2017年5月28日(日)

ファミリーマート澤田貴司社長に、北野誠がズバリ聞いてみた(5)

北野誠のズバリ / レポート

5日連続で北野誠が株式会社ファミリーマート代表取締役社長の澤田貴司さんに経営哲学などを尋ねる「ファミリーマート澤田貴司社長にズバリ」も今回で最終回。

今回はスタッフの人手不足の問題やこれからの業界動向、ファミリーマートの今後について伺いました。

人手不足の解決策は?

昨年9月にサークルKサンクスを展開するユニーグループ・ホールディングスと経営統合し、およそ18,000店舗でコンビニエンスストア業界第2位となったファミリーマート。
現在スタッフ数は全国で20万人。この時代、人手不足の影響もあり、大都市ではスタッフも日本人だけでなく外国人も多く見られます。スタッフ面から見た今後のコンビニエンスストア業界はどうなっていくのでしょう?

「確かに人手不足です。ただ、今は働いてなくて今後働く可能性のある主婦は、統計的に1,200万人ほどいらっしゃいます。あくまでもひとつの例ですが、どうやったらそういう方に働いていただけるかを我々も理解して、お伝えして参加いただくよう、もっともっと努力する必要があると思ってます」

北野も「前の回でも話に出ましたけど、オペレーションとかレジは簡素化していかなければ、あれ一気に覚えるの、大変ですもんね」と、働きやすいシステムの必要性を訴えます。

「我々も何時から何時まで、と募集してるんですけど、例えば主婦であれば、お店の近所にお住まいでしょうけど、こどもに何かあったらすぐに家に戻れるとか、もっと柔軟性のある仕組みを作ってあげたり、そのことをお伝えできるよう努力しなければいけません」

澤田社長、自分でレジを打つ

「ご自身でレジのオペレーションをやられたとか?ようやられたなと思いますけど、なかなか覚えられないでしょう?」と尋ねる北野に「大変です。出来が悪かったんで覚えられなかったです」と謙遜する澤田さんですが、スタッフがしていることを率先して体験する姿勢は非常に大切です。

「まだまだ不十分ですけど、毎年うちの役員全員に(レジのオペレーションを)強制でやらせてます。やらないとしばき倒すと(笑)」

「えっ、ファミリーマートで出世した人も研修のようにやらされるわけですね?」と驚く北野に「当たり前です、それは」と冷静に語る澤田さん。

「それをわからずに仕事できるの?と思ってますんで」

現場で起こっていることをすべて把握することは、経営に携わる者として基本中の基本、というのが澤田さんの哲学です。

発展のためにまず考えること

ここで北野が「さらにファミリーマートが発展するためには、今後どんな手を考えてらっしゃいます?」と、ズバリ聞きます。

「一番大切なのは加盟者さんだと思うんですね。加盟者さんがファミリーマートというブランドを愛してくださって、信じてくださって、喜んで仕事をしてくださる状態が一番大事です。オペレーションの簡素化もそうですし、素晴らしい商品を提供すること、いい店を作ることをずっと継続的に、不断の努力を続けていくことじゃないですかね」

「現場の声って結構上がってくるんですか?」と北野。

「私自身は上がってきてほしいと思ってますし、個人的にLINEで繋がってる加盟者さんも結構いらっしゃいます。手紙を直接いただくケースもございます。常にアンテナを立てていかなきゃいけないと自分自身で思ってます」

社長になった放蕩息子

深夜も営業を続けるコンビニエンスストアは、今や生活に不可欠な存在。しかも業界での競争がし烈になれば、サービスや商品の差別化もさらに進みます。

「いたちごっこですけど、絶対に止めちゃいけない、ずっと努力を続けることが絶対条件だと思います」

最後に北野、澤田さんに「自分の人生の中で、まさかコンビニの社長になるって想像されてました?」と尋ねます。

「してなかったですね。ただ自分は流通業が好きだったんで、ずっと業界には携わっていたいと思ってましたけど、ファミリーマートの社長になるとは思ってなかったですね(苦笑)。
伊藤忠に務めていた頃、流通業を立ち上げたいという思いでいろんなチャレンジをしたんですができなくて、20年前に辞めたんです。20年後、ファミリーマートの大株主になっていたその伊藤忠から、ユニーグループと統合するから社長になってくれと言われたんです。
男として勝手に辞めてユニクロ行ったり、いろんなことをしてきた放蕩息子が『戻って来い』という話を頂戴したわけで、本当に嬉しかったです」

澤田さんがファミリーマートに賭ける想いの原点がここにありました。
現場目線で活躍する澤田さんが率いるファミリーマートの動向に要注目です。

5日間たっぷり話を聞いて「社長にレジでティーポイントをつけてもらおう」とオチをつける北野誠でした。

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