2月10日の『若狭敬一のスポ音』では中日ドラゴンズの沖縄キャンプ最新情報を紹介しました。
野球解説者の彦野利勝さんも沖縄へ取材に行っていたんですが、とにかく松坂フィーバーだったそうです。
とにかく連日、報道は松坂一色。
そこで、彦野さんが皆さんからの質問に答える形で、あえて松坂投手以外の選手の近況を伝えることになりました。
これから絞るビシエド
「来日3年目のビシエド選手の情報はいかがでしょうか?」(Aさん)
彦野「体調は悪くなさそうですね。ただ、どうしても私たちがいた時は松坂フィーバーで、周りが目立ったないんですよ。だから、他の選手は悪かったら言われると思うんです。言われないということは、状態は悪くないということです」
ビシエドの現在の体重は114キロ。
若狭「去年、体重、体型のことを言われ過ぎて、絞りすぎたため開幕時はパワー不足だった。だから今回は体重オーバーと言われるかもしれないが、結構動けるし、パワーもついている。あとは1か月間で自然と痩せたいと」
彦野「体重オーバーと言っても、モヤ選手が大きいし、アルモンテ選手も意外とガッチリしてるでしょ。そんなに大きく見えなかったですね」
スティーブン・モヤ選手は身長201センチ。アルモンテ選手は183センチとビシエド選手より2センチ低いんですが、髭面なので顔からして、ガッチリしたイメージです。
アルモンテは左が良い
「二人の外国人選手はいかがだったでしょうか?アルモンテとモヤの良いところと悪いところを教えてください」(Bさん)
まずスイッチヒッター、ヒゲのアルモンテ選手の良いところは?
彦野「わりと日本っぽくて、コンパクトに打ってくるバッターです。だから試合向け、本番向けな感じ。もしオープン戦であんまり打てなくても、本番になった時は使えると感じました」
逆に悪いところは?
彦野「バットの出方。身体が突っ込み気味なところがあるので、速いピッチャーがきた時に、ちょっと振り遅れる可能性はあるかな。ただパワーがあるんで、間に合っちゃうかもしれませんね」
アルモンテはスイッチヒッターですが、左の方が良かったそうです。
彦野「もし打てるものならば、左ピッチャーでも左で打ったらどうかなと思います。大飛球を打つよりも、ライナーを打つイメージだったから、良い感じ打つんじゃないかなと思います」
インサイドが得意?
中野ブルペンキャッチャーも、アルモンテに投げた印象で良かったのは左、とのこと。
アルモンテが左であまりに打つので、ブルペンキャッチャーなんですが、ちょっと力を入れてインサイドに投げてみると、懐に投げたボールを、うまく腕を畳んで引っ張りました。
若狭「これは、やるかもしれないよと教えてくれたんです」
若狭アナが中野ブルペンキャッチャーから聞いた情報です。いい選手が来ると裏方さんも血が騒ぐんですね。
彦野「ただ、バットに当てることがすごく上手なタイプだと思いますから、全部打ちにいったらまずいですよ。しっかり自分の中で球を選んで、打てるボールをしっかり打ちに行けば、僕は大丈夫かなと思います」
アルモンテについては、弱点と言うほど大きな穴はないようです。
リーチを活かすモヤ
モヤ選手の良いところは高々と打ち上げるパワーだとか。
彦野「バットの軌道がアッパー気味の軌道ですよね。身体も2メートル超えているので、下から振り上げるような打ち方をします。だから当たった時に角度が上がるんですね。ただ、このバッターは、あんまり引っ張れないと思います」
構え方が少しベースの方に被り気味。そこから上に振り上げてくるような打ち方をします。
彦野「一番、外国人が弱いというインコースの高めの145以上の速いボール。こういうのが厳しく来た時には手こずる可能性はあります。
手が伸びるってよく言いますが、少々ボール気味でもリーチがあるので、逆に引っ張らずに、センターか左中間、その辺りに打つ打球が素晴らしいですね」
落ち着け井領
続いてのおたよりです。
「中三の次男が好きな井領雅貴選手の情報を教えてください。受験勉強中の次男には、大好きな井領選手の頑張りが励みになります」(Cさん)
