2017年8月26日(土)

阿曽山大噴火の裁判レポ(1) 妻の出産と判決が被った被告人の話。

北野誠のズバリ / レポート

木曜日の日替わりコラム「3時にズバリ」は、大川興業の裁判傍聴芸人で、ニュースウォッチャーの阿曽山大噴火による裁判傍聴レポート。
いつものように東京地裁前からレポートする阿曽山です。

夏の裁判傍聴芸人はつらいよ

7月、8月は夏休みの時期で、当然東京地裁も夏休み。一気に休みになることはないようですが。

「部署ごとに休むんで、ダラダラ、ダラダラと裁判が少ないんですよ。にも拘わらず、学生が団体でやって来る季節でもあるんです」

宿題で裁判レポートを出してる学校も珍しくないため、学校単位の団体で来ることもあるとか。

「裁判の数が少ないのに傍聴人が多いという、需要と供給が崩れる時期でもあるんです。だから2カ月も3カ月も前からチェックしてた裁判が満員で見れない、なんてこともよくあるんですよ」。

裁判傍聴芸人にはつらい時期のようです。

また、とりあえず、初公判だけやっといて、余罪があるので、2~3分で裁判が終わりというパターンも、この時期結構あるそうです。そんな中まずはひとつ目の裁判の報告です。

450万円を奪う強盗事件

ひとつ目は、東京地裁で23日に行われた、稀代弘之被告人の判決公判です。
この被告人の話は、先々週(8/10)のこのコーナーで取り上げた事件。事件内容は以下のとおり。

稀代被告人は29歳の男性。闇サイトで知り合った男と、その日のうちに強盗を企てました。
柳葉包丁片手に、パチンコ屋さんの景品交換所を二人で襲い、450万円奪ったという強盗事件です。

奪ったお金で結婚指輪購入

強盗で手にしたお金で、稀代被告人は結婚指輪を購入し、結婚します。
が、相手が少しややこしい。
稀代被告人には、同棲してた彼女がいたんですが、結婚した相手は別の女性。つまり不倫相手と結婚したんです。

結婚した女性は、現在妊娠中で、今月出産の予定です。
弁護人の方から「もうすぐ父親になるんだから、しっかりしないとね」とアドバイスされた稀代被告ですが、今月産まれるこどもを含めると、4人の父親になることが判明しました。

今回の検察官の求刑は懲役6年と、なかなか重かったわけですが、これが先々週の話です。

判決確定。もちろん独占取材

「23日に判決が出ました。当然ですけど、どこのマスコミも報じておりません。結果は懲役5年、未決拘留日数30日算入です」

わかりやすく言うと、5年間刑務所に行きなさい。30日は刑務所に行った扱いですよ、ということ。
つまり懲役4年と11カ月です。さらに犯行に使った柳葉包丁1本は没収、という判決です。

判決公判での被告人は、チャンスがなくて何も喋ってなかったんですがど、結構重い判決が覚悟できてたのか、厳しい顔をしておりました。

「もうすぐこどもが産まれるんですが会えません。幼稚園に入った頃にやっと会えるということですが、奥さんがどうするか?というところですよね」

ひとつの判決に影に、重い人間ドラマが見える裁判でした。
(尾関)

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