中日ドラゴンズの又吉克樹投手が、12月23日の『若狭敬一のスポ音』に生出演しました。
実は又吉選手、ラジオの生放送への出演は初めてだそうです。選手の裏話に、聞き手の若狭敬一アナウンサーも興味津々でした。
又吉広報
「又吉広報」と言われるぐらい Twitterでドラゴンズのロッカーの様子とか、選手の素顔をアップしてもらってますが、やる時に気をつけてることはありますか?
「やっぱり見られたくない選手もいるので、その時は消すようにしたり角度を変えたりっていうのは、すごい気にします。なるべくみんなが見て、え?と思わないような写真を選んでます」
ドラゴンズのこの選手をアップすると、フォロワーが増える、リアクションが多いっていう人は誰ですか?
「浅尾拓也さんと伊藤準規を載っけた時は、もう凄かったですね」
大野雄大は?
「あれはダメっす。数字とれないっす。でも面白いですよ。大野さんもすごい頑張ってくれてるんで。なるべく上げたいんですけど、やっぱり、あのツートップには勝てないっすね」
岩瀬投手には言えない
「意外と山井さんとか出なさそうな人が出ると、リアクションが来ますね。でも、結構勇気要りますよ。写真いいっすか?みたいな」
ちゃんと山井大介大先輩には断わりを入れて写真を撮るんですが、さすがに岩瀬投手には恐れ多くて言えないそうです。なので、こんな撮り方。
「岩瀬さんの950試合、東京ドームで記念のボード持ってるのは、記者に紛れて撮りました」
選手のロッカー事情
高橋周平選手のロッカーは汚いという話は事実ですか?
「事実ですね。はみ出てますもん。いろいろと」
スパイクやアップシューズがはみ出ているそうです。
「あいつねえ、たぶん気にならないんでしょうね。よくいるじゃないですか、部屋汚くても、どこに何があるかわかるって人。たぶん、あのタイプなんでしょうね」
又吉投手のロッカーはとっても綺麗だそうですが。
「入団した時、山井さんの隣だったんですよ。適当にやってたのを、山井さんから綺麗にしとけよって言われて、それからちゃんとしています」
他に、ロッカーの綺麗な人はいますか?
「祖父江大輔さんは何もないっす。あの人のロッカーは無駄なものがないっす。凄いですよ。必要最低限みたいな感じです」
不思議な大野投手
「大野さんは、遠征に行くカバンとかめちゃくちゃキッチリしてるんですよ。閉める前に綺麗に並べて。たまに、わざとめちゃくちゃ重くするためにイタズラで飲み物とかを入れとくんですよ」
大野選手がトイレに行っている間に、梅ドリンク段ボールひと箱分を、カバンの中の洋服の下に入れたことがあるそうです。
「さすがに気づくだろと思ったんですが、トイレから戻ってきて確認して、よしっとか言ってカバンを閉めたんですよ。驚きましたね。次の日、こんな量飲めるかって言ってました」
買い物は直感で
リスナーからはこんな質問。
「契約更改の時にとてもセンスの良いメガネをかけておられました。メガネはファッションでかけられるのでしょうか?登板される時はコンタクトなのでしょうか?」(Aさん)
この日も契約更改の時と同じメガネです。丸いメガネで、上がちょっと黒縁、下が金縁、銀縁のようなデザインです。
「これは度が入ってないんですが、入っているやつもあるんですよ。このメガネは、たまたま入ったお店で、めちゃくちゃいいと思って、その店だけで二本買ったんですけど。そういう衝動買いとかはありますね」
お買い物も、パッて買うタイプですか?
「もう直感ですね。店に入って、良い。じゃあこれ買います、みたいな。他と比べないです。だから何店舗も回る人は逆に凄いなと思います。
今日は絶対、アウター買うと決めるじゃないですか、そうやって気合い入れて買いに行っても、良いシャツとかあったら、それを買って、満足して帰っちゃうんで」
直感の買い物は、あんまり外れたことがないそうです。
キャッチャー直撃事件
試合中は裸眼?
「裸眼です。1.0ぐらいはあるんですが、ただ一回、今年サインがたまたま見えなくて」
ナゴヤドームでの横浜DeNAベイスターズ戦、バッター梶谷選手で、キャッチャーが松井雅人選手。
梶谷選手はホームベースからちょっと離れて立つので、照明の兼ね合いで、キャッチャーのところがちょっと暗くなっていたそうです。
「追い込んで、松井さんを見たら指が1本見える。これは真っすぐや、三振獲ったろ、とバーンと投げたら、松井さんの腕に直撃です。しかも捕り方が、変化球を捕りに行って直撃したんですよ。サインミスかなと思ってね」
次の梶谷選手の打席でも同じことが。
「パッと見たら指が出てる。絶対、三振獲ったろうと投げました。三振は獲ったんですけど、その時の松井さんの動きが、完全に僕の球を疑ってミットを構えてたんです」
キャッチャーに言われた一言
「聞いたら、スライダーのサインでした。自分では、親指、人差し指、中指とかでやってるんですよ。そうしたら出したのが暗くて、3本だしたのが1本に見えてて」
「こっちは思いっきり真っすぐ投げてるんだけど、キャッチャーはスライダーだと思ってるから直撃する。しかも149キロ。次の打席の、疑いながら捕ったやつも149キロなんです。お前は信用できん、と言われました」
「今、ラジオで球種のサインを言いましたので、来期以降は変えてくださいね」と言う若狭に、「サインは全然もうその日によって変えるんでバラバラなんです。来年は、もしかしたら、人差し指と中指を広げたらフォークのサインかも」と又吉投手。
それじゃあフォークの握り方そのままです。
中継ぎは確率論で投げる
ストレート、スライダー、あとはシュートとフォーク。球種が増えて、投球の幅は広がりましたか?
「シュートは相手が嫌がるのが見えるし、今まで打たせたことがなかったファウルが取れるようになったので良かったです。元々投げてたんですけど、中継ぎで投げるほどの精度じゃなかったんですよ」
それは、失敗しちゃいけないという気持ちがあったということですか?
「確率論でいくんですよね。例えばストレートで長打が少ないっていう場合に、シュートを投げちゃうと、少しですけどスピードが1~2キロ遅くなるわけじゃないですか。
そうしたら真っすぐにタイミングが合ってなかった人が当たるかもしれない。当たるのはいいんですけど、ヒットやホームランだったら…。その兼ね合いで、真っすぐで押し切れてるんだったら真っすぐでいきます。中継ぎの1点ってもの凄く大きいじゃないですか」
先発経験がプラスに
「又吉投手は先発が良いのですか?中継ぎが良いのですか?」(Bさん)
「やらせてもらえるんだったら一年間通して先発をやってみたいという気はあります。半年しかやらなかっただけでも、すごい自分中でいろいろ、良いことも悪いことも見えるようになりました。
トータルで一年やれたら、また、もっと違うのが見えるんじゃないかなと思いますね。先発の調節をすることによって、中継ぎの平均スピードも上がりましたし」
さらにメンタル面でも変化があったようです。
「今まで2~3イニングだったのが、7回、8回、完封もさせていただいて、これぐらい投げれるんだって、自分の中で自信になりましたね」と又吉克樹投手でした。
来シーズンは期待できそうです。
(尾関)
若狭敬一のスポ音
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2017年12月23日14時24分~抜粋