若狭敬一のスポ音

オリックスの臨時コーチを務めた山田久志、最大の収穫と語る意外なもの

野球解説者の山田久志さんが、7月21日放送の『若狭敬一のスポ音』に出演し、オリックスの臨時コーチを勤めた頃のエピソードを振り返りました。

臨時コーチとはそもそもどんな役割を果たすべきなのでしょうか?
そんなコーチングの中で、大きな大きな収穫があったという山田さん。早くも「今年一番」と言い切るその収穫とは?

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臨時コーチのやり方に開眼

「臨時コーチも、これで3年目。今年が一番充実してた。臨時コーチのやり方がわかった」と山田さん。

以前、この番組で臨時コーチの話をした時に、あんまり言いすぎては現役のピッチングコーチにも悪いし、選手もパニックになるし、ということで、つかず離れずぐらいで選手に接する、というようなことを話していました。改めて臨時コーチとは?

「選手が話してくるような雰囲気作りをしなくちゃいけない。こっちからは言わない。アドバイスをしない。"山さん、ちょっといいですか"ってくるような雰囲気作りをする」

とは言え、凄いOBに話しかけるのは難しいのでは?話しかけても大丈夫だという雰囲気を出せるものなんでしょうか?

「出さなきゃいかんのや」

山田流会話術

いったい山田さんは、どういう風に話しかけやすい雰囲気を出していったんでしょうか?

「全く野球に関係ない話題から入るっていう、いつもの癖だね。どうだ最近?コレは?とか」

山田さん、小指を出しました。

「彼女元気か?とかね。仲良くやってるか?嫁さん元気か?とか、まずそういう話をしていく。一番のスタートはこれです」

女性の話題はやっぱり、男同士の会話では一番いいそうです。これで打ち解けたら次の段階へ。

「おお身体大きくなったな。鍛えて来たか?プロらしくなったな、とか。まずは褒め言葉」

最初は短いフレーズで声をかけるそうです。長く喋るのは禁物。

「お尻をポンと叩いて、おー良い腰回りになったねえとかって言ったら、次の日、おはようございますって向こうから言ってくる。そうなったら、もうこっちの勝ち」

いかに選手から話しかけやすい雰囲気を作るか?この春、山田さんが得た臨時コーチの極意でした。

話しかけてきた選手は?

「今年は金子がやたら来たね」

金子千尋投手はあんまり人懐っこいイメージはないような気がしますが。

「全然喋らないの。普通の知らない人には喋って行かない。いつも、なんか一線を引いてるような感じだけども、今年は結構喋ってきてたね」

「お前、その髪何だ?」と金子投手に最初に言ったそうです。金子投手は左右対称ではない独特のオシャレヘアーをしています。

「それはいいんだけども、ちょっと銀髪っぽかったのよ」

「『金髪』って千昌夫さんの歌あるけども、金髪はいいけど、銀髪はどないなんだ、お前?と。ここのエースと呼ばれる男がね、こんなけったいな格好したって、あんまりようないから、明日から黒にして来いって、笑いながら喋ったの」

すると金子投手が「山田さん、すいません。大阪へ帰らないと美容室がないんです。こっちの美容室はダメなんです」と言ってきたそうです。

「お前、宮崎をバカにしてるのか?と、そういう話から入っていくわけですよ」と言う山田さんでした。

ちなみに千昌夫さんの歌に「金髪」というタイトルの曲はありませんが、それは…。

スマホデビュー

「それで若狭さん、とうとうスマホを私…、話はちょっと変わって申し訳ないけど、スマホデビューしたのよ」

オリックスの球団関係者、選手にLINEをやってくれと請われたためスマホに変えたそうです。そもそもスマホ自体の使い方もわからない山田さんなので、臨時コーチをしている間に、皆さんが全部セットしてくれたそうです。

若狭「で、山田さん、LINEは今してるんですか?」
山田「ほとんどしてないけど」
若狭「LINEできます?」
山田「それはできるよ。やろうと思えば」

既読どうする?

「既読スルーっていう言葉があって、既読してるのに、返信が来ないじゃないか、読んでるのに来ないとはどういうことだってなるんですよ」と説明する若狭に、「でしょ?それを今困ってるの。いちいちやらなくちゃいけないでしょ、あれ?」と山田さん。

若狭「山田さんは読んで返してないってことですね?」
山田「返すよ。たまには返してないかもわからんけども」
若狭「あれ、結構やり取りが激しくなっちゃうんですよ」
山田「あんなに要らないよ。あんなのは一回でいいよ。返事したらしょっちゅう来るもん。わかりましたって言ったら、また来るでしょ?またわかりました。
俺、わかりましたばっかりだもん。書くことないから」

臨時コーチで一番の収穫は?

「Wi-Fiってあるじゃないですか?あれね、LINEでやったら海外からの通話無料なの。わかってた?」と言う山田さんに「わかってますよ。LINEは基本無料ですから」と涼しい顔の若狭。

「それで助かったわけ。毎年海外行くじゃない。12月とか1月に。ハワイ行ってロスに行って、だいたいラスベガス行って帰ってくる。あの時、ナンボ払ってると思ってるの?」と言う山田さんですが、「だけど、タダだっていうのはおかしいでしょ?」と納得がいっていないようです。

「今までどれくらい損してたことか。そんなわけで、オリックスの若手の皆さんと球団関係者に感謝してるわけ。臨時コーチに行って今年一番の収穫はコレ」と言う山田久志さん。「てへへへ」と苦笑するしかない若狭敬一でした。
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2018年07月21日13時12分~抜粋

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