をつけて綺麗に直していくか?それが1年なのか2年なのか、どれだけかかるかと言うことですよね」

低迷の状況はかなり深刻なようです。

練習は1時半には帰れる

シーズン終了後、投手陣は秋のキャンプで何をすべきでしょうか。

今中「練習内容って、今も昔も変わんないですよね。走るか投げるかだけでしょ」

若狭「私も20年アナウンサーしてますけども、変わらないすね。そんなに特別の練習をしているっていうことはないです」

今中「キャンプのメニュー表を見ても、今も昔も、ほぼ同じメニュー。内容に質があるか、ただ長いだけか。それだけの違い。キャンプのメニューなんて全部クリアするのは正直3時間あったら終わりますよ」

若狭「言い切りましたね」

今中「だって、3年目で(午後)1時半にホテル帰ったから」

若狭「高卒3年目で1時半にもうホテルにいた?なかなかやりますね」

今中「やるでしょ?ベテランと一緒に練習してたから1時半に帰った」

今の選手は午後5時6時に帰るのは当たり前だそうです。その当時でも、若い野手は6時は絶対回っていたということです。

練習は効率よく

今中「練習は効率よく。長けりゃ長いほど怪我をしやすいから。集中してパッとやって終わる。また違うことをやる。ひとつひとつのメニューが長けりゃ長いほどダラダラしてくるから」

キャンプの1クール、2クールはまだいいのですが、3クール目に入ると中だるみするそうです。その時に怪我をしやすいのだそうです。
練習メニューを変えることはできませんが、飽きないように減らしたり増やしたりする工夫も大事だという今中さん。

もっとブルペンで投げろ

今中「今のピッチャーがなぜダメかって言ったら、ブルペンに入る数が少ない。
球数は少なくても別にいいんですよ。でもブルペンに入る時間を増やさないと。よく試合前の練習で、外野でピッチャーが座ってキャッチボールやってるじゃないですか。

あんな平らなところでやったって意味がないといつも思ってるんです。マウンドは傾斜があるからいいボールが行ったり、行かなかったりというのがあるんです。ブルペンの数を増やすことによって身体で傾斜を覚えるようになるわけです」

ピッチャーの課題以外にも、現在の中日には問題が山積みです。
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2018年09月29日12時31分~抜粋

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