青森県で「空腹に耐えかねて騙し取ったお金を、ナガイモで返そうとした男が捕まる」という耳を疑うような事件がありました。
「そんなに腹が減ったのならナガイモを食べればいい」と憤慨する戸井康成。
12月16日放送の『戸井康成の金曜スクラッパー』(CBCラジオ)では、戸井とアシスタント小林美鈴がこの珍妙な事件について推理しました。
お金の代わりに長芋を…
東奥日報などによると、青森県の野辺地署は71歳の男性から現金5千円を騙し取ったとして、五戸町の60歳の男を詐欺の疑いで逮捕しました。
男の騙し文句は「腹が減ってどうしようもありません。お金を貸してください。ナガイモで返します」とのことでした。
戸井「いや~きましたね!」
小林「きましたね!」
びっくりするような国内のニュースにときめく二人。
戸井「出ましたよ。『カッパに似とろ?』以来の…」
小林「そうですよ、以来の」
戸井「逸材が」
小林「衝撃ワードですよ。『ナガイモで返します』」
「カッパに似とろ?」と声掛けした佐賀県の事案を引き合いに出し、"ナガイモおじさん"呼ばわりを始める戸井。
地元の人にとっては珍しくない?
事件の経緯を詳しく説明する戸井。
腹が減っただけでなく、「車のガソリンもなくなったので、5千円貸してください。ナガイモで返します」と金銭を騙し取った疑いで男は御用になったようです。
戸井「『腹が減ってどうしようもありません』。『じゃあナガイモ食え!』ってことだよね」
「男の不可解な行動に憤慨しながらも、困っている人にお金を貸してあげた71歳の男性は優しい」と戸井。
それにしても、どうしてナガイモなのでしょうか?
とろろの原料として知られる「ナガイモ」。
実は青森県産のナガイモは、国内生産の4割のシェアを占めているとのことで、とても美味しいそうです。
戸井「逆に言えば…地元の人にとってみたら珍しくない」
小林「まあ、そうですよね」
戸井「『またナガイモ?』ってなっちゃうから。我々だったら『そんなのが食べられるの!』と5千円くらい貸してしまうかもしれない」
頼んだ相手が悪かったのかもしれません。
さらに驚くのは、界隈でこのような詐取事件の報告が他にもあること。同様の犯行が繰り返し行われていたのです。
「ナガイモおじさんがあちこちで"長芋作業"をやっていたのでは?」と訝る戸井。
交換すると5千円出せるもの
とはいえ、地元を代表する名産品のナガイモ以外、適当なものが思いつかなかったのかもしれません。
「例えば何と交換だったら5千円出せる?」と小林に尋ねる戸井。
戸井が次々と繰り出すものに対し、小林はなかなか首を縦に振りません。
戸井「小中学校の卒業アルバムをセットで」
小林「余計いらないですね」
「いったいどんなものが欲しいんだ?」と戸井がふたたび小林に尋ねます。
小林「そうですねぇ…砂金とか?」
戸井「いやいや、砂金探すの大変ですよね」
小林「『探して取ってくるから貸してください』だったら…」
戸井「かぐや姫気取りか!」
「ナガイモに限らず、5千円の価値のあるものはなかなかない」と悟った戸井。思わぬところから青森の名産品が全国に知れ渡った珍事件でした。
(nachtm)
戸井康成の木曜スクラッパー
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2022年12月16日21時16分~抜粋