彦野「ものすごく溌剌とやっている風にみえましたよ。捕まった時の打球は、だいたい同じぐらいのキャリアのメンバーの中では、一番ぐらいの打球を打ってましたね」
友永翔太選手、遠藤一星選手、石川駿選手はほぼ同い年の同世代。この中では井領選手の調子が最も良いようです。
彦野「ただ、最初からずっと思ってることですけど、打席の中でもう少し落ち着いてほしいって言うか、どっしり構えてほしい」
わりとがっつくタイプなので、もったいないバッティングが目立つそうです。
彦野「こんな球を打たなきゃいいのに、と言う球を打ったり。前ほどはないですけれども、もっと余裕をもってやれるようになってほしいですね」
秋のキャンプ辺りから、構えも小笠原道大二軍監督のように少し引いて、大きく高めに構えて、足もゆったりしてきました。
彦野「そこまで真似したら全部真似した方が良いんですよ。小笠原監督は、どちらかというと大きくゆっくりとって、打つときはコンパクトに打ち抜くタイプのバッターでしたから」
今年の平田は真面目
「右膝を怪我した平田選手の好調ぶりが、中日スポーツにも載っていましたが、いかがでしたか?」(Dさん)
彦野「僕は、いい意味で、ものすごく真面目に見えましたね」
彦野さんは平田選手とは2年間二軍コーチ、一軍コーチとして接しています。例年と比べても真面目にやってるようです。
彦野「やっぱりファームからのスタートなので、焦っているとは思います。でも、今、自分がやれる範囲で、焦らずに開幕にしっかり合わせようという感じに見えました」
開幕はもちろんスタメン、開幕の少し前から一軍に上がってくるだろうという予測です。
ゆっくり調整
森監督によると、北谷(一軍)と読谷(二軍)で練習試合を多く組んでるので、さりげなく読谷の選手を北谷に呼んだり、さりげなく北谷の選手を読谷に派遣することで、選手の状況がわかってくるそうです。
若狭「平田選手は読谷でキャンプしてますが、北谷の練習試合に呼ばれることも第3クール、第4クールであるぞ、と言うようなことを森監督は言ってましたね」
彦野「オープン戦に少しずつ出ながら感覚を戻していく、という作業になると思いますから心配はないと思います。むしろ今おとなしくやってるから安心してますよ」
平田選手本人からは痛めた右膝は完治しているということでしたので心配ないでしょう。
大野もゆっくり
「ピッチャーも気になりますが、キャッチャーの情報を教えてください。私は松井雅人選手、雅さん押しですが、メインキャッチャーになれそうですか?大野奨太選手も気になります」(Eさん)
まず日本ハムからFAでやってきた大野奨太選手は?
彦野「打つのは、コンパクトにパンパンと当ててくるタイプだと思うので、あまり長打は期待できないと思いますが、全体的にはバランスの取れた選手ですよね」
北谷にキャッチャーは大野奨太、松井雅人、木下拓哉、加藤匠馬の4人います。
大野選手はキャンプ第1クールでは、故障した右肘の様子を見ながらブルペンで様々なピッチャーの球を受けていました。
第2クールからは、シートノックに入り、セカンドとサードへの送球をしていくそうです。
彦野「有力候補は間違いないので、平田同様焦らないで良いと思います。怪我が再発してしまうと元も子もないので慎重なんじゃないですか」
捕手争い激化?
一方、松井雅人は去年同様、気合十分のようです。
彦野「形がもうありますからね。ただ一年もたなきゃいけない。体力と言ってしまえばそれまでですが、いろんな意味で身体も気持ちも、もう一回り強くなってほしい」
この日(10日)、彦野さんが気になったのはこちら。
「今日は、木下拓哉が良かったですね」
シートバッティングで田島慎二投手からホームランとヒットを打ちました。キャッチャーのポジション争いも激しそうです。
以上、彦野利勝さんによる松坂投手"以外"の選手情報でした。
(尾関)
画像:CBCスポーツ部
若狭敬一のスポ音
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2018年02月10日14時28分~抜粋