2018年02月06日(火)
美濃市の特産品といえば
この寒い時期も作業は続きます
美濃和紙を作っていらっしゃる
紙漉き職人
千田 崇統さんにインタビュー
改めまして、和紙は
コウゾという植物から作られていますよね
このコウゾはクワ科の植物で
幹を刈り取って、
その皮を和紙の原料に用います
皮の表面を削り、
肌色の部分を煮て柔らかくし
叩くなどして繊維状にし紙を漉きます
また、ブランド和紙というのは
原料コウゾの産地に関わらず
基本的にはどの地域で紙が漉かれたか
ということに由来し呼び方も変わってくるそうです
そして、原料となる肝心のコウゾが
現在、全国的に減少しており
中国やタイ産などの外国産のものを使っている工房もあるそう
地元産コウゾで作られた美濃和紙は
全体の10%くらいなんだとか
そもそも美濃地方は、
水が綺麗だったことから
紙を漉くことに特化して繁栄した背景もあり
近年は、手間と時間がかかり
換金率として安いコウゾの栽培を
進んで行ってこなかったのだそう
しかし
純粋な美濃和紙を作りたい
30年ほど前に
地元でコウゾの生産を行おうと
「こうぞ生産組合」が発足
美濃和紙は
1300年の歴史があると言われています
きっと昔は
近くのコウゾを使って
近くの山や川、井戸水を使って
人の手で漉いていたはず
便利になって忘れてしまった
純粋な美濃の和紙を作りたい
と千田さん
千田さん、実は美濃市ではなく
各務原市の出身なんです
千田さんのように
外から美濃市へ来る方がいる一方で
後継者不足問題も課題
また、紙漉き職人が注目される中
和紙の原料となるコウゾの生産者は
中々注目されません
しかし、コウゾがなければ
和紙はできませんよね・・・
コウゾ栽培はどうしても体力仕事な部分があるので
高齢化が進む現状に若手の力が必要
農家に憧れる若い世代の方も多いと感じるので
コウゾにも、もっと興味を持ってほしい
とお話してくださいました
コウゾ栽培は、
時間や手間もかかる為、大変
ということですが
まずはこの地方の大切な宝
美濃和紙の原料「コウゾの現状」を
多くの方に知ってもらうことが必要だと感じました
千田さん、色々なお話をありがとうございました
レポートドライバー
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