戸井康成の金曜スクラッパー

若者中心に短歌ブーム!31文字の中に共感するものとは?

2022年02月15日(火)

カルチャー

若者を中心に短歌のリバイバルブームが起きているようです。
31文字の中に心情や情景を歌うことが、渋い大人の嗜みがいま若者に浸透しているとか。
さらには夜も煌めくホストたちが歌集まで発売されているといいます。

2月11日放送の『戸井康成の金曜スクラッパー』から。

ハードルの高かった短歌掲載

アシスタントの小林美鈴が話題にしたのは「現代短歌ブーム到来」について。
思わず「嘘でしょ?」と声を上げる戸井康成。

短歌と聞くと、どうしても古臭いイメージかつきがちですが、令和に入り、そんな短歌にブームが巻き起こっているようです。

小林「来てます!短歌が来てます!」
戸井「俵万智のサラダ記念日でしょ?」
小林「そうですそうです」

コロナの影響からか、特に若者を中心にブームが起こっているとのこと。
短歌は"5・7・5・7・7"の31文字からなる和歌の形体で、季語は必ずしも入れなくても良いそうです。

ちなみにその前の短歌ブームは俵万智さんの『サラダ記念日』がきっかけでした。
当時、短歌を発表しようとすると雑誌や新聞に投稿するしかなかった、と振り返る小林。

小林「編集部の方とかの審査員に選ばれて採用されないと、自分の短歌が世に出ない」

素敵な短歌ができても、どうしても掲載のハードルが高かったというひと昔前。
ブームはすぐに終わりを迎えてしまったようで、日の目を見ない短歌も多かったのかもしれません。
 

ホストは短歌も上手?

その後ブームが沈静化してしまいましたが、近年ではじわじわ歌集が売れているようです。

ここで小林がチョイスした、珍しい歌集を紹介します。

小林「いまやホストが短歌をする会、歌会というのを今イベントでやっていまして」
戸井「サラリーマン川柳みたいなもんか」

ホストたちの短歌を集めた歌集『ホスト万葉集』まで発売されたのだとか。
ホストと短歌という意外な組み合わせですが、さらに驚くべきことに、なんと1万部を超えるヒット作になったそう。

戸井「一人の顧客が500冊買うとかじゃなくてぇ?ホストだけに」
小林「なるほどね(笑)」

その上、この大ヒットの影響で第二弾も発売されることに!
小林の手元にもちゃっかり『ホスト万葉集』が。
「やっちゃった この子の名前 違う子だ グラスも一緒に 汗かいちゃって』と、いかにもホストらしい歌を紹介します。

戸井「うわー上手!ずげー上手!」

女性を虜にするホスト業。
言葉巧みな技術を短歌にも応用しているようで、"ホストあるある"が詰め込まれた『ホスト万葉集』がヒットするのも頷けますね。
 

31文字の中の”エモさ”

限られた"31文字"の中から心情や情景を表す短歌。

突然の短歌ブームが起こったきっかけについて、最近の若者たちの「エモい」という感情に引っかかるのかもしれない、と小林は推察します。

ここで、リスナーから「戸井の短歌を聞きたい」という要望が。
本番前に急に短歌を発表してほしいと聞いた様子の戸井。

戸井「歩むより 飛ぶのが好きな あの人は 飛んで飛んでよ 回って回る」
小林「ん?」
戸井「これはだから、平野歩夢くんのことだね」
小林「あぁ!」

北京五輪で見事金メダルに輝いたばかりのスノーボーダー、平野歩夢選手を詠んだ一句。
「これでは上手すぎてエモくないのでは?」と疑心暗鬼になる戸井に「情景が思い浮かぶからいいんですよ」と小林。

思いついた一句をすぐにSNS経由で発信できるのもこの時代ならでは。
余計なルールがないシンプルさも若者にウケている理由のひとつかもしれません。
(nachtm)
 
戸井康成の金曜スクラッパー
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2022年02月11日21時00分~抜粋
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